上海浦東、自由貿易試験区

疲労を引きずっていたので更新が遅れていました。
約一週間前の話になりますが、23日(火)に香港から上海に移動。前夜が殆ど食べていなかったので、ラウンジで久々しっかり食事をする。炭水化物が食べられるということが贅沢に思える今日この頃。
ラウンジ食事
ほぼオンタイムで浦東空港到着。空港からリニア、地下鉄と乗り継ぎ環球金融大廈に到着。いつ見てもこの付近のビルの高さには驚かされる、というよりは、呆れる高さだ。
浦東のビル
1時間ほどの会議を順調に終わらせ、30分ほど下のコーヒーショップで事後打ち合わせ。18時半という帰宅ラッシュ時にも拘わらず、思ったよりあっさりタクシーがつかまったので、先日行った「蕎麦道」に直行。今回も上喜元純米を飲みながら、蕎麦屋のつまみを楽しむ。こういう点(蕎麦屋が何店も有り、美味しい日本酒も飲める)は、上海の方が香港よりも良い。

それから数日経って、久々に自由貿易試験区を訪問。日本製品の中国販売のご相談も多いし、考えている事も有るため、輸入品販売、越境Eコマースの近況を確認に行ったもの。
まずはDIGという販売店。ここは、自由貿易試験区内にあるが(区外店舗も有り)、輸入通関を切って内貨にした商品を販売している。1年半前に行った時は、あまりの客の多さに入店制限が行われていたが、目新しさが無くなったためか(店舗が二十数店舗に増えた事も有ろうが)、客が詰めかける状況ではなくなっていた。ワインの種類が多い。また、輸入肉、海鮮等が置かれているが、大部分は南米などの製品。購買責任者に話を聞くと、FTAにより関税コストをセーブできるためとの事。日本製は制度的には輸入可能だが、FTA(関税の減免措置)が実現しない限り、コスト的に置くのは難しいかなとの意見。日本の雑貨製品などはよく売れるとの事で、結構並んでいる。また、サントリー山崎、白州等も有り。サントリーのウィスキーは中国でも人気が有るから、との責任者談。
直営店ワイン市場
その後、越境Eコマース関連の企業と面談。越境Eコマースには、直送型(電子ショッピングモールでマッチングをした後、商品は外国企業から中国の消費者に直送される)と保税区域活用型(保税開発区にあらかじめ保管した商品を、マッチング後に国内郵送する)の2種類が有る。直送型の場合は、対応可能な電子ショッピングモールに制限は無いが、保税区域活用型は、電子取引開発試験区公認の電子ショッピングモールのみで、上海の場合は、今のところ跨境通(KJT)のみ。
越境Eコマースは、軽減税率適用(通常の輸入関税・増値税・消費税ではなく、行郵税とう簡易課税)、商品検疫免除という優遇があるが、保税区域活用型に付いては、商品検疫対象・正規課税の対象にする動きが有る。ただ、明らかな抜け道になっている状態なので(保税区域に大量輸送するものに対して、検疫を行わず、軽課税を適用するという点)、これは、当たり前と言えば当たり前の事か。
尚、KJTの倉庫(越境Eコマースで活用できる倉庫には制限が有る)は、まだ、冷凍・冷蔵倉庫が十分整備されているとは言えず、生鮮品・半生鮮品は現段階で扱えないとの事。よって、これらの製品の場合は、直送型のみが対応可能となり、日本からの直送の場合は、1件あたり1,000元以内の商品のみが対応可能となる。

疲れがたまり引き続き自炊生活

先週末(土・日)は香港。土曜日の夕方広州から戻って力尽きたが、日曜日も引き続き体力無し。思った以上に疲れている。部屋から出るのをやめ、引き続き冷蔵庫の整理を決定。体力も回復するし、お金も使わないので一石二鳥と考える。
幸い、仕事は殆ど片付いており、日本経済新聞のコラムを書けば良い。夕方には片づけて自炊。前日がすき焼きだったが、まだ牛肉が冷凍庫にあるので牛鍋にしてみる。写真を見ただけの「太田なわのれん」をならって味噌味に。実物を知らないだけに、味が似ているかどうか判別はできないが、思ったよりも上手くできた。そして、ほうれん草のバターソテーを作り、甘鯛が有ったので焼いてみる。
牛鍋1牛鍋2牛鍋3
ほうれん草甘鯛

月曜日はかなり体力が回復した。面談2件。スーツの直しが7着。体重を落としたせいで、服のサイズが合わなくなった。ペース抑え気味で仕事をこなし、イオンで刺身少量と豆腐を買い出し。本当は土曜に食べたかった漬けマグロを作って食べる。
湯豆腐漬け
疲れがたまっているため、こんな感じの数日間。
翌23日から上海にて、通常のペースに戻る予定。

今年初めての春の風

2月18日(木)に上海から香港に移動すると、翌朝の電車で広州に。先日開催した講演会のフォローアップとして無料相談会を実施した事によるもの。
夜は新年会。その後、元同僚の丸紅広州・林さんを、深夜1時まで連れまわして昔話(最後は、ラーメン屋=来々軒)。楽しかったが、家族帯同者に迷惑をかけたと反省。
翌日午後2時の電車で香港移動であったが、ホテルから出ると春の風が吹いている。初めて春を感じる瞬間は、毎年、幸せな気分になるが、今年はそれが広州だった。
たまたま出会う人達(コーヒーショップや広州東駅の売店の店員)も親切で、10数年ぶりに、広州の街を好きだと感じた。
僕が初めて中国に来た1985年は、広州が一番暮らしやすい環境だった。改革開放路線開始から7年弱しか経過していない事、そして、南方(主に広東省)から開放が進められた事から、広東省、特に歴史の有る広州が一番住みやすい都市と言えた。
その時の印象が有るので、広州に良いイメージを持っていたが、その後、色々な土地で仕事をするにつれ、上海、廈門等の方が好きになっていった。広州は巨大で無味乾燥な街、という印象が付いてしまったからであろうか。その印象が、またちょっと変わった昨日。
広州1広州2広州3
帰宅すると16時半。自分で思っていた以上に疲れており、一度、ソファに横になると、ふらついて全く起き上がる事ができない。旧正月があったため、それなりにブレーキを踏んだつもりだったが、移動続き、講演続きが思った以上に身体に堪えている様だ。
食材を買いに外出する気力が全くない。幸い、冷蔵庫にねぎと牛肉が有ったので(牛肉は冷凍してあった)、すき焼きを作る事にする。一人すき焼きでそそくさと食事を済ませて就寝。
すき焼き1すき焼き2すき焼き3

上海・蕎麦道にて

2月16日の夜は、仕事の打ち合わせを兼ねた会食。
場所は仙霞路の蕎麦道。
通勤ルート上にあるので、何度も前を通りかかり気になっていた。外から見るに、いつも満員で予約が無ければ入れなさそうゆえ、まず前日(15日)の昼に一人で行って下見。、その後、翌晩の予約をした次第。日本の種類は多いが、九州産が過半数。この点、僕の好みとは合わないが、山形の上喜元純米吟醸がおいてあり、「これは良い」と考えたもの。
当日、同席の方より「店の方と随分親しそうですが行きつけですか」と聞かれたが、何の事無い2回目。昼食で名刺交換した後すぐに予約し、翌日顔を出したから印象に残ったというだけだ。
上喜元蕎麦豆腐道の料理
上喜元旨し。蕎麦豆腐(正式な名前は忘れた)が良い。
蕎麦は2種類から選べるが、前日の昼食が田舎蕎麦(太打ち)、この日は細打ち。
比較すると細打ちが僕的には好みか。
上海には蕎麦屋が多いのが嬉しい。
日本酒熱、蕎麦屋熱に浮かされて、暫しは蕎麦屋めぐりが続くであろう。

羽田空港の蕎麦屋にて

2月13日(土)に羽田から上海に移動。14日(日)は、旧正月の振り替え出勤日なので、翌日から仕事。旧正月中仕事をしていたので日曜日も働く必要が有るか?と一瞬自問したが、まあ、軽めに働こうという事で落ち着いた。
今回の日本滞在で日本酒熱が再発したので、ぎりぎりまで蕎麦屋で日本酒を飲もうと羽田空港の蕎麦屋に駆け込む。
日当たりが良く気分が良い。板わさ、焼き鳥、漬けマグロを食べながらビールと日本酒。そして最後に蕎麦。ちょっと食べ過ぎた感あるが、束の間幸せな時間であった。
蕎麦1蕎麦2蕎麦3蕎麦4蕎麦5
空港で約1時間、そばを食べながら、独立前後の自分の意識の違いに思いを巡らせた。
丸紅社員時代からコンサルティングを始め、その時でも、リンパが腫れるほどのストレスを感じて(自分にプレッシャーをかけて)仕事をしているつもりだったが、今と比べると、まだまだ覚悟が足りなかった様な気がする。起業した今は、自分だけではなく部下の生活も預かっている訳なので、自分の会社を守る事を必死で考えている。メディアでの露出に付いても、以前は、知名度の向上につながれば是非、という意識であったが、現在では是々非々。仕事柄、自分の知名度を上げる事が、会社の信用向上・収益基盤の強化につながる面があるので、その意味ではありがたい事だが、それ以外の場合は出たいとは思わない。
それより、満足頂ける講演会をできる限り沢山開催する事や、少しでも多くの方の相談に乗る事の方が重要だと思うようになってきた。
そう考えて動いているので身体には負担はかかるが、全て自分で決めて、自分が納得した事だけをやっているから会社員時代よりメンタルが良い。
ともあれ、好きな事が出来ている。それに感謝するべきだ。
そんなことを考えながら、昼酒を楽しんだ移動前のひと時。

山菜天ぷら蕎麦と名酒農口

2月12日(金)は、丸紅経理部の人間(元同僚)が5人オフィスまで来てくれ、その後、ランドマークで会食した。ランドマークタワーにオフィスを移した時に記念の花を贈ってくれ、「いつか行きます」と言われていたのであるが、それが遅ればせながら実現した感じ。わざわざ竹橋から1.5時間ほどかけて来てくれるというのは有り難い。
酒を飲みながら昔話。香港赴任直前(1997年で、僕がまだ30代前半の時)の事を思い出した。当時の僕は、普通の会社員と同様、出世したいという願望が強く有った。ただ、それとは別に、知識に対する憧れも強かった。20代の頃、自分が分からない事を解決していく専門家に対する敬意と憧れを持ち、そうなりたいと願っていた。できれば両立したかったし、ぎりぎりまで粘ったが、どちらか一つを選択せざるを得なくなり、結局、知識に対する憧れが勝った。それが独立の理由という事になるのであろうか(それ程単純な話ではないのだが、極論すればそうなる)。

1日戻って、2月11日。
横浜の実家で両親に山菜天ぷらそばを作ってもらい、金沢で買った幻の名酒(農口)を楽しむ。移動続き、講演続きの2週間だったが、一息ついたと感じた瞬間。
農口 - コピー山菜天ぷら - コピー山菜蕎麦 - コピー

山形料理屋にて

既に、日本から上海に移動しているのですが、ブログの設定が急に変えられ、アクセスができない状況が数日続いておりました。問題解決しましたので、更新再開です。

2月8日の事。クライアント企業様の研修を請負い、立って6.5時間話しっぱなし。痩せたおかげで、以前ほどの苦しさはないものの、終わった時はそれなりに足と腰の痛みを感じる。新幹線で東京駅に戻ると、神楽坂で親友の釜口君(早大合気道時代の友人。現不動産鑑定士)と会食。彼が当社の子会社(チェイス)より本を出版したので、その打ち上げ(但し、割り勘)。
場所をどうしようかと考えたが、先週の北陸から日本酒愛が止められない状態になっている僕が、インターネットで山塞という山形料理の店を選んだ。残念ながら、メニューにある十四代は品切れだったものの、上喜元など美味しい日本酒が飲めた。また、とんぶりをこれだけまとめて食べた事はなかったが、確かに畑のキャビアだと納得。美味しかった。

じょうきげんとんぶり

地鶏焼き山菜天麩羅芋煮
お互い3合飲んで店を出ると付近のバーに。1杯飲んだら酔いが回ってきて帰宅。さすがに、6.5時間講演(昼休みを入れると7.5時間)の後は酔いも回る。
バーソーセージ

丸紅・國分社長と

丸紅の國分社長と久しぶりの面談。忙しい時間を割いていただき45分程。丸紅に恩人は数多くいるけれど、國分社長は間違いなく大恩人の一人。
僕が今の仕事(コンサルティング)が出来ているのは、2001年当時の丸紅香港社長の真鍋さん(後の執行役員・中国総代表)がコンサルティング事業開始を認めてくれ、その次の國分さんが自由に飛び回らせてくれた。その結果、コンサルティング事業が形になったものであり、このお二方がいなければ、今の僕がないのは確か。

國分社長とは、2003~2005年に丸紅香港社長をされていた時の上司と部下の関係。(僕が経理、コンサルティングの傍ら経営企画室長の様な仕事もしていたので)歩いて3歩くらいの席で仕事をしていたが、明るい人柄がゆえに、無駄なストレスや負担は全く感じなかった。
一度は、接待中に僕が酔いつぶれ(過去30年で唯一の失態)、家まで送って頂いた。翌日、僕が神妙な顔で謝ると、笑って許してくれたものである。今から思うと恥ずかしい。

丸紅・國分社長と。
丸紅・國分社長と。

この様な感じで、恩義がある方に、会社を辞めてからも定期的に現状報告をさせてもらえるのはありがたいし、離れてみて有り難みが分かるような気もする。

金沢最終日(辰口温泉)

3日連続北陸講演会も、2月4日の金沢で終了。年間70~80回講演をするが、日本では殆どが東京。ただ仕事をして終わりなので、今回の様な旅行と仕事を兼ねた機会は有り難い。思えば、2005年に仕事のストレスでリンパが腫れたが、その頃の夢は、一人で温泉に入り、ただボーっとする事であった。今回、講演をしては温泉に浸かるという数日間を過ごしたが、その意味では、10年越しで夢がかなった事になる。勿論、ただボーっとしている訳にはいかなかったが。
最終日は、辰口温泉・まつさきに宿泊。講演会の終了(17時)後に移動開始し、温泉到着は18時過ぎ。一人で温泉旅館に宿泊するのは、生まれて初めての経験だ。
温泉1
旅館だけあって、料理も盛りだくさん。刺身、甘鯛、のどぐろ、カニなど、食べきれない料理が出てくる。一人畳に胡坐をかきながら、日本酒と一緒に楽しむのは、何と贅沢な時間だ。
ウィークデーであり、団体客もいなかった(旅館の方曰く)ので館内は静か。これも有り難い。
温泉2温泉3温泉4温泉5温泉6温泉7温泉8温泉9温泉10
一夜明けて。東京出発前に、朝食が出てくる。いつもは朝食を食べない僕ではあるが、せっかくなので和朝食を楽しむ。
温泉11温泉12温泉13温泉14
小松空港出発までの送迎バスまで時間が有ったので、庭を眺めながらビール。
温泉15
ともあれ、今回の出張で、北陸でもう少し基盤を作ろうと考えた。金沢・富山には、3ヶ月以内にまた来る機会があるだろう。
その後になるであろうが、しっかり仕事をこなした上で、また温泉旅館を楽しみたい。

金沢・浜長にて幸せになる

2月3日の夜金沢到着。3日連続の北陸講演会も、あと1回を残すのみ。 この日の夜は、北陸銀行様より強く推薦された「浜長(はまちょう)」に。刺身(さざえ、ウニ、ガス海老)、生のくちことこのわた、天麩羅(ぎんぽう、牡蠣)、アマダイの薫物など。
圧倒的な美味しさと幸福感。この店は素晴らしい。これほど幸せに食事ができるとは予想もしなかった。
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宿泊は「彩の庭ホテル」。
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