組織変更マニュアルの作成中

2005年に明日香出版から、「中国ビジネス組織変更・撤退完全マニュアル」という本を出したが、時期的に早すぎた感あり、売れ行き不調のまま法制度がどんどん変わり、実用に向かないものになってしまった。
とは言え、撤退はさておき、組織変更を主眼とした中国ビジネス書はほとんど出ていない筈で、個人的には思い入れがある本だ。
また、現在は、組織再編(合併、外資企業の拠点開設や再投資、来料独資転換など)事例が非常に多く、ご質問も多いので、現在の法制度を反映させて改定したいと思っていたのだが、あまり売れなかった本、という記録が残っている明日香出版に改定依頼ができない。
あれこれ考え、最初は、(図書コードも取り、書店流通対応も可能になった)チェイスチャイナで出版しようと思い、明日香出版の了解は取ったのだが、考えを変えて、PDF形式で販売する事にした。
半年前にも、PDF形式の商品を販売した事があるが、この形式だと、随時改定する事ができるし、製作費がかからないので利益率が高い。
制作は最終段階に来ているので、今月末には販売できる予定。

以前は、本を出すという事に金銭以上の価値観を感じていたので、この様な決断をする事はまずなかったが、既に25冊程度本を出したので、実を取るという決定ができる様になった。
とは言え、初めて本を出した時(2002年)には、カバーができただけでも嬉しくてドキドキしたものだが、最近では、新しい本が届いても開きもしなくなってしまった訳で、感動が薄れるというのは悲しいものだという気持ちはある。
ただ、1年に2~3冊程度は本を出さないと忘れられてしまいそうで怖いので、次の本の企画は練る必要がある。
さて、何にしようか。

ちなみに、今年2月に出版された、「シンガポールと香港のことがマンガで3時間でわかる本(明日香出版)」が増刷になるとの連絡が出版社からあった。
共著というのは愛着がわかないので、売れ行きも気にしていなかった(本屋で見かけても立ち止まりもしなかった)のだが、それでも増刷になったというのは良い事だ。
四分の一の印税しか入らないので、金銭的には雀の涙だが、増刷、という事自体に意義はある。
今年は、NNAから出版した外貨管理マニュアルとこの本の2冊が増刷(外貨管理マニュアルは改定・増刷)になったので、良い年であったと言えようか。
チェイスチャイナから出版した、「中国におけるPE課税の理論と実務」は、マニアックすぎて、さっぱり売れないのは悲しいが。