外出許可が発行されるようだ

物資の調達も楽になってきて、昨日はビール(ホーガーデン)を調達。徐々に、先行き不安を感じずに生活できるようになってきている。

昨日アップしたように、5月16日(月)から、ロックダウンの段階解除が実施されることが公式発表され(全市の解除は6月中)、まずは、予防区(防范区)の住民の一定制限下の外出、及び、商業施設の再開が実施されている。早いマンションは昨日既に発行されたようだが、うちのマンションは、今日から準備が開始されたところ。発行のベースとなる5月13日のPCR検査を受けていない住民が数名いるという事で、昨日はすったもんだして、追加検査となっていた。ともあれ、住民も、「それで我々は、今日から外出できるのか!?」というチャットが増えてきている。まあ、商業施設に入るには、48時間以内のPCR陰性証明が必要なので、現時点ではどうせ無理(最後の検査結果が13日で、直近の検査を今朝やったところ)。
まだ調査段階のようだが、行きたい商業施設の選択肢にアピタが入っている。ここに行けるようになれば嬉しい。
買い物に行けるようになれば、ストレスはぐっと下がるであろう。デリバリーができるレストランも徐々に出てきたし、復興ムードに入ってきた!

上海のロックダウン段階解除の計画

ロックダウン状況が続く上海市ですが、本日より、段階的な規制解除・都市機能の復旧を行うことが、5月15日・16日の上海市の公式発表で説明されています。これは、全16区の内15区が社会面ゼロコロナを実現。5月15日の新規感染者が、初めて1,000人以下(感染69例、無症状感染869例)となったことを受けての対応です。上海市の5月15日・16日の公式発表を基に取りまとめましたので、ご参照下さい。

1.都市機能復旧ステップ
① 第一段階
5月16日~5月21日は、新規感染の継続的な現象と、リバウンド阻止に重点を置くステップとして位置付けられています。
封鎖区(封控区)と管理区(管控区)を減少される。そして、予防区(防范区)の計画的で秩序ある開放と、一定制限下での行動自由の付与を実施し、全市において、最低限のレベルの社会活動を認める段階となります。
これを踏まえ、予防区では、住民に対して通行許可を発行し、一定条件下の外出を認める動きが出ています。
② 第二段階
5月22日~5月31日は、常態化防疫管理への移行段階とされ、封鎖区と管理区を更に削減して解放に導き、分類管理の転換を加速させると位置付けています。
③ 第三段階
6月1日~6月中旬・下旬にかけては、全市の正常生産・生活秩序の全面回復段階と位置付けられています。
2.管理方法
① 社会面の管理
封鎖区は封鎖し、外出禁止、個別サービスを実施。管理区はマンションからの外出が禁止され、マンション内でも集合は禁止されます(ここまでは、従来同様)。
その上で、封鎖管理区が、7日間感染者がなければ管理区に調整し、管理区は、3日間感染者がなければ、予防区に調整されます(従来の7日間を3日間に調整)。
② 予防・管理
疫病管理が必要な公共場所に出入りする場合、及び、公共交通機関を利用する場合は、48時間以内のPCR検査の陰性証明が必要とされます。
社区、園区、商場、売店、学校、駅などには、PCR検査ポイントを常設し、15分以内のPCR検査を実現するとされています。
③ 交通機関と都市交通
交通機関の再開計画は、以下の通り発表されています。
1)5月16日~5月21日
巡回タクシー(注:政府の指示で巡回するタクシー)、自家用車に関しては、社会的ゼロが達成された、金山、奉賢などの非中心都市部と浦東新区の一部の鎮の域内の通行を認める。徐匯、黄浦などの中心地。閔行区、宝山区、及び、浦東新区の関連街道は、暫定的に自動車電子通行証を以て通行する。病院受診など緊急時の車両予約サービスを、引き続き提供する。
尚、5月16日以降、対外交通は、上海虹橋駅、上海駅の列車台数を増加し、徐々に、通常運航に戻していく。また、航空面でも、上海関連の国内フライトを徐々に再開し、座席率も状況に合わせて調整する。
2)5月22日
5月22日より、公共バス、及び、地下鉄は条件付きで運行を再開する。
オンライン配車は、社会自動車と同様の管理を実施する。
2.商業施設の再開
5月16日より、以下の商業施設の再開を段階的に実施していくと公式発表しています。
① 商業施設
ショッピングセンター、百貨店、スーパーマーケット、コンビニ、薬局などの商店は、段階的に現場営業(オフライン営業)を再開していく。
再開に際しては、出入口を区分、人数管理をした上で、「オンライン(線上)注文&デリバリー」、及び、「店内購入」の展開を認めていく。
② 農産物市場
卸売市場は、非接触取引を行い(小売りを暫定的に停止し)、入場者数を合理的に制限する。来場車両と運転手の疫病管理を厳格に行う。
野菜市場は集中調達を行い、現場販売を秩序もって(回転率・顧客人数管理を行った上で)再開していく。
③ 飲食店・美容関係
飲食店、美容関係などを段階的に回復する。飲食店はオンライン予約&デリバリー、美容関係店は時差サービスを実施する。
商貿企業は、操業再開前に感染防止案を作成し、営業場所の消毒を行い、全面的に場所コード、若しくは、デジタル哨兵(健康コード情報・身分証情報等を読み取る設備)を設置する。

ロックダウン下の食生活

浦西地域のロックダウンも今日で44日目。この状況下で、どういう食生活を送っているかというと・・・
4月1日から開始したロックダウンだが、最初の2週間くらいが一番食生活面での制約が多かった。万一のため(長引いた時のため)にと買いためたのは、米、麺などの主食が主流。最初は、肉、魚などの調達経路が分からなかったので、ほぼ主食だけ(米一合に、細いソーセージ一本という様な食事)が続いた。
これが、中旬ごろに、元同僚から、団体購買以外で食材を調達してくれるルートを紹介してもらったり、行きつけの日本料理屋が心配して食材を売ってくれたり。更には、会社で福利品をアレンジしたり、政府の配給品が増えたりがあったので、食材は、ほぼ問題なしという状況である。

ただ、有る物で作る。ということにならざるを得ない。平常時なら、「何が食べたいから、買い物に行って(若しくは、デリバリーを頼んで)作ろう」ということが出来ない。自分は料理はするが、特に、上手くない。その状況で、食材が極めて限定されるのは少々つらいが、まあ、何とかなっている。

果物を殆ど食べない人間だが、リンゴが25個あったので、ジャムを作ったり、細かく刻んで(すりおろし器が無いので)ヨーグルトをかけたりと、これもロックダウンにならなければ、絶対にしなかったことだ。

麻婆丼は無印良品のレトルト。味噌汁にはポテトチップスを入れた。僕は、小学校高学年の時に、ポテトチップスを食べた翌日熱を出し、それ以来ポテトチップスが食べられない。ただ、昔、漫画にあったように、みそ汁に入れてみた。これは外れ。ただ、細かく刻んでコーンスープにいれたら、これはなかなかいけた。なぜ、そんな自分がポテトチップスを持ってるかというと、同じ建物の住人(日本語が分かる中国人)が、親切にも、日本人のチャットルームを作ってくれ、PCR検査や配給などの連絡事項を、日本語で送ってくれている。その人に、本を1冊譲ったら、お礼でもらったもの(ポテトチップスやらコーラやら)。

そんな状況で、昨日、鮭が5切れ調達できた。早速、塩じゃけにご飯だ。これは、日本人的には大変うれしい。

上海ロックダウン状況7(無料公開動画)

無料公開動画です。上海市のロックダウン状況7。
5月7日に、郵便・クーリエ会社のホワイトリスト21社が公開され、5月12日時点では、平常時の六分の一程度の復旧状況と発表されています。それらの状況に加え、現在の物資調達状況、住民の様子などを解説しています。
ご視聴はこちらです(無料公開動画)

水野真澄の雑語りシリーズ開始(2本無料公開)

中国ビジネス動画解説も初めて1年くらいが経過し、コンテンツも100本を超えました。毎月8本以上(自己目標は10本以上)をコミットしていますので、まだまだ増やしていきます。
という事で、新しいシリーズ、「水野真澄の雑語り」を始めました。仕事以外でご相談頂いたことや、僕が思うことを語っていきます。肩の力を抜いて聞いていただけるシリーズにしようと思っています(毎月1,980円の定額サイト内のコンテンツシリーズです)。
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自分の商品価値の見つけ方
退職、転職、起業(その1)

動画解説にご興味を持って頂けた場合は、こちらをご参照下さい

石鹸に喜び、リンゴジャムを作る

昨日も政府からの配給が有った。3日連続の配給だ。石鹸が嬉しい。石鹸を入手して、これほどうれしいのは、生まれて初めてだ。このご時世、何をするにもまず手を洗う。ついでに、酒を調達しても、消毒の上、瓶を石鹸で洗う。3月末以降の1か月ちょっとで、新品のハンドソープが3個無くなった。


そして今日、リンゴジャムを作った。支給品のりんごが20個ほど余っており、果物を食べない自分としては対処に困り、思いついたのがりんごジャムであった。自分がジャムを作る日が来ようとは、数ヶ月前には夢想だにしなかった。
幼稚園の頃、ジャムが嫌いで食べられなかった。ただ、食べ終わるまで幼稚園の先生に、付き切りで食べさせられたので、それがトラウマになっており、ジャム嫌いである。

しかし、貴重な食材。有効活用せねばいけないが、これ以外に、活用方法が考え付かなかった。すりおろし器が有ればリンゴジュースにできる。小麦粉がもっとあればリンゴパンケーキが作れるが、すりおろし器は無いし、限りある小麦粉はうどん打ちに使いたい。物資の調達が制限される以上、有るもので創意工夫だ。

上海の新規感染者も、昨日時点で234人。無症状感染は2,783人まで減ってきた。2,500万人もいるんだから、もうゼロも同じじゃん、という気持ちもなくはないが、まあ、あと少しであろうから、暫し付き合おう。もう一息!

鶏スープとうどん

土曜日は朝から食材捌きと仕事に没頭したので、日曜はグータラを決め込む。とはいえ、午前中に、動画を一本収録したが。
比較的早めにビールを飲んで、本を読みながらゴロゴロして午後を過ごす。

とはいえ、昨日届いた鶏を捌かないと傷んでしまうと思い立ち、比較的簡単な鶏スープを作ることにする。作った経験がないので、Makinoの谷口大将に、簡単な作り方をウィチャットで教えてもらう。鶏は、鴨に比べて捌くのが簡単で助かった。生姜、玉葱、白菜を入れて、ただただ煮込む。
朝起きると、9時からPCR検査との連絡。検査に出かける前に、まずはうどんを打つ事にする。先に打って寝かせておけば、昼食に間に合うだろうとの公算。打つのは2回目。最初の時に参考にしたインターネット情報は、水の分量がおかしかったので、今回は調整。丁度良くなった。

鶏スープを飲んだうえで、うどんを入れる。シンプルな味だが、出汁がしっかり出ていて美味しい。これは病みつきになるな。

週末のサバイバル

今日は週末なので、昼まで寝てるぞ!と昨日から決めていたが、朝7時過ぎにチャイムが鳴る。何かと思うと、隣の方が、親切に1階に届いていたであろう海老を届けてくれた。今までに3回ほど、物資をわざわざ届けてくれて申し訳ない。ろくに口をきいたこともないのだが・・・

届いたからにはと、水で洗って、ジプロックに小分けにして、冷凍庫と冷蔵庫に分量を考えて分ける。量が多いし、コロナ期なので、まずは消毒のステップも通すので、結構しんどい。

これが終わると、背脂とラードを作りにかかる。

会社の支給品の豚肉は、脂肪部分が多かったが、捨てるのはもったいない。保存用に調理だ。
それが終わると、これまた会社の支給品の鴨を捌こうと悪戦苦闘。何分、内臓は取ってあるが、皮も首も付いている。安い包丁しかないので、厚い皮と脂肪に阻まれ、全く解体は進まず。ある程度格好をつけた時には疲労困憊。中華包丁が欲しいが、この状況ではやむなし。
疲れ切っていると、また、隣人が、政府支給品の鶏(丸ごと一羽)を届けてくれた。また捌くのか!とうろたえたが、これは、スープにしてみよう(でも中華包丁が欲しいが)。

しかし、長引くロックダウン期間で、全く料理が出来ない独り暮らしの人間(調理器具が無い人間)はどうしているのだろう。
それまで、男のサバイバルスキルと言えば、筋トレや格闘技が思い浮かんでいたが、この1か月で、料理の重要性が格段に上がった。性別問わず、料理は体得必須の技術だなと思う。

ロックダウン下の物資調達事情

日本の報道だけ見ていると、ロックダウン下の物資調達事情は良く分からないだろうと思うので、簡単に解説。
まず、ロックダウンに入って、急に聞くようになったのが団体購買。マンション単位の購入で、これを使えば(ウィチャットアプリでソサエティを作ったり、注文したりする)、物資の調達は全く問題ないどころか、消化しきれない!と逆の悲鳴をあげている人が結構多い。
つまり、現状の問題は物流なので、纏め購入なら、購入は問題ない。一定量(例えば、同じ場所で、卵なら100箱以上購入するなどのノルマ)を満たすことが物資調達の条件になるので、住民が多いマンションは、物資調達は楽だ。一方、これに満たない場合は、注文が難しくなる。個人はなおさらだ。
僕の住んでいるマンションは住民が多いので、他の住民たちは盛んに団体購買をやっている。よって、外出できないことを除けば、普段と変わらない生活を送っているのではなかろうか。というより、行動制限のストレスが購買欲に転化され、普段以上に物を買っているように見て取れる。
僕自身は、団体購買をやっていない。これは、僕自身の問題で、特定のソサエティと深くかかわるのが嫌いだからだ。よって、最悪の事態を想定して、最低限の連絡は保っているが、そんな事態にならなければ、今後も使う予定はない。

さて、そんなある日、政府から4回目の支給品が届いた。野菜やら牛乳らや、色々入っているのだが、中に小麦粉がある。どうしようと考えたが、うどんしか思い浮かばなかった。
打ったことはないが、何時か作ってみたいという気持ちは有ったので、これを機会とインターネットで作り方をチェックする。

見てくれはさておき、自分で食べるには問題ない程度のものはできた。ロックダウン生活。いろんな経験ができるな。

会社の福利品で麻婆豆腐を作る

上海の社員全員に福利品を支給した。
事の発端は、クライアント様から、そういうことはできるか(物流を含めてアレンジしてくれる会社を知っているか)という質問を頂き、対応する過程で、「じゃあ、うちもやろう」という事になったもの。
実は、難しかろうという先入観があり、全く発想が湧かなかったが、今回は、クライアント様の質問に助けられた。

とはいえ、最初に依頼したところは、最終的にアレンジしきれず返金。2週間を無駄にした。上海の総経理が、「もう手当という事で、お金で支給しませんか?」と提案したのだが、「この状況下で手当てをもらっても心に響かない。物だ!」と言って、次の会社を探してもらう。これは数日間で到着。量的には十分で、ロックダウン期間中の食品は十分だ。
ついでに言うと、個人的に、ダメもとでお願いした初めてのルート牛肉が、紆余曲折を経て(20日経過していたので、ほぼ諦めていた)同日に届いた。更に、数日前に、豚肉を注文してしまっていた。ロックダウン期間中には消化できなさそうだが、今回の教訓で、たっぷり冷凍保存しておこう。ともあれ、物資の窮乏で、たんぱく質が極端に不足していた(ごはん、麺だけという生活が、結構続いていた)が、これで安心して肉が食べられる。

そして、念願の麻婆豆腐を作る。
部下たちが、ウィチャットモーメンツで、福利品を喜んでくれたり、福利品で作った料理をアップしているので嬉しく感じる。