香港(ちょっとはコンサルティングっぽい事を書いてみねば)

毎月5日周辺は、コンシェルジュの香港版(華南シフト)と北京・上海版(新聞記事の解説)の原稿の締め切りとなっている。
華南シフトの原稿は、木曜日に出したし、新聞記事の解説は、1ヶ月前に早々に出してるし、と思っていたら、どうも勘違いで、新聞記事の解説の原稿が未提出だった模様。
ちょっとショック。今日は時間がないので、明日仕上げる事にしよう。
まあ、丁度良いネタが、昨日(2日)の新聞に出ていたのがラッキーではあるが。

今日は、先週末に仮完成した、明日香出版用原稿の校正に費やした。
やはり、書き上げたばかりの原稿は大変粗く、赤を入れだすと、全ページ真っ赤になってしまう。ちょっと骨が折れそうではあるが、まあ、2週間も有れば終わるであろう。
一旦仮完成した原稿の校正は、早く進むので、結構楽しい。

今週は、ちょっと気になる新聞記事が2つあった。
一つは、今年の4月から大騒ぎになっている、外商投資企業の借り入れ制限の緩和(総投資と資本金の差額に借り入れ枠を限定する制限の緩和)。
2日の日経では、早ければ9月中に緩和が実現すると報道している。
緩和の内容は、「親会社の保証の差し入れに関する制限を撤廃する。一方で、親会社が保証履行した場合、(子会社から見た)保証債務の弁済に制限を加えるようにするというもの」。
つまるところは、保証履行した場合、親会社が代理弁済した部分を、資本金に振り返る様にするイメージか(金銭債権による現物出資)。
1ヶ月弱前から、同様の噂を聞いていたが、これだけ、はっきりと報道されるからには、実施の方向性が固まったのであろう。
極端な規定を出して、反対が多ければ(また、実務上の極端な支障があれば)、規制を緩和する、という、いかにも中国らしいやり方。

もう一つは、双日が、総合商社的商業企業の認可を取った(資本金US$1百万)というもの。
今まで商務部は、税関品目の2〜3種類以内の取扱に限定しないと、商業企業の設立は認めないと言っていたので、総合商社の設立が認められたというのは画期的。
広州市の外経貿にヒアリングしてみると、「方針が変わった様なので、取扱品目を絞らなくても良くなる」という回答が返ってくる。
北京側でのヒアリングも同様の回答。
中国ビジネス経験が長いと、期待外れに終わって、がっかりした事も多いので、この情報を100%信じているわけではないが、風向きが変わってきたのは確かな模様。
しかし、双日は、CEPAで合樹専門の商業企業を作り、それに引き続いて今回の総合商社認可を取っている。
ずいぶん頑張っているなぁと感心。