外貨管理のいま昔

引き続き疲れがたまっていたので(確実に回復基調にあるのだが)、午前中半休を取った。
とはいえ、家で2時間ほど仕事をしたので、半休だか半休でないのかわからないが、のんびり寝たおかげでかなり回復だ。
その代り、夜は11時まで、11月30日の講演会(日経新聞主催)のレジュメづくり。

11~1月の3ヶ月で、10件の講演をするので、レジュメづくりが大変だ。
来年2月は講演はやめにしようと思ってスケジュール表を見たら、企業研究会主催の講演会が入っているのを思い出した。
しまった!と思ったが、ともあれ2月はこれ1件だけ。
3月の講演依頼は断らせていただこう。
講演活動は、この2か月の(ほぼ)休憩を頂いて、4月から再開だ。
まあ、頼まれると嫌とは言えない性格なので、予定は未定だが・・・

因みに、中国の外貨管理のセミナーを、今年だけで5回やった。
規制緩和が進んでいるとはいえ、まだまだ難解だし(制限が多いし)、変化が速い。
ビジネスにおいて避けて通れないだけに、ニーズが多いようだ。

ただ、中国の外貨管理は制限ばかりだ!と言ってはみても、実は、日本の外貨管理も、ちょっと前まではかなり厳しかった。
日本の外為法の原則は、1980年の改定までは原則禁止だったし、根本的な規制緩和が実施されたのは1998年と、十数年前の話だ。
それまでは、海外預金の保有、国内の外貨決済、相殺などは、厳しく制限されていた(事前許可制)し、外貨の取り扱いは外為銀行に制限されていた。
僕の入社は1987年なので、その時は、外為法専門のチームが財務部内にあったし、米ドルコインを人に渡して、「あ!外為法違反だ」という様なお決まりの、(面白くない)ジョークを言う人間が多かった。

その意味では、1998年以降に入社した人間(貿易取引を始めた人間)と、それ以前の人間では、日本の外為法が完全に異なっているので、認識も随分違うと思う。
そんなこんなを考えると、時代の流れというのを感じるし、懐かしくもある。