上海は秋めいてきた。
空気も良く、街を歩いているだけで心地よい。20代の、まだ何者でもないけれど、可能性と希望に満ちていた時をなんとなく思い出した。
こんな気候がずっと続けばいいのになあ、と思うことしきり。
古北カルフール近く(万科広場)を通りかかり、前から気になっていたビールの店に目が留まる。「まだビールには時間的に早いが・・・」と悩むが、誘惑には打ち勝ちがたく、1杯だけ、CHIMAYの赤を飲む。
昼食をまだ食べていなかったので、食べ物を探すが、ビールの店なので、つまみ程度しかない。ただ、レジのあたりをきょろきょろすると、辣子鸡がある。これだ!と即決。
束の間、幸せな気分を楽しんだ。
そして、夜は、久々の旬林。
松茸土瓶蒸し、秋刀魚塩焼きと、秋らしい味覚を楽しむ。
日本は秋刀魚不足が騒がれているが、上海は有難い事に大丈夫です。との事。物は金のある方に流れるか。このまま日本で食べれるものが少なくなっていくのかと思うと、ちょっと恐ろしい。
経済力をつけて、力を取り戻していかないと。
最後に、細巻きと、握りを二貫。
満足して食事を終える。