毎週土曜日の憂鬱

毎週日曜日の午前中までに、NNAの中国ビジネス講座(月曜連載)の原稿を提出しないといけない。
NNAと時事通信の連載は、同じような内容ではあるのだが、NNAは速報、時事通信は若干時間がたった内容の掘り下げ(解説)という形で、一応は使い分けている。
と言う訳で、NNAの連載は、法制度が変わらないと書くネタがない。
毎週土曜日に執筆するので、手放しで週末を喜べないし、ネタがない時は憂鬱だ。

昨夜も、ネタがなくて悩みに悩む。
思えば、2002年1月から8年半、400回以上、一度も落とさずに続けているが、「今回は提出を免除してもらえないかなぁ」という思いが、何度頭をよぎった事か。

商務部、国家税務総局、外貨管理局のHPを見直し、外貨管理局が7月30日付で公布していた、中国企業の対外保証の通知を見つけ、取り合えず、これに付いて解説する事にする。
既に、1996年・1997年に公布されている弁法の一部修正なので、それほど重要なインパクトはないのであるが、背に腹は代えられない。
まあ、今までの弁法よりも、金融機関の場合、非金融機関の場合(外資企業を含む)双方の対外保証差し入れルールが、明瞭に規定されているので参考にはなる通知だ。

ただ、書き上げるまでに2時間。
1200字程度の原稿を書くのにこの時間、というのは、少なくともこの1年の最長記録だ。


話変わって、丸紅香港財務の夏栗君から、「香港で人民元借り入れをしました!」という連絡がきた。この話は、新聞などでも報道されていた。
先日のブログで書いた、7月19日の香港における人民元業務自由化の影響で、香港における人民元調達が可能になった。
これを受けての借入実行だ。

数か月前には、丸紅上海の谷垣君から、「日本企業として初めて、日本に人民元送金をしました」という連絡があったし。
こんな感じで、ここ半年で、急速に人民元の規制緩和が行われている。
昔の同僚が、それにキャッチアップして、いろいろトライアルをしているのは、なかなか頼もしい。

制限された範囲で、人民元の国際化が急速に進められている。
これを、ビジネスにどの様に有効に活かすか。
この仕組みを真剣に考える時期が来ていると言えるであろう。