数日前に会った学生たち

数日前の事、社会人になった、かつての少年サッカーの教え子(サッカー経験のない人数合わせコーチだったので、教え子と言い切ってよいかどうかは微妙だが)に頼まれて、日本からスタディツアーで来ていた大学生たちに経験談を1時間ほど話して聞かせた。
学生時代から、将来を考えて、海外に旅行に来るだけあって、真面目で素直そうな学生たちだ。
自分が学生の時に、彼らほどまじめだったかというと、我ながら疑問である。
そんな意味で、感心したり、若さがうらやましかったりもしたのだが、いくつか助言をしておきたいな、と思う事もあった。
無事帰国した様で、このブログを見てくれているかもしれないので、人生の先輩として、いくつかアドヴァイスを。

まずは一つ目。
世の中には、良い人間もいるが悪い人間もたくさんいる。
特に海外に出れば、頼る人間も少なく、簡単に人を信用してしまいそうになる。
しっかり人物判断をするように。
(あまりに素直なので、だまされないか心配になった)。

二つ目。
謙虚さが大切なのは言うまでもないが、「成長したい。人より上に行きたい」という欲求に素直になる事も大切。
負けん気が無ければ、誰とも(人生とも)戦えないし、結果は出せない。

三つ目。
海外に出たり社長になる事を、最終目標と勘違いしないように。
海外に出たり、起業するのは、夢や目標を実現するための過程・手段に過ぎない。
大切なのは、そこから何をやるか、どういう自分になりたいかだ。
海外で仕事をする、外国語で仕事をする、なんていうのは、今の時代当たり前の話で、別段格好良い事ではない。社長になるだけなら、会社を作ればいいだけで、数週間で実現できる。
そこは、スタート地点であって、ゴールではない。
会社員になるのと起業する事、海外に出るのと国内で頑張る事に、上下はなく、単なる方法論の違いだ。
大切なのは、目標をしっかり持って、それを実現するための覚悟を持つ事。

何やら、説教くさい内容になってしまうので、ここらで終わりにするけれども、一つ確かなのは、学生のみんなには、可能性と未来が有るという事。
でも、それを手に入れるためには、人生・世の中と戦っていかなければいけない。
その気概をしっかり持って、負けずに戦っていってほしい。
そんな感想を持った。
自分の学生時代より、全員が、随分、模範生だったので、少し悔しくなった部分もあるのかな。