一人で中華で飲みたい時は天辣小酒館

南豊城の天辣小酒館(初めて訪問)でひとり飯。まずは、70分の足マッサージをして、その後、どこで食事をしようかと考えた。そういえば、下の階に、以前、時間が遅すぎて入れなかった(ラストオーダーを過ぎた時に入ろうとした)店があったなと思い、これを機会に寄ることにしたもの。外から見ると、込み具合がよく分からなかったが、中に入ると満席だ。入れて良かった。

豚耳、目玉焼き、辛子鶏、担々麺、紹興酒を頼む。メニューで見ると、一口サイズと思っていた担々麺が、想定外の大きさで、一人で食べ切れるか不安を感じながら、食事開始。
紅油猪耳が、上品な味付けで美味しい。ここ数年で食べた中では、一番の味だ。これだけ食べて、合計200元(半分以上残った紹興酒は、キープしてくれた)。これは、リピート必至。

満席の客の中で、外国人(日本人)は僕だけ。一人客も僕だけ。それでも、妙にくつろぐのは、25年以上、中国で生活しているがゆえか。
今まで、上海、広州、厦門、台湾、その他の場所で、夜遅くに、部下や友達、若しくは一人で酒を飲み、語り合った。そんな、思い出を食べ、飲んでいる気分がした。
人は思い出を抱えて生きていくものだが、その思い出を作るのは経験だ。そうした経験があるからこそ、袖すりあった人たちと、分かり合え、優しくなれる部分があるはずだと思う。前向きに受け止める心が有りさえすれば。その気持ちを、忘れたくないと思う今日この頃だ。
昨今、世の中の情報が、どんどん偏見に満ちてきて、見てもいない、知りもしないのに、簡単に信じ、染まる人間が増えている。そんな時代だから、自分で見て、感じたものを大切にしたいし、冷静な判断ができるようになりたい。
人の顔を見て、話して、飲むのは、自分にとって大切な営みだ。