会社を辞めると言った時の反応

丸紅時代にお世話になった先輩が、今月末をもって退社する事になったので、昨日の昼食は、ささやかな壮行会を開いた(二人だけ)。

その際に先輩が言っていたのは、「会社を辞める事にした」と親しい人間に言うと、反応は3種類に綺麗に分かれるという事だ。
①僕など既に会社を辞めて独立・転職した人間からは、「おめでとう」というのが第一声。
②社内の人間からは、「何故」とうろたえられる。
③既に定年退職している方からは、「頑張ってくれ。あと、よい仕事があったら僕にも紹介してね」という返事。

という事であった。
何となく分かる。

やはり、まだ日本の社会では、転職というのは少数派だし、収入の良い企業を自発的に辞めると、「何故!?」といわれるのが普通だ。
会社を辞めるというのも、一つの経験なので、経験が無い人からすると、「何故辞めるの!?」という反応になるのは自然な事だ(僕も1回しか辞めてないので、えらそうに言う程のものではないが)。

転職した結果、成功する事もあれば、成功しない事もある。
ただ、成功と言うのは、本人の価値観次第である。

起業・転職したての時は本当に辛いけど、それを乗り切って、胸を張って生きていければ、それが満足と自信になる。
そして、その結果に自分が価値を見出せれば、それは成功なのだと思う。
仮に、収入が減っても、自分が目を輝かせて仕事ができるならば、それは成功だ。

いま僕は、「独立して良かった」と心から言える。
最初の1年間は、泣きたいくらいの不安と大変さと戦ったけれど、それを抜けた今、そう感じる事ができる。

ときどき、「あのまま辞めないでいたら、酒を飲むとき、愚痴ばっかり言ってただろうなあ」と考える事がある。
自分が信じた道を行けない事、信義を貫けない事は、本当に辛いものだ。

いまの僕は、自分の夢を実現していく事、自分が伸びていく事しか考える余裕が無い。
だから、酒を飲んでいる時、愚痴なんて言う暇がない(部下は、僕の愚痴を言ってるかもしれないけど・・・)。

やりたい事をやり、未来を見据えて走っていける。
それも、一人ではなく、たくさんの方々と一緒に走っている(クライアントの方、パートナー、部下 etc.そして、元の会社の人たちも)。
こんな充実感が、僕が会社を辞めて手に入れたものだ。

決して、会社を辞める事を僕は勧めない。
会社に残るのも辛いかもしれないけど、転職するのもすごく辛いからだ。
特に、家族や周りの人に迷惑をかけない覚悟がないのであれば、絶対辞めるべきではない。

でも、夢を見て、自分の信念に忠実に生きていく人達を。
その上で、自分の選択に、しっかりと責任が持てる人を、僕は応援したいと思う。

この春、僕の周りの人たちが、何人も新しい道を行く選択をした。
そんな人たちを応援したい。
勿論、僕自身、まだえらそうに人を応援する余裕はなくて、「一緒に走っていきましょう」という感じの応援であるが。

そんな訳で、
一緒に頑張りましょう!

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