Yahoo!に出てきたプレジデントオンラインの記事に関して、筆者の酒井さんに感想を伝えた折り、「できれば水野さんのサイトでもアップしてください」とお願いされたので、ブログにて紹介。香港に異変、デモに人が集まらないという2020年6月26日の記事だが、公平な観点で良く書けていると思う。1点、香港と深圳の家賃の比較のみ、再確認をお勧めしたが。
抗議活動が特に激しかった去年の11月、一時期、当社のオフィスや僕の住居は陸の孤島と化してしまった。(写真は、レンガで塞がれた道路、オフィス前で焼かれた車。窓や出入り口を破壊されてひっそりと営業する吉野家、元気寿司)
そんな時、こんな感じで抗議者達が破壊したインフラを数日で整備し直したワーカーの方々(ボランティアも多数いたようだ)に感動し、敬意を持った。こういう人たちの生活を守る事の必要性が、何度も書いた、破壊行為には賛同できないという、僕の意見の根底にある。報道において注目を浴びやすい抗議者(デモを先導している中流以上の層)が国外に逃げる動きも見えている。そして、最後に、逃げられない低所得者層が割を食う。そんなことが無いようにすべきだ。彼らの生活を守るためには、経済の活性化が必要だ。その必要性をまず、香港を語る人間は認識しなくてはならない。別に、香港は終わっていない。香港の魅力は何だったのか。僕にとって、それは、そこに住む人たちの生命力とたくましさ。そこから湧き出るパワーだった。香港の価値を守るのは、香港に住む人たちの意識だと思う。