冬は鍋だ

昨夜は上海で、元同僚の谷垣君と会食であった。
寒くなってきたので、この数日、鍋が食べたくて仕方がない。
一昨日も鍋気分だったが、その日は、入った日本食屋に鍋が無かった。
それもあり、昨夜は何度か行った事のある「いり(栄華東路x古北路)」に直行。
最近、ここの塩味ちゃんこが気に入っている。

2人で焼酎を一本飲んで、焼肉とちゃんこ鍋。
昔の職場の話をしながら3時間ほどよもやま話。
その際感じたのは、起業独立して5年経過すると、組織の軋轢とか、出世競争とか、そういう事に対する感覚が薄くなってくる、という事。
例えば、山崎豊子の「不毛地帯」を読んだのは、前職退職後間が無い時だったが、そこで、米国出張中に心臓病で倒れた副社長が、社長昇進に支障が出る事を恐れ、命の危険を冒してアメリカから飛行機を乗り継ぎ、社長に挨拶に行く(体調に問題ない事を訴えに行く)くだり等、会社員時代は、その心情が、非常によく理解できたし、自分もそうするのではないかと思った。
ただ、最近、同じ個所を読み直したが、自分の感覚がまったく異なってきているので驚いた。
会社員と起業者は、どちらもプレッシャーがあるが、その内容が異なっている。
僕は、独立起業した事を後悔した事は、一度たりとも無いし、谷垣君は、会社に残っている事に誇りを感じている。
それは、良し悪しの問題ではなく、人によって、目指す方向性、人生の目標は当然違う訳だから、各自、信じる道を行けばよいという事だ。
どの方向に行ったとしても、楽して金を稼げないのは確かであるが。

尚、かなり満腹になるまで食べたが、今日体重計に乗ってみると、0.4Kg痩せていた。
やはり、鍋物はダイエットの味方だ。