香川で講演会

高松駅

香川到着。
自治体主催講演会のための出張。
2005~2006年に、お遍路や讃岐うどんに憧れて、行きたい行きたいと念じていたものの機会無く、やっとめぐってきた四国出張だ。
あいにくの天候なので、寺巡りはあきらめざるを得ないが、うどんは堪能しよう。

最近、自治体、機構、中国でビジネス展開をしている企業の方から、中国で起こっている事を教えてほしい(話してほしい)という依頼を、少なからず受けている。
昨今の、単一的な報道・論調に対する疑問が、依頼の背景になっている。
報道、特に、インターネットや週刊誌などでは、「中国人はみんな日本人を憎んでいて、日本企業は中国からの撤退を検討している」、という論調(結論ありきの報道)が散見される。
そして、相手嫌われているという(日本人の)意識が、中国人への嫌悪を増幅する。
そして、一部の政治家が、自分の偏狭な思想を満足させる為に、多くの人達が築き上げてきたものを壊そうとしている。
悪意の連鎖拡大だ。

経済はそれほど単純ではなく、全ての中国人が日本人を憎んでいるわけではない。
信頼、経済基盤を築き上げる努力は、それを壊すよりも、はるかに難しく、時間がかかる。
先人たちが、必死の努力で築き上げてきた基盤を、あっさり壊す事が潔いと、後先考えずに煽り立てる風潮、論調には、激しい憤りを覚える。
これは、日本に対しても、中国に対しても同じことだ。

いまの基盤を作り上げてきた人々の、努力と涙を、こういう時こそ思い出し、そこから学ぶべきではないか。
そんな思いがあり、この様な依頼(中国の現状を伝える事の依頼)は、前向きに、お受けしようと考えている。
僕の発言の影響範囲は限定的かもしれないが、一人一人ができる事を始めなければ、何も変わらない。
今回の講演会も、その様なトーンが半分。
あとは、リスク分析は必要なので、中国進出のメリットデメリットを、公平に分析するという、いつも通りのビジネスセミナー。

高松到着直後に食べたうどん

因みに、今回のセミナー関係で、「恐るべきさぬきうどん」の編集、出版に関係した方と酒を飲む。
面白い話がたくさん聞けて有意義だった。
また、僕が本を読んでいる事を話すと、「では、本場のうどんに招待しましょう!」と、「がもう」に連れて行って頂ける事となった。
非常にうれしい。

会食の席上、僕が高松到着直後に食べたうどんの写真を見せると、「これは邪道です」とあっさり否定された。
奥が深い。

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