五四路散策の後は、西湖公園に。ここは、前回書いた通り、当時、温泉大飯店と並ぶ高級ホテルの西湖大酒店があって、ここで週1~2回食事をするのが楽しみの一つであった(何分、当時は楽しみがなかったので)。 下の写真正面が、西湖大酒店。
そこから、シャングリラホテルに歩いていくと、ばったり面白い一角に迷い込む。わかってみれば、これが三坊七巷。古い街並みを残したまま、商店を呼び込み、観光地にもしているところだ。
スターバックス、ケンタッキー、マクドナルドなども、すべて漢字表記で風情がある。
ホテルに戻ると少々疲れる。クライアント様との会食まで、2時間ほどあるので、ラウンジで鉄観音茶を飲みながら本を読む。本を読んでいると、服務員の女性が、「これは何だい?」と聞く。「日本の小説だよ」と答えると、けげんな顔をして、「読めるのかい?」と質問される。そりゃあ読めるよ、日本人だから、というのはあえて言わずに、はははと笑っておいた。福州の人々の、ちょっとおっとりした物腰が、非常に面白く、和まされる。