四川料理

家の近所の、天辣小酒馆という店に行った。昨年末に一人で行って、良い店だと気に入ったのだが、料理のボリュームが非常に多く、一人では行きにくいため、間が開いてしまった。

この辣子鶏が68元(1,000円)。値段を見て想像する分量と全く違う。二回目であっても。改めて大きさに驚く。

左の烏賊料理が美味かった。そして、右の水煮牛肉も美味い。中華の牛肉料理は、それほど美味しくない場合が多いのだが、これは美味かった。今まで食べた水煮牛肉の中で一番ではないか。

これは辛みを抜いてもらった、卵と湯葉の料理。落ち着く味。
という訳で、安くて美味くて良い店であるが、難点は、予約ができないこと(混雑店で、人が並んだりしている)、麻婆豆腐が無い事、麺はさほど美味しくないことであろうか。
カジュアルな店なので、友人と行くのに向いている。
因みに、今回の訪問は二人だったので、壮絶に余ってしまったが、お願いすれば当たり前の様に、容器をくれて持ち帰りができる。こういった合理的な部分が、中華圏(日本以外のアジア圏?)の良いところだ。

何時もの休日

何時もながらの日曜日であった。
午後3時にジムに行き、1.5時間トレーニング。今月は19回のジム通いであった。ともあれ、身体を動かすのが習慣になったこと、程よい筋肉疲労を心地よく思えるようになったのは良かった。望む身体には、まだほど遠いが、少なくとも、自分の身体を直視でき、要改善点をあれこれ考えられる状態にはなった。これが2か月ちょっとの進歩。

ジムが終わると、1階のペットショップで、暫し子猫を眺めるが、いつも寝ている。

そして、付近のパブで早めの夕食。外の席を選んで座る。風が柔らかく心地よい。通りかかる家族連れ、恋人たちの楽し気な様子を眺め、ビールを飲む。

小猫を見て癒される

通っているジムのあるビルの一階にペットショップが有る。子猫が二匹いるので、ジムの行き帰りは、これを眺めて癒される。


猫を飼いたいと思う時も有るが、小二以来、ペットを飼ったことが無く(飼い犬が病死したのがショックで、それ以降、飼う気にならなかった)、おまけに海外で、今後は、出張も復活するであろうから、それは無理だろう。
まあ、暫しの癒しで満足している状況。

広州保税区域の再編に関して

先日掲載した、広州黄埔区域の保税開発区再編に関して、広州保税区管理部門に追加ヒアリングをした。
広州保税区廃止の背景として、「地下鉄が建設中であり、付近に住宅地ができる」、「保税区廃止後は、穗港智造合作区の一部として企業誘致を継続するが、一部は、商業用地に転換する」という計画があるとの由。
広州の都市拡大の流れの中で、1990年代には、あれほど不便だった黄埔区域が、すっかり都市に組み込まれていることが印象に残った。
1990年代に、中国の経済発展と外貨獲得に貢献し、全国200以上までに増加した保税開発区(税関発表では248か所だが、目まぐるしく変化するので、実数が把握しにくい)だが、よく考えれば、保税ビジネスは儲からない(関税・増値税の税収に貢献しない)。
更に、中国の外貨準備の拡大(2006年以降世界一)、経済成長を背景として、2000年代中盤に、「輸出奨励から国内市場重視」に産業方針が転換された。2009年に、加工貿易貨物の国内販売が、実質的に開始され、どんどん許可手続が簡便化されているのも、そうした流れの一つだろう。

今回の組織再編は、「保税区」という、他と比べて、最も歴史があり、ステイタスが高い保税開発区の廃止であるため、少々驚いたが(輸出加工区が廃止されても、大して驚かないのだが)、そうした流れの延長線にあると考えれば、理解もできる。
思えば、僕の中国初訪問は1985年で、改革開放(1978年)から7年経過した段階だった。その時の中国は、まだ競争原理が十分浸透しておらず、改革も道半ばという状態だった。
その中で、他の地域とは全く違う、広州の圧倒的な熱気に驚き、強く印象に残った。あの時、時代は南から動いていたものだ。

中国ビジネス講座の動画解説

2002年1月から、The Daily NNAで週一連載している「中国ビジネス講座」の動画解説を準備中。

2021年1月の連載(第896回)から収録を行っており、もうすぐキャッチアップ。後は、毎週新規収録していく予定。
現在、NNAさんとの連携は協議中。
販売開始の折りには、告知致しますので、皆様、是非、ご視聴ください。

麻婆ラーメン

肉体改善努力を開始して2か月が経過した。まだ、体重、体脂肪率共に目標には達していないが、成果は上がってきているので、糖質制限は緩やかにし、全体的なカロリーを、少し落とす方法に変更した。まあ、先は長い訳だから、あまり極端な制限を続ける訳にはいかない。という事で、この日の昼は、麻婆ラーメン。
麻婆豆腐は、近所の店からのデリバリー。ラーメンはマルタイラーメンの佐賀風味(牛塩味だそうな)を購入し、麺は、一人前の半分ちょっとを使用。

自分はなぜか、麻婆ラーメンという料理が大好きで、たまに無性に食べたくなる。とりあえずは満足。
また、Facebookに載せたり、友人に話したら、マルタイラーメンのファンが多いのも分かった。

報道に付いて

海外で日本人の方々と話していると、必ず話題に上るのが、日本の報道に対する違和感で、先週の宴席でも、二日連続話題に上った。かつてのTPP、最近のRCEPの締結を例にとると、必ず、「結ぶべきではない(結んだら日本は大変なことになる)」、「米国や中国に押し切られる政治家が情けない」というような発言が出てくる。その背景となっているのは、日本とASEANは連携を強めているし、一方、中国ASEAN間は悪感情が強まっているから、(中日間初のEPAである)RCEPは結ばず、中国を孤立させた方が良いという意見を持つ日本人が、相当数を占めていることだ。
ところが、現実は、この図の通りだ。

これは、2005年から2020年の中国とASEANの貿易額(赤)、日本とASEANの貿易額(青)、日本と中国の貿易額(黒)の推移だ。これを見れば分かるように、日本とASEANの貿易額は、15年間殆ど増えていないにも拘らず、中国とASEANは、2011年の中国・ASEAN間のFTA発効以降急速に伸び、(2005年時点では日本ASEAN貿易の方が、中国ASEAN貿易よりも若干多いのに)2020年時点では、日本ASEAN貿易の3.6倍にまで増えている。この数字を見れば、孤立する危機を認識しないといけないのは日本の方であるのが分かる。
そうならないための努力がRCEPだということ。
一つの出来事に対して賛否があるのは自然なことだし、それは正しく報道されるべきだ。ただ、こうした現実を認識しないと、適切な判断はできない。
日本の報道は、日本は大丈夫・すごいというトーンで占められている。自信を持つのは良い事だが、現実を正しく認識していなければ、適切な判断ができず、悲しい未来が待っている。
日本人にとって、一番大切なのは、日本が経済力をつける事である。そして、それが国力や世界的な発言力の増強につながる。そのためには、冷たい現実を直視し、それに基づき、正しいアクションを起こすべきだ。

体質改善に励む

ジムに通い始めて2か月。概ね3日間に2回の割合でジムに行っているので、身体がずいぶん締まってきた。2か月で体脂肪率が6%落ちたのは大きい。理想の身体には、まだ程遠いが。
家から歩いて数分の場所にあるWill’sというジムは、全国チェーンで、店舗数が多いので便利。ただ、セールスが激しい、というか、押しつけがましいので、敬遠する人、喧嘩になった人間も多い。僕も、喧嘩しかかった(というか、相手は喧嘩しないので、「これ以上話しても時間の無駄だ」と、自分が勝手に帰ってしまっただけ)事もあるのだが、結果として、入会&パーソナルトレーナーを付けたのは正解だった。

これまで、日本・香港では、自己流でトレーニングしていたので、殆ど筋肉がつかなかったが、トレーナーをつけると、効果が格段に違う。また、前から、正座もできないという、自分の身体の硬さを認識しており(合気道の有段者だったとは思えない状況)、ドクターストレッチに通おうと思っていたが、ジムにもストレッチコースがあるというので申し込んだ。
30代の頃から、筋肉をつけると、老化防止効果があるから、60才前に筋肉をつけよう。ストレッチもやろうと心に決めていた。とはいえ、ずるずる先延ばしにしてきたが、それを変えたのは、行きつけの日本料理店の店員さんの、「水野さんは、太ってないようなのに、お腹が有りますね」という、無邪気な一言だった。あの一言が無ければ、今はまだ、不健康な生活を続けていたのではないか。自分に対する客観的な言葉は、時として、優しい嘘に勝る。とりあえず、現状は満足。トレーナー代が高いのが頭痛の種だが(筋肉とストレッチのコースで、1か月12~15万円かかる)、身体の為の投資と思い、飲み代をセーブして続けよう。

そんなこんなで、たんぱく質を意識した食生活。

久々に真木乃で会食

僕より、一回り以上(二回り弱)若い弁護士の方と真木乃に行った。この年齢になると、会食相手は、ほぼ自分より年下で、20才以上若い場合も少なくないため、丁重に扱われるのは有難いが、年齢を痛感し、一抹の寂しさを感じることはある。まあ、それも有って、肉体改造等などにより、年齢に逆らってみようとトライしているのだが。

年齢の違いは、家族を巡る状況の違いに繋がる。僕の年齢だと、子供が既に社会人になっているので、こうして日中間の往来が難しい状況でも間合いが取りやすい。一方、30代の方々は、お子さんがまだ幼稚園、小学校という状況なので、長い単身赴任は、つらそうだ。今は、無料動画通話などの通信手段も有り、僕の初駐在の頃(国際電話が、1時間で1~2万円した時代)とは、比べ物にならないほど恵まれている。それでも、家族に実際に会えない辛さは募っているようだ。色々な方の発言を聞いて良く分かる。

新型コロナで、国家間の往来が難しい状況が1年半も続いており、それはそれでしんどいのだが、皮肉なことに、自分の場合、より健康になり、資金繰りも楽になった。今までは、年間70~80回飛行機に乗る生活が当たり前で、飛行機に乗り続ける辛さ(心臓への負担、重い荷物を持って動き回るがゆえの、肩・腰を主とした全身への負担)に苦しめられていたが、それから解放された。この2か月で、ジム通いも習慣になり、食生活も改善できているので、今まで苦しめられていた、全身の痛み(骨や筋)、慢性的な疲労、時折感じる心臓の違和感から、ほぼ解放されている。

財政状況も然りで、香港と上海に二か所の住居を持ち(双方、毎月7~8泊しかしない)、飛行機代、ホテル代に費やしていた膨大な経費が、ほぼ軽減された。塞翁が馬という感じの状況だ。

そんなことを思い、お互いの日中間の関係や、日本の状況を憂いつつ、熱く語った夜となった。

糖質制限中なので、主食は残そうかと思ったが、あまりのおいしさに、最後のちらし寿司は完食。大将が、僕の状況も知っているので、糖質が低い食事を全般的に出してくれた。満足した一夜であった。

広州保税区廃止と黄埔総合保税区新設

広州の黄埔地域には、保税区、保税物流園区、輸出加工区の3つの保税開発区があるが、この組織再編が予定されている。この内、輸出加工区は変更はないものの、保税物流園区は黄埔総合保税区に転換。広州保税区は廃止(非保税区域に転換)が予定されている。
当社会報の解説は、こちらをご参照下さい。

中国の保税開発区の種類が多すぎて、(各々機能も異なっており)わかり難いので、環境が整った保税開発区を、将来的に総合保税区に統合していこうという方針は、「税関特別監督管理区域の科学的な発展を促進する事に関する指導意見(国発[2012]58号)」で決まったものである。ただ、転換の対象となっているのは、主に輸出加工区であるし、輸出加工区と保税物流中心B型が統合されて、総合保税区に転換する場合も多い。
広州の組織再編も、保税区と保税物流園区を総合保税区に転換するのが自然であるが、そうせずに、保税物流園区のみ黄埔総合保税区に転換し、保税区は、非保税区域への転換を選択した。こうなると、少なからぬ問題が出てくる。
総合保税区は、多機能を持っている(多様な業種を誘致する)のであるが、広州保税物流園区という、0.5㎢未満しかない区域が転換する訳なので、区内で展示や加工などは展開できず、機能は自ずと限られる。今後の拡張予定はあるようだが、具体的な内容(地域・タイミング)は不透明だ。
そして、広州保税区が無くなれば、保税区域内の企業は、保税業務が出来なくなってしまう。生産型企業は、加工貿易企業に転換すれば良いのであるが、販売会社は保税開発区・保税倉庫内の貨物売買行為には関与できなくなるし、保税区内で倉庫業を行っている企業が、新たに保税倉庫としての許可を取る必要が出てくる。この様な問題が多々生じるため、広州保税区内の企業は、どうするか(移転、営業範囲の変更、税関許可取得など)を早急に検討する必要がある。
広州保税区の廃止に付いては、国務院の承認待ちではあるが、ちょっと意外な方針決定である。