一夜明けたら元通りだった

2022年6月1日0時にロックダウン解除という事で、おそらく歓声が上がるだろうと、眠さを押さえて起きていたが、シンとして物音ひとつしない。全く以て拍子抜けだったが、朝になったら、元通りの街に戻っていた。

もう少し時間差を置いて、徐々に回復するのでは(1~2週間の間隔で段階的に)と思っていたが、嘘のように元通り。道行く人の表情も、何事もなかったかの様に平常だ。


すごいね。改めて、中国人のたくましさ。生命力を感じた。僕が中国に興味を持ったのは1982年のことだった。文革終結宣言から5年しか経過しておらず、何を聞いても教科書通りの回答しか返ってこないようなイメージがあったが、その実、民衆はしたたかに、力強く生きていて、その生命力に惹かれて興味を持った。それが今に至っている。

中国という国が好きかどうかというのは、難しい問題だ(20代の頃から問い続けてきた)。中国人が好きかどうかというのもしかり。ただ、確実に言えることは、好きな中国人はたくさんいて、彼らの力があったから、今の自分が有る。この自分自身の歴史と、感謝の気持ちは変わらない。

ともあれ、落ち着いたら急に四川料理が食べたくなった。まずは、ロックダウンを脱出した現状に乾杯したい。