前にも書いたが、僕の最初の社長就任は、丸紅厦門現法と福州常駐代表処(駐在員事務所)の所長の兼務だ。
厦門現法を常駐代表処に組織変更し、福州常駐代表処を閉鎖するというのが、僕に与えられたミッションなので、社長というのは、実態からすると語弊があるかもしれないが。
厦門現法を常駐代表処に組織変更し、福州常駐代表処を閉鎖するというのが、僕に与えられたミッションなので、社長というのは、実態からすると語弊があるかもしれないが。
ただ、福州常駐代表処を閉鎖する関係で、3名の社員を解雇しなければいけないのは、30代の僕にとっては辛かった。
丸紅の営業各部にお願いして、事務所の閉鎖前に3名の再就職先が確保できたのは幸いだったが、初めての経験だけにナーバスになり、「自分が強くならなければ、部下を守れない」とずっと考えていた。
後日談だが、1名は引き取り先をすぐに解雇されてしまったので(柔軟性という面では問題があった部下なのは確かであるが)、その後4年程、翻訳等の仕事を回してサポートする事になったのだが。
ただ、会社の経営者、上司はみんな同じだ。
自分が強くならなければ、会社も組織も部下も守れない。
上に立つにはそれなりの覚悟が必要だ。
そんな現実を、誰しもどこかで学ぶものだが、僕の場合は、38才の初主管者時代であった。
部下の人数が少なく、まずは乗り越えやすい小さい試練だったのは、感謝すべきだろうなと今は思う。