配当送金手続・続報

2011年度の配当に関する送金手続の話を先月書いたが、その後、広州からは無事送金受領。
上海は、もう一息といったところ。

双方、違う問題が生じた訳だが、ほぼ同じタイミングの送金となりそう。
広州で生じたのは、あと1年有効期限がある、租税条約(香港と中国本土)適用の事前登記証の取り直し(広州市天河区税務局のシステム変更のため)。
上海は、外高橋保税区税務局の人事異動による審査の遅れ。

ただ、最初言われたよりは、業務はスムーズに進めてくれたし、香港・中国の租税条約適用の事前登記も2週間程度で発給された。
香港・中国の租税協定の恩恵は実際には享受できない(事前登記証は発給されない)、と言っていた方がいたが、そんな事はない。
僕の会社の実例では、上海で2010年に、広州では2010年と2012年に手続をしたが、まったく問題なく事前登記ができ、軽減税率(配当は5%)が適用できた。
つまるところは、香港で実態のある活動を行っていれば問題ないという事だ。

因みに、広州と上海の差が出たのは、最終的には銀行手続の差。
広州では、三井住友銀行で手続をしたが、担当者の方がオフィスまで来てくれ、即日手続は完了。翌日には、香港で入金確認できた(同一銀行間の、国際間人民元送金)
上海では、先週火曜日に、中国銀行で手続をしたのだが、書類確認をすると言ったきりなしのつぶて。
金曜日に督促したら、「来週月曜日に確認して電話する」という返答だったとか。

中国銀行と邦銀のサービスと業務効率の差が有りすぎる。
中国人の友人に聞くと、中国銀行が特に悪くほか(工商銀行など)はもっとまとも、という事だがどうだろう。
上海側の銀行対策を、ちょっと考えねばならない。

もうすぐ500回

昨日の午後便で上海から香港に移動。
飛行機が2時間遅れて、どっぷりつかれた。
ただ、ビジネスクラスにランクアップされたので、仕事がはかどった(食事はしなかった)。
待合室と機内、更には、香港到着後のエアポートエクスプレスで、「NNAの連載原稿」、「三井住友コンサルティングの原稿」、「9月末に出版予定のPE本の前書き」、「ブログ原稿」を書き上げ、クライアントの方からの質問回答もずいぶん済ませた。
これで、精神的に楽になった。
数日前、連載原稿、目先の3回の講演会のレジュメ作成、その他の締切が迫っているので、夜中にプレッシャーを感じて寝付けなくなってしまったので。
今日は、PE本のゲラ構成と、香港での講演会のレジュメ作成だ。
ひとつひとつこなしていこう。
仕事があふれていても、ひとつひとつこなしていけば、つかの間でも楽になる。

NNAの連載原稿は、明日が498回なので、8月末に500回となる。
2002年1月からの連載なので10年半。
毎週毎週、一回も落とさずによく書いているなと思うと感慨深い。
毎週、締切に追いかけられるのはつらいが、新しいビジネス動向を、この様な感じで原稿にする事で、自分の中でも咀嚼ができるため、仕事上の助けにもなっている。
強制力がないと、ここまで必死になってピックアップできない。

500回に達成する8月末と言えば、2008年に丸紅を退職し、起業した時期。
起業丸4年達成(5年目突入)にちょうど重なるのも、なにやらうれしい偶然だ。