その時、キャッシュクーポンがたくさん送ってきたので、ちょっと喜んだが、使いそうに無い店のものばかり。
CSLの200香港ドル券は使えそうだ!と一瞬喜んだが、よく説明を読むと、CSLの専門店で、正規料金で2000香港ドル以上の携帯電話を買ったら使えますと書いてある。
買うか!という感じ。
結局、使えないキャッシュクーポンばかりであった。
話は変わるが、昨年末に、アメックスのプラチナカードがいきなり届いた。
元々、UNYとアメックスの提携カード(普通の緑カード)を使っていたが、急に提携中止になり使用できなくなったので、「変更手続が面倒だし不便だし・・・」とぶつぶつ言っていたら、このカードが自動的に送られてきた。
初年度会費免除と書いてある。
迷惑料代わりという事だろう。
このカードを受け取ったときに、昔の知り合いを思い出した。
僕が新入社員の頃、アメックスは高級ブランド戦略を取っていたような記憶がある。
その為、同じ新入社員の中には、普通の緑カードでも、得意顔で提示する人間がいたくらいだ。
そんな時代に、僕の知人がアメックスのゴールドカードを持っていた。
勿論、彼の父親が作ったファミリーカードだが、彼はこれが自慢で仕方がなく、酒を飲と、誰にでも見せ付けていた。
新入社員のある日、彼と六本木で飲んでいると、二次会に某有名クラブに行こうと言い出した。
「そこは会員制クラブだろ」というと、「大丈夫、入れるカードを持っているから」と自信満々。
「まさか、アメックスカードを出すわけではなかろうな」と、一抹の不安は感じたが、さすがにそこまで阿呆じゃなかろうと信じて僕はついていった。
そこで会員証の提示を求められた彼が、大威張りで提示したのは、やはりアメックスのゴールドカード。
「それがどうしたのですか?」という視線と共に、店から追い出されるまでに10秒しかかからなかった。
そんな記憶が有るので、緑から、ゴールドを飛び越してプラチナカードが来たのは感慨深かった。心の中で、「見たか、阿呆な元知人!」と叫ぶ事しきり。
ところが、上海・浦東空港のアメックスラウンジに入ろうとすると、「カードの種類が違うので、使えません」とあっけなく断られた。
どうやら、本当のプラチナカードと、お情けプラチナカードでは、カードの種類が違うようだ。「またしても、けしからん!」と憤る事しきり。
そこで、アメックスに文句を言いにいったら、「では、正規のプラチナカードにしてあげましょう」と言う。
ところが、条件を聞いてみると、お情けカードの年会費1600香港ドルに比して、正規のカードの会費は5500香港ドル。約10万円の会費であまりに高い。
勧誘員は、「でも、数年間使うとブラックになります」というが、そこでまたすごい会費を取るのではないか。
う~ん、浦東空港で追っ払われたリベンジは果たしたいが、それだけのために年間10万円は高すぎる。
返す返す、アメックスの戦略に踊らされる今日この頃だ。