外貨管理マニュアル完成と加工貿易マニュアル改訂
中国・外貨管理マニュアルQ&A(エヌ・エヌ・エー)3800円
まだ実物が手元に届いていないのだけど、詳細はこちら参照。
100問の一問一答形式で、ややこしい外貨管理が一目で分かる、というのをコンセプトとして書いた本。
その意味で、従来とは書き方も随分違っていると思う。
僕も、財務経理の仕事をしていたので経験があるのだけれど、ビジネスマンは、「10分以内に意思決定をしなければいけないのに、法制度は一体、どうなってるんだ!?」と追いつめられる事がある。
こんな時、すぐに、答えが分かるように、というのをイメージして書いた。
関連法規も、全て注記した。
忙しいビジネスマンに、是非、手元に置いてもらいたい本。
あと、加工貿易マニュアルのアップデート、というか、執筆も開始したが、かなりの勢いで執筆が進んでいる。
まずは、来料加工廠の独資転換。
これは、2万5千字程度を書き下ろし。
それに資料。
更に、前回書いた加工貿易マニュアルが、2006年執筆で、環境がすっかり変わっているので、これも全面アップデートする。
感じからすると、8割型完成なので、根詰めれば1週間で完成できるであろう。
まあ、他にやらなければいけない事がたくさんあるので、時間が割けるかどうかで仕上がりがすっかり変わってしまうのだが・・・
ともあれ、請うご期待!
人民元管理規制の緩和
具体的な緩和措置は、以下の通り。
1.地域の拡大
上海、広東(広州・深圳・東莞・珠海の4市から全省に拡大)に加え、北京、天津、内蒙古、遼寧、吉林、黒竜江、江蘇、浙江、福建、山東、湖北、広西、海南、重慶、四川、雲南、西蔵、新彊が対象地域となった。
2.外国側地域の拡大
香港、マカオ、ASEANから、全世界に対象国が拡大した。
3.決済項目
貨物代金決済から、役務提供を含む経常項目全般に拡大した。
この内容は、既に、実務運用では規制緩和が実現しており、後付けで法規の改定を行った形となっている。
その意味では、意義が薄いと言えるかもしれないが、僕は、運用での緩和(法律の裏付けがない実務運用の先行)をもうしばらく実施して、弁法の改定は、その後に行うのではないかと思っていた。
人民元決済の施行措置が始まったのは、2009年7月の事であるので、1年未満で弁法の改定を行ったのは、僕の予想を上回るスピードだ。
規制が緩和されたとはいえ、まだ、「送金時に外貨に準じた管理が行われる事」、「経常項目に限定されている事(資本項目は適用外である事)」という原則は変わっておらず、その意味では、大幅な自由化が実現された訳ではない。
それでも、テンポよく法規の改正が行われている事実は無視できない。
僕は、人民元の自由化(ハードカレンシー化)を、5~10年後と観測しているが、もしかしたら、それより早いタイミングでの自由化が実現するかもしれない。
その意味では、人民元の環境変化は、暫く目が離せないとも言える。
同時に注目されるのは、外国企業の中国内人民元口座の開設が認められるようになってきている事だ。
従来、外国人個人は、パスポートさえ提示すれば、比較的自由に人民元口座を開設できたのに対して、外国企業の場合は、常駐代表処等の機構がない限りは、人民元口座の開設は認められなかった。
若しくは、外資企業設立前に準備口座を開く事は出来たが、これは、金額・使用共にかなり制限されたものだった。
これが、上海市、広東省で人民元口座の開設が認められるようになっている(非居住者外貨口座は、昨年より認められた)。
使用に際しては、諸般の注意事項がありそうだが、外国企業の口座開設に関する規制が緩和されているのは、環境変化としては大きい。
この意味でも、人民元管理は、徐々に緩和が実施されていると言える。
広州税務セミナー開催
昨年12月の上海市税務局に引き続き、2回目の企画。
租税条約適用の事前登記、非居住者に対する見なし課税適用、役務費の支払いに関する課税強化、その他の最近のホットな話題に関して、税務局の方の意見を聞き、僕が解説する形。
上海市の税務局とは、回答が異なる部分も少なからずあり、地域による運用・解釈の違いを感じた。
ただ、税務局(徴税側)の考え方を理解するのは、交渉において役に立つ。
その意味で、この様な企画を定期的に実施していきたいと思う。
これは、引き続きクライアントの方限定で、小規模で開催する予定。
因みに、23日のセミナーに合わせて、前日22日に上海から広州に移動。
ただ、最近、国内線の遅れ・キャンセルが多いので、大事を取って、香港経由で移動した。
上海⇒香港⇒深圳皇崗ボーダー(ミニバスに乗り換え)⇒深圳駅⇒広州東駅と移動。
ただ、飛行機の微妙な遅れ、バス乗り継ぎの悪さが重なって、上海市内を出発したのが午後1時なのに、広州のホテル着は夜11時。
疲労困憊という感じ。
芸術的に(?)乗り継ぎ接続が悪かったが、飛行機がビジネスにアップグレード、ホテルがスィートにアップグレードになったのはラッキーだった。
まあ、これだけ移動に疲れると、アップグレードがなくても順調に着いた方がよかった・・・
と思ってしまうものだが。
23日は、セミナー開催後、夜便で香港に移動(22時香港着)。
24日は午後便で日本に移動。
相変わらず移動が多い。
疲れの反動で
昼に起きて、軽く食事をしたらすぐに昼寝。
目が覚めたら夕方5時だった。
デリバリーを頼んで、食べたらまたごろごろして、それから不毛地帯のDVDを見た。
あまりに怠惰な一日で、さすがにこれはまずかろうと反省して、夜10時~午前1時まで、新加工貿易マニュアルを執筆する。
来料加工廠の独資転換と、転換後の運営に付いては、半分以上書けた。
次の週末に執筆できれば、来料独資転換マニュアル部分は完成するであろう。
この本は、年内には出版しないといけないので、7月末までには書きあげたい。
意外と忙しい。
不毛地帯のDVDはなかなかおもしろかった。
まあ、商社に22年務めて内情を知っていると、「こんな事はないよなあ~」と感じる事が多々あった(特に、血沸き肉躍る場面)が、これは、見せるためには仕方がないのかな、という感じ。現実を知っているとリアリティに欠ける感がするのは否めないけれど。
ただ、社内抗争の描写では、「分かる分かる」と納得。
如何にも有りがちな事である。
あ~かなわん
6月16日は香港も本土も休みだった。
日本、中国本土、香港と3か所全部休日が違い、3か所の祝日が重なる事は殆どない。
結果、どの日も休みめなくなる。
日本は開いているけれど、「本土・香港が休みだから、今日は休もう」と考え一日中仕事をしなかった。
土・日を含め、まったく仕事をしなかったのは久しぶりだ。
ジムに行って、DVDで不毛地帯も見て、のんびり過ごした。
が、のんびりしたのもつかの間、翌17日は広州日帰り出張。
広州進出関連の打合せと、新人の採用面接。
香港に戻ったのは夜の11時半。
そこから、仕事を始めて、終わったのは午前3時。
そうなると、気がたかぶって全然寝られない。
眠れない要因は、
・直前まで仕事をしていた。
・23日の広州の講演会の準備を週末しなければ、と考えだしたらプレッシャーになった。
・前日筋トレをやりすぎて、筋肉痛が激しかった。
・お腹がすいた。
という理由であるが、ともあれ、結局3時間睡眠で18日は仕事。
あ~かなわん。
因みに、広州から香港への最終電車はガラガラだった。
足をのばして、香港に移動できたのは有り難かった。
鈴木さん(NERA)マジックで寿司を喰う
5月13日に、鈴木さん(NERA)が、カラオケで「寿司食いねえ」を歌っているのを聞いたからか、急に寿司が食べたくなった。
香港移動した16日(香港も休日)の昼に、国際広場(i-square)の6階で早速寿司を喰う。
名前を忘れてしまったのだけど(釧路寿司とか、北海道の名前が付いていた)、雰囲気としては、板長寿司(板前寿司の高級版)の様な感じ。
内装はたいした事がなく、調理場は、一見素人っぽい若者ばかりだが、食べてみると意外に美味しかった。
高級寿司屋と比べる訳にはいかないが、回転すしの料金で、このネタのなら満足だ。
烏賊三種握りや、えんがわのあぶりが美味しい。
蟹味噌汁はいまいちだったが。
ともあれ、「寿司食いねえ」が、頭の中でエコーする中、たらふく寿司を食べた休日の昼であった。
広東語読みすると変な苗字
GFに下りると、ランドリーサービスがあるので、香港にいる時は、2日に一度は行っている。
僕の名前(水野)の広東語発音がおかしい様で、僕が行くと、「水野が来た、水野が来た」とおばさん達が楽しそうに騒ぐのが恒例となった。
因みに、水野の野(YE)は、広東語の「物」の意味の単語と発音が同じなので、水野の発音は、北京語の水貨(密輸品)と同じ様な意味になる。
最初、MIZUNOと英語で名前を書いていた時は、見向きもされなかったが、漢字で書いた途端、急に人気者になったのがおもしろい。
広州の市長大廈(ホテル)でも、僕がロビーに入っていくと、手続をする前に、フロントの人たちが、「水野san来了!」と言ったりする。
1997年から使っているから、随分顔を覚えてくれてるんだな、と思っていたが、意外に、ここでも名前が受けているだけなのかもしれない。
北京語では問題にならない名前が、広東語だと変な名前になってしまう。
まあ、名前だけで覚えてもらえるなら良しとするか。
鈴木さん三井さんと会食
CI5でモヒートを飲む
上は店の様子 下はモヒート
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本土は、週末(土・日)出勤日とは言え、日本・香港は休みだし、本土でも休みの方がそれなりにいるのか、比較的E-mailも少なく、のんびりムード。
残務を片付け、18時にオフィスを出る。
2時間全身マッサージをしてもらった後、2夜連続でCI5に行く。
昨晩(12日)は、食事もCI5でとる事にした。
食べたのは、うどんと油揚げピザ。
なかなか美味しかった。
そして、シャンパン、ウィスキーと飲んで、最後は、皆が飲んでいるモヒートに。
CI5で一番、(客側に立てば)コストパフォーマンスが良いドリンクとの事。
「これを一度飲むと、次回も必ずこれを頼むので、カウンターに並ぶモヒートの数が、日に日に増えている」と隣のお客さんが言っていた。
それを聞いて、僕も最後に飲んでみる事に。
確かに、習慣になってしまいそうなドリンクだ。
ブログで書いていても、また、飲みたくなってきた。
モヒート・バーに変更か!?