名古屋で立ち飲み(濃い世界を楽しむ)

名古屋駅のキオスクで売っていたもの

浜松で仕事があった。
東京日帰りしようかとも思ったが、久々に名古屋で飲むかと考え直し、名古屋宿泊決定。

話変わるが、19日の羽田到着は夜10時。
機内食を食べなかったので、立ち食い蕎麦でも食べようと思ったが時間の関係で駅のソバ屋はどこも閉店。
浜松町周辺を歩き回り、結局、普通のうどん屋に。
20日の昼は、前日食べそこなった事で、強烈な立ち食い蕎麦気分。
銀座という土地柄か、やはり発見できず、手打ちそばを食べる事に。
どこにでもありそうなものが、いざ食べたくなると見つからない。
こんな事はままあるものだ。
結局、21日の浜松駅で、理想的な立ち食い蕎麦屋を発見。
これを食べて3日越しの念願がかなった。
食べたい時はそんなもんだ。
値段ではない。

午後5時に名古屋到着。
駅のキオスクで売っているものがすでに名古屋だ。
あずきサンド味キットカット。
東海地区にゆかりの武将ペロティなどなど。
やはり名古屋は濃い。

二次会の立ち飲み

夜の会食は海鮮料理。
刺身を食べながら日本酒(14代、酔鯨)を飲む。
店に、徳川家康、織田信長というサインが貼ってあるので、なんだろうと思って聞いてみたら、おもてなし武将隊という事だ。
噂には聞いていたが、面白い企画があるものだ。

二件目は立ち飲み屋。
昨年12月に引き続き2回目。
大盛況だ。

因みに、僕は、両親とも純粋な名古屋の人間だと思っていたが、母方が元は大阪の人間だったというのを、この時初めて知った。
縁もゆかりも無いと思っていた大阪に、こんな感じで関係があったとはびっくりだ。
関西系の友人が多いのはこういう訳か!?

楽しくのんだが、ここ数日、飲み過ぎの感があるので、2日間禁酒しよう。

20~30年前に中国で暮らすと

最近の中国しか知らない人が、1980年代の中国にタイムスリップしたら、非常に驚く事だろう。
インフラ状況、通信状況、衛生状況、その他が全く違う。
それ以前に通貨制度が違う。
為替が二重相場で、外国人用の紙幣(外貨兌換券)と中国人用の紙幣(人民元)が異なっていた。
外貨兌換券と人民元は、同じ1元でも実質価値は違い、実質1.5倍程度であった。
但し、双方の交換は禁止されており、これを行えば処罰された。

何故、兌換券の実質価値の方が高いかというと、外貨に再兌換が可能であった事と、兌換券を持っていれば、中国公民でも友諠商店で買い物ができたためだ。
当時、(徐々に規制は緩和されてきたが)外国人の生活空間と中国公民の生活空間は区別されていて、ホテルも外国人用・中国公民用に分かれていた。
物資が不足していた時代、購入品は、友諠商店でしか購入できなかったが、ここは外人専用。但し、兌換券を使用すれば、中国公民でも使用可能という事になっていた。
また、当時の人民元は、何度も切り下げが行われていた。二重相場の廃止は1994年だが、その際は、US$=RMB 5.7程度の公定レートを、US$ = RMB 8.8程度の実勢レートに統合する形で統合したので、実質的な意義は切り下げであった。
つまり、外貨に換金できれば、切り下げリスクを回避できる訳なのだ。

そんな訳で、人民元を兌換券に替えてくれというお願いを、頻繁に受けて困った。
勿論、1.x倍で替えるという話ではなく、若干、不便な場所に出張・旅行に行く事が周りの人間に漏れると、「あそこは不便で兌換券が使えない。困るだろうからお前の為に人民元にしてやろう」という、親切めいた言い方で持ちかけられる訳だ。
ただ、実際は、よほど辺鄙な場所に行かなければ、そんなことはない。それどころか、外国人が人民元を使おうとしても、拒否される事が多いので、この様な申し出は非常に困る。断るのに苦労した。

ちょっと面白かった出来事としては、広州出張した時に、東方賓館のレストランで、外国人でも人民元が使えると言われた時だ(会計の時に、兌換券か人民元か?と聞かれた)。
「広州一格式のあるホテルで、外国人から人民元を受け取るのか」と興味深かったのと、好奇心から、人民元は持っていなかったのだが、「どちらで払っても同じ価格?」と質問してみた。
マネージャーが、苦しそうな顔で、「自分自身も、兌換券と人民元は実際には違う価値だという事は知っている。但し、国家の方針には従うべきなので、当然同価格だ」と発言したのが記憶に残っている。

僕は、外国企業の常駐代表処で仕事をしていた訳だが、そこでは使用通貨が外貨兌換券になる。
よって、現地社員が経費(出張費・会議費など)を立て替えると、経費精算時には兌換券を返金する事になる。
つまり、スタッフとしては、人民元で立て替えると、経費精算時に兌換券が返ってくるので、実質価値が1.5倍になる訳だ。
よって、スタッフは、我先にとお金を立て替えたがるし、給与の金額だけでなく、経費の立替金額の多寡(出張・宴席参加機会の多寡)が不満につながった。

まさに、今とは大違い。
実際に経験しないと、こんな世界はなかなか想像できないだろう。
今の中国は、人民元の切り下げではなく切り上げを警戒し、外貨の流出よりも流入を規制している。
そして、人民元の国際化に向けたステップが、ここ数年、着実に進められている。
30年弱の中国の変化を見ていると、社会は変わる、というのを実感する。

大連無料講演会(来週)のお知らせ

今まで告知をしていなかったのですが、今年唯一の無料講演会のお知らせです。
2003年以来の大連なので、大変懐かしいです。

今回の講演会は、今年8月に公布された、商務部・人力資源社会保障部・税関総署の指導意見を踏まえて、今後の加工貿易政策の展望を講演。
それ以外に、
・今年12月から大連でも施行される、貨物代金決済の改革(輸出入外貨管理・増値税輸出還付
 制度の改革)の概要と実務的な注意点
・今年10月より実施されている、人民元投資解禁の概要と、クロスボーダー人民元決済の現状
に付いても解説します。

まだ席が有るようですので、是非。
日経新聞中国(香港)社主催です。

<日本経済新聞セミナー in 大連>
主催:日経中国(香港)社
2011年10月26日(水)14:30開場、15:00開会、終了17:30予定
森茂大廈 Dalian Senmao Building 24階 A会議室
住所:大連市西崗区中山路147号
電話:+86-411-8368-9883

【第1部】「日本経済新聞電子版と日経テレコン21中国ビジネス版の活用術」
【第2部】「中国での製造・販売政策と加工貿易の今後」
ネットワーキングセッション

セミナー申し込み方法 
WEBでのお申し込みはこちら
またはE-mailでのお申し込みは、nikkei@nikkei.com.hk まで。
下記の必要事項をご入力の上、WebまたはEmailでお申し込みください。
氏名、会社名、電話番号、Email、住所

香港スナフキンの会(在慕情)

香港で第2回スナフキンの会開催。
場所は慕情。
何時もながら仕事抜きで、「ひたすら笑い、飲む」というのを目的にした飲み会だ。
今回は、慕情のご好意で特別料理も用意してもらい、非常にリーゾナブルに楽しめた。

そんな訳で記念写真。
「水野Tシャツは、恥ずかしいから着るのやめようよ」と訴えたのだが、前日、慕情のあつし君から、「絶対着てきてください。僕も着ますから」とプレッシャーをかけられ、Yシャツの下に着込んで参加。

最初から最後まで笑って飲んだので、何を話したのか良く覚えていないのだが、「波平さんは酒乱」というネタを振った時に、参加した方が、「波平 酒乱」でGooGle検索した所、4ページ目に僕のブログが出てきたので大笑いした。

長い間ブログをしていると、思わぬ事がある。
自分で書いた事も忘れていた。

幹事の佐藤さん、慕情さん、参加の皆様、ありがとうございました。

中国PE課税のDVD発売開始

昨夜日本到着。
さすがに香港とは温度差がある。
これくらいの時期はちょっと移動が辛い。

機内の4時間半は、26日の大連のレジュメを書いていたら、あっという間に過ぎてしまった。
年内に講演会が6件決まっているので、これからレジュメづくりが大変だ。

話変わって、チェイス・チャイナから、「1日でわかる非居住者課税強化とP/E認定」のDVDを発売しました。
今年7月に香港で開催した講演会の映像ですが、中国のPE課税の考え方と実務、更には、2009年から実施されている課税強化の内容を、4時間かけてじっくりと解説します。

詳細・お申し込みはこちらから

DVDの内容は以下の通りです。
1.中国の課税強化の動向
① 2009年以降の課税強化の動向
② 上記(①)による影響
③ 役務提供契約の登記義務と恒久的施設認定の関係
④ 非居住者に対する見なし利益課税方式

2.P/E認定の考え方と注意点
① P/Eの概念と意義

3.中国からのコンサルティングフィー・技術指導料回収方法
① コンサルティングフィー(技術指導料を含む)の送金方法
② 無形資産譲渡・使用対価の送金方法
③ 非貿易項目の送金に関する税務手続

4.日本払い駐在員給与の送金
① 外貨管理上の問題
② P/E認定の妥当性

慕情で夕食

18日は香港スナフキンの会であった。
前日の17日は、下見という訳ではないけれど、一人で慕情に行って食事をした。
頼んだのは、牛筋の煮込み、日本国産牛使用のチャーシュー、揚げ餃子。

そして日本酒。
ほのぼのとした食事であった。
一人暮らしだと、一人で食事ができる店の確保が大切だ。

手金ならやるか

商社、銀行に入社する新入社員は、「大きな事をやりたい(大規模な資金を動かす仕事をやりたい)」というケースが多い。
僕が商社に入った時も、「中国でエネルギー資源の開発をやりたい」と盛んに言っていたので、同じような発想かもしれないが。
ただ、今では、大きな資金を動かす事が、小さな実績を積み重ねていくより必ずしも有意義だとは思わないし(優劣がつけられないという意味で、規模の大きな仕事を否定する趣旨ではない)、更に、会社の金を1億動かすよりも、自分の金を100万円動かす(手金での事業投資)方に意義を感じるようになった。
これは人それぞれであろうが。

大企業の社員が陥りがちな問題は、資金を動かす事の痛み、事業投資の失敗の恐怖を感じなくなる事である。
若手社員の頃は、TVや映画の主人公になぞらえて、投資スキームを組んだり、プレゼンしたりする事に自己満足を感じがちだが、それは、(若干方向は違えど)僕自身にも思い出がある。
ただ、権限のない若手社員のうちなら良いが、一定の権限を持った人間が、「金ならいくらでも借りられる。こつこつ利益を伸ばすには限界があるから、良い会社を買収して連結利益を金で買うんだ」という指示をしているケースがあり(従わなかったが、僕もされた経験がある)、これはお門違いな発想だと思う。
買収も相互の信頼関係が必要で、マイナー出資なら、更に、出資者側の機能を評価してもらえなければ、コントロールが効かない出資になる。
資金の拠出だけでは、相互利益につながる買収は無理だ。

今、僕が行う出資は、1件数百万円単位の小さなものだが、手金での出資で痛みが伴う。
大企業の社員は、過酷な利益ノルマに追われ、安易な投融資に走る誘惑にとらわれる事もあるだろう。
ただ、迷った時は、「手金ならやるか」という、当たり前の問いかけを自分にしてみるべきである。
少しは冷静になれる気がする。

海鮮料理屋のカツカレー

昼にワンポアジャスコで買い物をしてから客先訪問。
ホンハムに引っ越して以来、ジャスコを愛用しているので、すっかり愛着もわいてきた。
11時40分に近辺にいたので、軽く買い物して、隣の虎太郎で讃岐うどんを食べてから移動するかと思い立ち寄ったが、30分以上時間がかかってしまった。
今回初めて気が付いたのだが、レジと宅配手配の担当が一緒だ。
さほど人は並んでいなかったが、レジを打っている人が、そのまま(若干場所を移動して)宅配の手配をするので、その間、処理が完全に止まってしまう。
「早く戻ってきてくれー」と心の中で叫ぶことしきり。
結局、買い物は5分で終わったが、25分以上待つ事になった。
このシステムは変えてほしい(ユニーの様に、宅配カウンターを別にして欲しい)。
是非、ご検討ください。

そんな事情で、讃岐うどんは断念。
午後一の面談先企業までタクシーで移動。
幸い、早めに到着できたので(チムサッツイの金馬倫道)、偶然目についた錦丼という店に入る。
鮪専門店で、鮪丼、中落ち丼、親子丼、ウニいくら丼などが美味しそうだ。
が、しばし考えカツカレーに。

海鮮屋のカツカレーで大丈夫かと思ったが、出てきたカツカレーは、とんかつもさくっと揚がっているし、カレーもおいしかった。
これは当たりだ。

ジャスコで並んだ結果、思わぬカツカレーに出会った。
ちょっと得をした気分だ(していないが)。

日本酒の品ぞろえは悪そうだが、今度は、鮪を食べに行くかな。

商社機能と独立

商社の伝統的な活用方法は、「調達に関しては資金ニーズ」、「販売に関しては与信リスクのヘッジ」という形である。

調達サイドに関して言えば、原材料調達から製造、販売、回収までに資金ニーズが生じるので、これを商社の与信販売(ユーザンス販売)を利用して解決するという事。
勿論、銀行からも借り入れは行うのであろうが、資金調達の多様化は必要であり、その観点から、商社からの購入が行われる場合は多い。
販売サイドに関しては、特に、中国の場合、メーカーは与信販売をせず、前払い・銀行保証手形等での決済を原則とする場合が多い。
バイヤーがこれに応じない場合は、商社経由で販売して与信リスクを回避する事になる。

商社の活動は、形があってないものなので、時代の流れと共に変容していくが、この伝統的な活動に関して言えば、顧客から期待されている機能は、資金調達と与信リスクの回避である。
実際には、これにバイヤー・調達先の開拓、ビジネススキームの構築、語学対応、貿易実務の対応、投融資等が同時に提供されるのであるが、ユーザーニーズという点では、伝統的な機能(資金と与信)に重きが置かれている場合が今でも多い。

資金調達は会社の信用が必要で、与信面では、営業・審査・経理のノウハウは当然の事として、それ以上に、万一貸倒れた場合に耐えうる体力も必要だ。
商社を辞めて起業した人間が失敗するケースが多いというのは、個人企業になる事で、資金・与信面の対応ができなくなるのが主要因であろう。

これを、噛み砕いて教えてくれたのは元上司で、単純な話ではあるが、目から鱗が落ちる気がしたものだ。
同時に、「という事は、資金ニーズ・与信リスクの無いビジネスモデルが立てられれば、独立して成功する可能性も高くなる訳か」と考えたのは、前にも書いた通りである

ともあれ、事象(上の例では、商社を辞めて独立して失敗する人間が多い)があれば、その理由を知る事で対応策が見えてくる。
会社の信用、という一言で思考を止めず、その中身を分析すると、新しいものが見えてくるものだ。元上司から学んだ事の一つだ。

俏江南で優雅に四川

延安路の俏江南とエントランス

僕は辛い物が好きだ。
重慶・成都で本場の四川料理を何度も食べたが、周りでヒーヒー喘ぐ仲間たちをしり目に、淡々と食べたものだ。
レトルトカレーのLeeの30倍も、まったく問題なく食べられる。
「それがどうした」と言われると、どうでもないのであるが。

学生の頃は辛い物を好んで食べた記憶がないし、新入社員の頃は、「何十倍カレーを食べた!」と自慢している同期を、「ふふん」という目で見ていたくらいだ。
いつかはわからないが、30才を過ぎてから味覚が変わったのであろう。

そんな訳で、四川料理はよく食べる。
何故か湖南料理は口に合わないのだが。

四川料理というと、安いというイメージが強い。
部下に食事を奢る時、いつも四川料理だと、「あの人はケチだ」という噂が立つくらいだ。
ただ、時代は流れる。
高級な四川料理もずいぶんできてきた。

そんな一つの俏江南に行ってきた。
店構えからして高級だ。

口水鶏と海老炒め

思い起こせば、台湾研修生の時、昼食は週に3度は、「老郭」という四川料理だった。
研修生3人で、最初は注文できる料理がほとんどなかったので、「麻婆豆腐」、「エビの卵炒め」、「青菜の炒め」ばかり食べていた。
その頃の影響か、四川料理に行くと、自動的にその3種類の料理を注文したくなる。

今回は、ちょっと変化をつけて、口水鶏とエビ炒め。
口水鶏は、食べるとじわじわと辛さが来る。
最初は余裕だが、食べ進むと口と喉に刺激が来る感じだ。

ただ、肉も良い部分だし、美味しいのは確か。

麻婆豆腐と菜心の炒め

麻婆豆腐の38元というのが、この店では非常に良心的な価格に見えてくる。
ご飯を頼むとたいそう上品な量。
一人で二膳食べて、やっと、「まあ、お腹が膨れなくもない」という感じ。
上品だ。
そして、菜心の炒め。

これにビール2本とワイン一本を頼んで、1,100元(二人)。
四川料理がそんなに高いなんて!という人がいそうだが、カテゴリーが違うから致し方あるまい。
優雅に楽しむ四川料理だ。
その意味ではよい店であった。

麻婆豆腐を白米でかっ込む様な店も、それはそれで惹かれるが。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ