今日の上海は香港と変わらない湿気である。
そんな中、昔、コンサルティング業務開始時に、仕事を手伝ってくれた加藤君がひょっこりオフィスに現れた。
早速、クリスタルジェイド(坦々麺が本当~に美味しい中華レストラン)に言って、雑談交じりで仕事の話をする。
その際に出た会話。
加:
最近、サラリーマン勝ち組という言葉を聞きましたよ。
水:
なんだいそれは。
加:
サラリーマンと言う制度を有効活用(悪用?)している人です。
えらく怠け者で、それでも絶妙に立ち回りが上手いので、のんきに酒のんで、(例えば)ゴルフばっかりして、それでもしぶとく生き残ってる人って感じですかね。
水野さんなんか、あくせく働きまわってますけど、のんきな社員と年収たいして変らないでしょ。費やす労力が10倍で年収が2倍だと、その定義でいくとかえって損ということになりますよね。
水:
そうだね。水野なんか、年収2倍どころか、自ら好んで予決算責任負ってコンサルティング業務を開始したら、経理だけやってる時(純管理部門の時)より収入下がっちゃったもんね。
管理部門で経理だけやってた時は、いい評価もらい続けてたけど、コンサルティング業務を立ち上げたら、(立ち上げ早々で)利益額が少ないという理由で評価下がっちゃったから。
まあ、好きなことやってるし、M&Cを上場させようという夢があるから気にならないけど、そうでなかったら、ばかばかしくてやってられないよね。
今は、講演料とかも全額会社に入れてる訳だし、目先の事だけ考えたら、独立した方が年収上がりそうだもん。
加:
最近、日本も景気良くなってきたので、怠け者の人も、落ち度がなかったらなかなかくびにはならないですからねぇ。
水:
そうだね。
中国ビジネス以外のハウツー本の執筆を依頼されてるんだけど、そんな人たちを例に使って、「会社の中での生き残り法」とか書いてみるのも面白いかもね。
「兼務辞令は受けるな!」とか。収入変わらずリスク増えるし。水野は兼務辞令たくさん受けてたけど。
まあ、これをそのまま使うか、(逆説的に使われて)会社制度の見直しに使うかは読者に一任すると言う事で。
水野の性格で言うと、皮肉一杯で書く事になりそうだけどね。
まあ、何はともあれ、僕の仕事を5年前に無償で手伝ってくれた加藤君も、のん気には生きられない性格なので、お互い様同志の会話であった。