ある土曜日、真木乃に行った。僕は、中国(香港含む)居住が長いので、「水野さんは、さぞかし色んな店を知ってるんでしょうね」と言われるが、実は、そうでもない。他の居住歴が長い方も同じ事を言うのだが、駐在歴が長くなると、開拓心が薄れ、行く店が固定する。そのため、赴任したての方の方が、新しい店をよく知っていたりする。
真木乃は、大将が独立する前に、利休⇒仁清⇒道門(だったかな?)の雇われ料理人・料理長をやっていたが、利休の時に知り合った。2006年のことだ。僕も、丸紅時代は、現地法人間の縄張りがあったので、上海でコンサルティングを開始できたのは2006年。思い出の年だ。利休は、刺身が美味く、十四代・〆張鶴など、良い日本酒があったので、特別な機会に利用していた。上海進出初年度に、予算達成し、大みそかに、社員とお祝いをした。そんな思い出がある。仁清は、僕が苦手なフュージョン系和食の店だったので(カリフォルニア巻等が有るイメージ)、足が遠ざかった。そして、真木乃ができて、今に至る。
滞在歴が長いと、色々な思い出があるし、その間に、閉店した店、帰国した方々がいる。そんな必然的な別れを通して、今の生活があるわけで、ここらは、縁というやつだなと思う。
今日は、赤貝、クエ、白子などを出してもらった(僕は、白子を食べないので、代わりに、チーズ焼きを作ってもらった)。
店が終わると、大将と飲む。仕事中と打って変わって、昔のやんちゃな感じだ。