長寧区の集合場所に行くと、ほどなくバスが来て、それに乗り込む。11時50分頃に、飛行機が駐機場に到着し、外に出たのが12時丁度。それで、13時にバスに乗り込んでいたので、それまでの行程は、迅速であったと言えよう。
バスはこんな感じで、のんびりと移動。
ホテルの部屋はこんな感じで、標準的なビジネスホテル水準だが、問題は、室内が暗い点。電気が暗く、窓の前に高い建物が建っているので、眺望が無く、全く日が射さない。また、通気の為、窓が開いたまま固定されているし、空調機は止められているので、防寒のために、厚いカーテンを閉めておかねばならず、窓のない部屋に近いイメージ。
初日の食事は、こんな感じ。食べられないものではない。昔、良く経験した弁当。
そして、外はこんな感じだ。1日、午前と午後に、防護服を着た人が検温が来る。食事は、6時、11時、17時を目途に、ベルが鳴らされ、外の机に置かれるので、5分以上経過してから(係員がいなくなってから)ドアを開けて取るようにとのこと。ごみは、14時頃に、1日1枚渡される黄色い袋に入れて、外に出す。隔離期間、掃除は無いし、タオルの交換もない。
デリバリーは、原則頼んではいけない。生活必需品のみ、やむを得ない場合は、1日1回、2品以内限定、指定時間内で可能。当然、酒や食べ物の出前を頼むことはできない。疫病と酒は関係ないのになぜ?というと、その趣旨は、「ここは隔離施設であって、ホテルではないから、係員に手間をかけさせるな」ということ。この隔離区域には、一般人は入れず、防護服で身を固めた係員だけなので、デリバリー配達者は、ホテルフロントまでしか入れない。それをドアまで持ってくるのが係員なので、手間をかけるようなことをしてはダメという趣旨。
何事も発想の転換で、そういうものだと思えば理解できる。これは、数日後に感じた事だが、結果、強制的に禁酒、カロリーセーブになるので、体調が日に日によくなった。その意味では、隔離健康法という感じだ。棚から牡丹餅。
日別アーカイブ: 2020年10月27日
上海到着後の手続の流れ
上海での入国について、忘れないうちに書いておこうと思う。
一部の情報は、香港から上海に移動する方に限定したものとなるが、その部分はニッチな情報という事で。
1.健康宣誓
まず、中国入国前24時間以内に、健康宣誓をする必要があるが、これは、香港入境時と、概ね同じ要領で、スマホで、QRコードを読み込み、出てきたフォーマットに情報を入力する形。
このQRコードは、例えば、キャセイの場合は、搭乗便の案内EmailにURLが有るので、ここをクリックすれば、出てくる。
僕は、まず、ウィチャット(英語版)でやろうとしたが、入国直前14日間に滞在した国・地域という部分に、香港が無い。中国(China)はどうか、People’s Republic of Chinaはどうか等、探したもののやはりない。全く進まず、時間切れになりそうで焦ったが、ウィチャット経由を止めて、税関サイトで申告したら、あっさり登録できた。ウィチャット設計ミスかと思われるが、(将来修正されるかもしれないが)香港から中国本土に移動する方は、税関サイトを使用した方が良い。
2.上海到着後
上海に到着すると、「サンプル取得の承諾書に署名」⇒「PCR検査」⇒「入国審査」⇒「バゲッジクレーム」⇒「(リニアの乗り場付近で)居住情報インプットとQRコード取得」⇒「行先(何区か)表示場所に集合」⇒「バス乗車」⇒「ホテル」と、流れるように進む。
ホテルも、区単位なので、選択の余地はない。少なくとも、長寧区の場合は、部屋も同様、選択肢無し。3食付きで、1泊360元の自己負担。
3.PCR検査
上海のPCRは、鼻の粘膜での検査であった。両鼻を、ひとつづつ。
丁寧にやってくれたため、痛さはなかったが、両鼻の奥まで綿棒が入り、ゆっくり入念に回転されるので(次は、逆回転)、喩えるならば、直腸検査の様な微妙な辛さが有る。
ここらの手続は、状況変化とともに、刻一刻と変わるであろうが、取りあえず、自分の経験(2020年10月23日時点)は、この様なもの。
香港出発、いざ上海へ
10月23日、朝7時半に香港空港到着。人は少ないが、ガラガラというほどでもない。1ヶ月前の朝の成田空港よりは、人が多い。
人が少ないため、搭乗手続、出境手続はスムーズだ。
キャセイラウンジに直行する。平常時なら、それなりの人がいるが、食事スペースは僕一人(後で、2~3人入ってきた)。一人に対して、3~4人がサービスしてくれるので、手厚いことこの上ないが、少々緊張する。何しろ、四方から見られていて、紅茶を一口飲むと、すすっと人が来て、継ぎ足してくれる感じ。
中国粥が欲しいというと、麺もどうですか?と他の係員の方が来て言うので、では、とワンタンメンを頼む。ところが、注文後に、中国入国時の健康宣誓をスマホでインプットしようとすると、これがうまく行かず、焦りに焦る。結果、(幾つかのやり方があるうちウィチャットサイトの設計ミスの様で、税関サイトを使用したら、あっさり終了)無事に終わって、麺が食べられるようになった時には、搭乗時間ぎりぎり。
31番搭乗口に向かう。向かう最中、熱心な呼び込みの人がいたので、ビッテルウォーターを4本買う。
無事搭乗。ファーストクラス1名、ビジネスクラスは僕1名。エコノミーは、おそらく15人程度。
前日、前々日共に、1日2時間程度しか寝ていないので、機中では目を閉じて休息する。着陸30分前ののアナウンスが有った直後に、食事はどうするか聞かれたので(寝ているので、待ってくれていた様だ)、和食を食べる。夜まで食事ができないので、一応、腹に入れておく。
そして、8か月半ぶりの上海に到着した。