昔を思い出し輝哥火鍋

虹橋路・水城路付近の、輝哥という火鍋に行った。ここは、初めて行く店だが、場所は思い出深い。
2008年に独立起業し、丸紅のコンサルティング会社時代に持っていた、200社の顧問契約を全て奪われ、0からのスタートを余儀なくされた時、色々な方が手を差し伸べてくれた。
上海では、NNAの好意で、無料の様な価格で、2年間オフィスを借してもらっていたが、それがこの一角だ。お陰様で、今の僕の会社は、当時(丸紅のコンサル会社時代)より規模も大きく、収益基盤もしっかりしているが、全て、あの時手を差し伸べてくれた方々のお陰だ。

細い道沿いには、2~3階建ての建物が4軒並んでいるが、今では、全てレストランになっている。火鍋屋2軒・鉄板焼き1軒・中華料理1軒だ。間借りしていた、旧NNAのオフィスは、現在では、南苑という海鮮火鍋屋になっている。輝哥の隣だ。

輝哥は、サービスがよく、味も悪くはないのだが、いかんせん高い。それで、10年間、行きたいと思いながらも、足が向かなかった。鍋底(鍋のスープ)だけで、800~1,000元のものが、ずらりと並んでいる。焦って探して、最後の方に、清湯と四川スープが出てきたときは安心した。2種類をハーフにして、130~140元程度だったか。
具材も当然然りで、この店で食事をすると、メニューの中から、必死に、安いものを選ぶ必要が出てくる。火鍋は、もう少し、ざっくばらんな店の方が楽しめる。

〆の麺の選択肢が少ないのが残念だ。悩んで、この麺(伊麺)にしたが、失敗だった。伊麺というのは、広東省、というより、香港でよく出てくる、平べったい小麦麺だが、これは一旦揚げてあり、その食感が、あまりよくない。


窓から、昔間借りしていたスペースを眺める。あの建物の2階の半分を、貸していただいていた。
そんな感じで、食事は終わり。火鍋自体というよりは、思い出を楽しんだ食事だった。

間借りしていた建物(元、NNA上海)は、今では、こんな感じになっている。こちらの方に行けばよかったかな。とはいえ、ここも高そうなので(輝哥より、若干安いようだが)、行かないだろうなあ。