生活パターンと地域ソサエティ

2019年までは、1年に70~80回飛行機に乗る、旅がらすの生活であった。それが、この一年間、飛行機に乗ったのは4回だけ(広東省出張と北京天津出張)。上海に腰を落ち着けて生活している。
そうすると、地域のソサエティに自然と溶け込んでくる。当たり前のようだが、少々意外だった。やはり、日本、上海、香港を均等に配分する生活は、「どこにでも居る」と同時に、「どこにも定住しない」という事なので、土地の人と思ってもらえない面があるのだなと。

唐突な松茸の写真だが、丸紅の元同僚に松茸の会に誘われた時のもの。社外の方もいるため、写真掲載のOKをもらっておらず、場の雰囲気が全く伝わらないのだが・・・

飛行機搭乗回数の減少は、経費の削減になり、また、身体への負担の軽減にもなった。身体に極度の負担をかける生活を20年間続けた結果、2年前の健康診断で、心電図の測り直しを余儀なくされたり、何時も重い荷物を持ち歩くので、体中の骨が痛んだ。そうしたネガティブな状況が、大きく改善した。何が吉と出るか分からない。

一人飯(小大志)

先週土曜日は一人飯であった。有難い事に、3日連続誕生日を祝ってもらい、翌日は休肝日。その、さらに翌日。
連日宴会に体力がついてこられなくなったのは、年齢だなと思うことしきり。

行ったのは小大志という店で、焼き肉屋の大志の姉妹店。志が高いのか低いのか良く分からない不思議な名前になってしまっているが、一人で食事をするには良い店で(とはいえ、他の客は2階のグループ3組で、一人客は僕だけだったが)、牛串焼き等が食べられるのがよい。

冷凍レモンがゴロゴロ入ったハイボールが良い。肉は目の前で焼いてくれている(が、煙くはない)ので、安心感がある。卓上の炭火焼台に火を入れてくれればなお良いのだが、安全管理のためか、火がついておらず残念。鰻は専門店の方が良いな。

最後はコムタンスープ(ごはん無し)で〆る。店員さんが礼儀正しく、穏やかな気分で店を出る。

ケーキ

誕生日とか自分の記念日を他人に祝ってもらうのは気が引けるので(気を遣わせるので)、その日を移動日にして一人で過ごしたりしてきた。今回は、何人かの方に声をかけて頂き、好意に素直に甘えた結果、3日連続でケーキを食べることになった。
祝ってもらえば素直に嬉しいもので、自分も人の子だなと、当たり前のことを思った。
もう58才だから、誕生日は嬉しくもないよと思ってはいたものの、良い誕生日になりました。皆様の心遣いに感謝。

これは、上海で人気がある、シェ・シバタのケーキ。名古屋の店の支店らしい。中秋節兼用でウサギが乗っている。ずいぶんうまく作ってあるなと感心。
その他は、ハーゲンダッツのケーキ(美味かった)とフルーツケーキ(ブドウとイチゴ)。前の週に、突然、「水野さんは何の果物が好きかい?」と聞かれたので、ブドウとイチゴかなと言ったら、ケーキ購入のための質問だったことが分かり驚いた。


そして月を眺める。肉眼では、本当に奇麗な月だったが、写真では良さが伝わらない。カメラと腕の両方のせいだな。

久々の前川寿司(新世紀広場移転)

久々に前川寿司に行った。移転前は、少々不便な場所にあったのだが、急な立ち退きを余儀なくされ、新世紀広場に移転したとのこと。上海であれ香港であれ、急な立ち退きを要請されるケースが多く、飲食店としてはたまったものではなかろうが、新世紀広場は僕の家からも近いので、個人的には有難い結果となった。

何時ものからすみ大根から入る。前から美味しい店であったが、数年前と比較すると、味がどんどん向上している感じがする。

金目鯛とマグロの刺身。昨年大晦日に訪問した時、このご時世で、中国人(特に富裕層)が日本旅行に行けないので、却って店が繁盛しているとの話を伺った。商売の繁盛は、ネタの回転と質の向上に繋がっている。味がよくなっているのは、そんな理由だろうか。ちなみに、イカのこういった仕事の仕方が良い(写真だと良く見えないと思いますが・・・)。

そして、和牛の石焼。北海道産海胆の握り。

最後に、写真映えする感じに仕立ててくれた。久々の訪問で満足。場所が便利になったので、もう少し頻度を上げたい。旬林の真隣なので、順番に行く感じになるであろうか・・・

帯同家族の渡航(上海)

2021年9月10日付のNNA配信で、「上海市政府が9日から、駐在員家族の中国渡航に必要な招聘状の申請受け付けを開始したことが分かった」との記事あった。
それを受け、本日(9月13日)、黄浦区・商務委員会、浦東自由貿易区管理委員会に詳細状況をヒアリングした。本日時点の結果では、「現在は申請不可だが、来週、詳細内容が公布されるので、それを待つように」との回答であった(双方、同じ)。
ということで、来週、再度確認を予定。確認後、またアップしますので、しばし、お待ちください。
尚、自由貿易試験区管理委員会曰く、招聘状を申請する駐在員はWTOから認可されたワクチン接種が必須条件(但し、ワクチン接種ができない未成年者は接種無しでも申請可能)との由。

因みに、30年ぶりに中国に戻った、元丸紅の同僚(隔離明け半年弱経過)より、「すっかり当地の生活に慣れました。私の場合、30年前の中国から時間が止まっていましたので、こんなに住みやすくなった中国に驚いております。すでに中国がすっかり好きになってます笑」とのメールが有った。確かに、過去数十年で、別世界の様に便利になった。
日本の方が便利な部分は当然あるし、一方、中国の方が便利になった部分も少なくない(電子マネーやらEコマースやら)。
その中で、世界的なコロナ蔓延の現状で、自由にレストラン、バーで酒が飲めて、旅行ができる中国の状況を加味すると、日本よりも居心地が良い感があり、これは、ちょっと複雑な気分である。日本の早期収束を祈るばかり。

関係ないが、モスのレタスバーガー(菜摘バーガーというらしい。バンズの代わりに、レタスが沢山使用されているもの)に軽くはまっている。野菜も取れるし、糖質も抑えられ、そして美味い。

考えた人はえらい。食べるまで、美味しい(満足感がある)とは信じられなかったが、コロンブスの卵というやつだな。

久々の福ちゃんで昔を懐かしむ

丸紅の先輩達と会食をした。会場は、新世紀広場の福ちゃんに決定。存在は知っていたが、行ったことが無いので(長楽路、栄華東路店には、何度も行ったことが有るが、新世紀広場店は、なぜか機会が無かった)これを機会にという事になった。
前川寿司が、ここ(旬林の隣)に引っ越してきたようだ。噂には聞いていたが、自分の目で確認。

早く着きすぎ、銀杏をかじりながら先輩たちの到着を待つ。

途中の料理の写真は全くとらなかったが、懐かしい味で満足であった。最初に福ちゃんの一号店(長楽路)に行ったのは、2002年のことであったか。当時、出張時に宿泊していた花園飯店の近くであったし、新橋のガード下という風情が懐かしく気に入っていた。今ほど、上海の日本料理が充実していない(レベルも今ほどは高くない)頃で、ここのラーメンが非常に有名であった。上海でラーメンが美味しい店というと、この店の名前が挙がったものだ。美味いラーメン店が沢山出来ている現在からすると、懐かしい思い出になってしまった。

そんなことを思い出しながら、最後は、半ラーメンで〆る。これも懐かしい味であった。

13周年記念日前夜

昨日(2021年8月31日)は、休肝日にするはずだったが、迫ってくる思い出に負けて、ブブクリコを三分の一だけ飲んでみた。シャンパンだけに残した分が翌日に持ち越せず、ちともったいないのだが・・・

今日が起業独立記念日という事は、13年前の昨日は、会社員最後の日で、今まで味わったことが無い恐怖と不安と闘っていた1日であった。その時、丸紅の同僚が奢ってくれたのがブブクリコ。そこから会社立ち上げが順調にいき(それだけ死に物狂いで働いたからであったが)、4か月目には単月黒字に乗せ、1年後を待たずに生き残りが確定した。
1周年記念日は、それより良いシャンパンと思いドンペリを飲み、それがロゼになった。「もういいか」と思い、グレードを下げたら、震災があったり、反日騒動があったりしたので、ゲン担ぎで、良いシャンパンを飲まねばという強迫観念になっていったが、それも去年からやめた。飲んでもコロナは発生した。金を使うだけもったいない。

そんな感じの経緯があったが(経営者のメンタルというのは不思議なもので、周りを見ても、どれだけ理論的にものを考える人間でも、変なゲン担ぎをする)、昨日は、久しぶりに、爽やかな気分に包まれたので、シャンパンを飲もうと思い立った。飲むのは、初心に戻るべくブブクリコと決めた。
まだまだこれからだ。
13年前のあの日はつらかった。
ただ、勝ち残ってみれば、全ての経験は良い思い出だ。
20周年、30周年にそう思えるように頑張ろう。