外高橋で感慨にふけった後はまぐろを食べて盛り上がる

面談が終わると夕暮れ

外高橋保税区を訪問し、経貿処・処長と面談。
今後、M&Cが外高橋保税区に対してどの様な協力をさせて頂けるかのブレーンストーミングをするというのが面談の趣旨。
当初の予定より面談が延び、1時間半に渡って、「企業所得税統合後の保税区活用のポイント」、「保税政策の今後」、「現在準備中の政策の概要」などを話して頂く。

打ち合わせが終わると既に夕方。
夕日を見ながら、「最初に外高橋保税区に来たのは1992年の事だったなぁ。あの頃は原っぱみたいなところだったなぁ」と感慨にふける。
華南のイメージが強い僕ではあるが、実は、コンサルティングめいた事を始めたのは1992年の上海外高橋保税区関連案件が最初。
あの頃は若造で、まったく相手にされなかったけれど、15年後の今は、(あの頃とは比べ物にならないくらい発展した)外高橋保税区から協力要請が来るようになった。
感慨無量。


夜は、第二交易市場を運営する新発展と会食。
場所は浦東の天家。
僕が天家に行くのは2回目。半年以上前に、一号店に行って以来。
当時の感想は、「安くて美味しいけど、客が多いので腰をすえて飲めないな」というもので、結局、それで足が遠のいてしまった。
が、(浦西店の今の状況は分からないが)浦東店は大変ゆったりしていて良かった。
これを探してくれたのは新発展さん。
店を決めるにあたってのポイントになった、中国語のインターネット情報を見せてくれたが、そこには「ここのマグロは幸福の味がする!」と高い評価が寄せられていた。
香港もそうであるが、上海でも、地元の人が当たり前のように、マグロの刺身を食べて、美味しいと評価する状況になってきている事、色んな日本料理店の情報を交換している事に、ちょっと感心した。

前回は、こちらが招待したのだけれど、その時、部下のLu君が選んだ店が、「よくぞここまでひどい店を探したものだ!」と感心するくらいまずい店。
「ここが幸福の味なら、あそこの店は不幸の味がしたよ。ひどい店を探させたら君の右に出る者はいないね。普通の相手だったら、机ひっくり返して帰ってるな」と、全員でLu君をからかって盛り上がる。
笑いの絶えない会食であった。

加工貿易品の再輸入規制のその後

香港から上海に移動。
前日、全然寝られなかったので、機内では完全熟睡。
機内食も食べず。
朝昼兼用の食事は、香港空港の味千ラーメン。
朝昼兼用とはいっても、食べたのが午前9時なので、夕方にはお腹が空いてたまらなくなる。就業後ジムに直行し、5Km走って空腹が頂点に達した状態で福ちゃんに到着。
焼き鳥・ラーメンをむさぼるように食べてしまう。

話変わって・・・
6月23日のブログで解説した加工貿易品の輸出後再輸入(香港一日遊等と呼ばれているオペレーション)の規制に関して、回りまわって色々な方からご質問を頂く。
その後、華東、華南を始め、色々な税関関係機関にヒアリングをしたのだけれど、以下の様な意見が出ており、実態がどうなのかは分からない。
税関総署でも意見が分かれているのであろうか。
①香港遊(を始めとする輸出後再輸入)は禁止されるが、物流園区経由は問題ないという意見。
これは、香港を活用したオペレーションを、物流園区経由にして輸出入通関価格のマッチングを容易にし、不正還付を防止するのが目的であるという趣旨。
そうであれば、香港経由を物流園区経由にシフトする必要が出てくるが、問題はそれで解決する。

②香港、物流園区問わず、中国原産品の保税再輸入が禁止されるという意見。
これは、中国原産品の再輸入は、一般貿易形態のみ可能とし、保税形態での加工は一切禁止するという趣旨。
この通りであれば、加工貿易のオペレーションに、多大な影響が出る。

③課税、保税に拘らず、輸入時に原産地証明の提出を義務付けられ、外国(非中国)原産貨物の輸入自体が禁止されるという意見。

ただ、どこに聞いても、年内には何らかの規定が公布されるという点では一致しているので、近いうちに何らかの動きがあるのは確かなようだ。
状況把握に努めなくては。