これからの未来を確信できた日

6月末の仮決算が出た。

香港は2008年9月の開業以来、上海は2009年1月の営業開始以来の累計損益が、各々黒字となった。
広州は7月1日より営業開始(上半期は計数無し)、日本は8月1日より営業開始で、これまた計数無しなので(この関連費用は、香港と上海に含まれている)、この段階では2拠点しか計数がないけど、ともあれ全拠点黒字だ。

この10ヶ月、不安と闘って、体に負担をかけて全力疾走してきたけれど、本当にホッとした。
起業した時は、1年後が見えなかったのだから。

ともかく、生き残れた頃、そしてこれから伸びていく為のスタートラインに立てたのが嬉しい。

そして今、クライアントの方々も、仲間たち(業務提携先の方々、部下)も、独立前よりもっと近くにいてくれる。

幸せを感じる瞬間。
今になって初めて、自分の選択が正しかったと“心から”感じた。
まったく迷いが無い、という意味では初めての確信と幸福感。

下半期は、増員で経費も重くなるけど、初年度黒字を目指して頑張ろう。
こうなったら、どこまでも夢を追い続けてやろう。

若いって良い?歳を取るのって良い?

若いっていいなぁ、というのはよく言われる言葉だ。
まあ、時計を逆に戻す事はできないので、懐古的な意味合いで使われる事がおおいのだろうが。
あと、年をとるに従って、失われていくものがある訳だし。

ただ、年をとるに従って、身につけていくものもある訳で、これは、経験・知識・風格なんてものだろう。
経験は、金や努力では買えない。
20代の若者と50代では、その年の違いだけ経験も違ってくる訳で、この差は能力では解決できないものだ。
能力によって、経験の差をある程度補う事はできるけど、それは、差がある事を前提とした議論な訳で。

コンサルティングというのは、知識だけではなくて、経験がかなり大きなものを言う。
そんな業種は、他にも多々あるけれど。
20代の頃の僕には、逆立ちしても、今と同じ仕事はできない。

そんな事を考えると、若いのは良いことだけど、年をとるのも良いことだ、とかいう気がする。

良い年の取り方をする様、努力しなくては。



話変わるが、ここ数日で何人かの方から、7月17日の講演会(JETRO主催・在深圳)楽しみにしていますと言って頂いた。

告知が3週間で不安、と以前ブログに書いたが、集客はかなり順調なようだ。
これまたありがたい。

ただ、まだレジュメを作っていない。
これは、さすがに言えないな。

週末には、必ず書上げよう!

バスルームの水が出ない

広州に1泊。
深圳経由で仕事をこなし、広州入りした。

泊まりはいつものビジネスホテル。
朝、チェックアウト前にシャワーを浴びようとしたが、水が出ない。
というか、熱湯しかでない。
これではシャワーができないので、フロントに連絡して直してもらう。

以前(2002年)珠海でも同じ事があった。
この時は、頭にシャンプーをぬって、泡だらけになってから熱湯しか出ない事が判明したので大変だった。
今回はシャンプーをかける前だったので、まだ助かった。

水しか出ないというのも難儀だが、お湯しか出ないというのはもっと難儀だ。

安い割に綺麗で便利なビジネスホテルだが、こういった点(設備面)はまだまだ。

広州では、麦さんがあたふたしている。

忙しくて死にそうです、と笑いながら口をとんがらかせているので、採用を急ぐように、と言っておいた。
上海でも7月1日より1名増員。
広州でも8月を目標に増員。

商売繁盛。
ありがたい事です。

感謝

先生というのは・・・

先生(中国語の先生ではなく、日本語の先生の意味)と呼ばれる事があり、何やら起業独立してからその傾向が強くなってきた気がする。
が、僕は先生と呼ばれるのは好きではない。
相手の方との距離を感じてしまうし。
あと、年上の方から先生と呼ばれるのは、居心地が悪い事この上ない。
心の中で、「やめてくれ~」とか叫んだりする。

そんな訳で、親しい方には、「先生はやめましょうよぉ」とかいうのである。
ただ、以前、某機構にいたT田さんと酒を飲んでいる時、「水野さん。そうは言っても、中には先生と呼ばないと機嫌が悪くなる人もいるし、水野さんみたいに先生と呼ばれると嫌がる人もいるし、一人一人覚えてるのは面倒くさいんですよ。皆な、先生と読んどいた方がはるかに楽なんです」と言われた事がある。

そう言われると、その通りなので、仕方がないなぁという感じで、敢えて反対しない事にしたのではあるが。

そんな事を思っていたら、お客様との面談時に、「某会社と面談したら、顧客を差し置いて自分たちの事を先生と呼び合ってるんですよ。それだけで、その会社に頼むのはやめましたね」という話をしていた。

そりゃそんな感じかな。
学校の先生の様に、先生が職業名称になってる場合はいいのだが・・・


酒との付き合い方を考える

前回、日本に帰国した際に、最終日に頭痛がしたら、親に半強制的に近くのクリニックに行かされ、簡易健康診断と相成った。
特に問題はないが、肝機能が悪いという事だ。

まあ、肝機能(γ-gtp)は前から高かったのであるが、何分商社はつわものが多く、周りには「γ-gdpなんてのは、200台になったらちょっと考えればいいんで、100台なんて健康体だ」という先輩ばかり。

そんな訳で、一向に省みていなかった訳であるが、親に首根っこをつかまれてしまっては、無視する訳にもいかない。
という訳で、「宴席の無い日は酒を飲まない」という事にした。

とすると、週末は飲まない訳だし、週に3回宴席があっても、一週間に4日の休肝日だ。
これは画期的。

という事で、土曜日からこれを開始。
今日で3日目の酒抜き。


最近、一人の時はさして酒を欲しないので、別段なんの問題もない。

2007~2008年は、ストレスの塊になっていたので、電気を消して(部屋を暗くすると)眠れないし、部屋のドアを閉めて眠れない。
酒抜きだと当然眠れないという状況だった。

今では、まったく問題なく、ぐうぐう寝れるので、意外とよい感じだ。

無駄な酒は飲まずに、宴席で楽しく飲む。
こんな感じで行くとするか。

紅とんぼでレトロに食事をする

ゴーヤチャンプルとハムエッグ

バックデートで更新中
やっと追いついてきました!

昨日剣道四段の加藤君が上海出張に来た。
彼は、僕が丸紅香港でコンサルティングを始めた時(2001年)、僕の仕事を手伝ってくれた。
剣道四段の腕前を利用して、香港の剣道仲間を沢山勧誘して顧客にしてくれたので有難かった。
芸は身を助けると感心したものだ。
今では本社のチーム長。
時の流れを感じるな。
因みに、以前、剣道三段と書いたら、「僕は四段です」と修正が入った。
合気道二段の僕の二倍だ。
棒を持たせたらとてもかなわない。

そんな訳で、一緒に会食。
僕の会社の近くまで出てきてもらい、レトロ居酒屋紅とんぼで酒を飲む。
ここは、ハムエッグとか、ハムカツとか、ロールキャベツとか、洋食屋的なメニューがあって大変うれしい。
ゴーヤチャンプルも、ランチョンミートが入っている所がそれとなく良い。

そんな訳で、ゴーヤチャンプルを食べ、焼き鳥とハムエッグを食べ、もろもろ食べて天狗舞を飲む。

加藤君とハマチの刺身(一切れ食べてしまったので、本当はもう一切れ多い

加藤君はハマチの刺身。
残念ながら、僕はハマチの刺身は嫌いで、一切れも食べられず。

店がレトロチックで暗めなので、フラッシュをたいて撮ろうと思うのだが、もう2年使っているカメラの使い勝手がわからず、全然つかない。
明るさがまちまちの写真が出来上がってしまった。
お店の方、ごめんなさい。

因みに、お店の方から、「お仕事は何ですか?」と聞かれたので、「サービス業です」と答える。
僕は、この質問をされると、必ずこう答えているが、大体、「飲食店」、「バー」、「トラックの運転手」と思われる様だ。

料理作れないし、運転も下手なんだけど・・・
僕の見た目は、そんな感じなのかな。

天狗舞

因みに日本酒は天狗舞。

鮮度の良い美味しい酒だった。

久々の工業団地の視察で華南シフトを思い出す

上海の市街地から車で20分の工業団地

取材を受けたり、講演会で質疑応答をしたりすると、必ず聞かれるのが、「撤退の相談は多いですか」というものだ。

昨年、9月の起業早々の頃は、撤退、休眠、自宅待機、営業縮小等の相談が8割を占めていたが、現段階では前向きな相談の方がはるかに多い。
撤退関係は、感覚的には2割くらいかな、という感じ。

前向きなご相談というのは、オペレーションを見直して(特に保税品関係)経営コストを下げるという様な内容を含んでのものであるが。
やはり、企業の生き残り努力。
あとは、中国頼みの世界経済状況を踏まえ、一層、中国での活動に本腰を入れようという動きだろう。

とは言え、全くの新規の中国進出のご相談は、ここ数カ月なかったが(中国で活動を行っている企業の規模拡大、経営範囲の変更、組織変更等が多かった)、久々に、生産型企業の新規の進出を請負った。
撤退やトラブル解決の方が、収入にはなるのだが(その分、手間もたくさんかかる)、やはり、進出関係の方が、夢にあふれている分、対応していても楽しい。
また、新規の進出が増えてくるといいのだが。

そんな状況の中、久々に工業団地の視察をした。
上海致永城市工業園
虹橋から車で20分ちょっと。
一号線莘庄駅から車で10分。五号線銀都路駅から車で5分と立地は大変良い。

昔コンシェルジュで連載していた、華南シフトを思い出す。
工業団地の詳細は、改めて紹介します!

出勤時に車にひかれる

出勤時にタクシーにのった。
会社の近くまでついて、料金を払って、一旦降りて鞄を取り出そうとしていたら(ドアは開いたまま)、車が動き出し、左足に乗っかる。

うぁー!と声を上げると、運転手が驚きブレーキをかけたので、タイヤが足に乗っかったままだ。

叫ぶ僕。
うろたえる運転手。

「早く車動かせ!バックバック!!」と叫んで、やっと車が動き足の上から離れた。
後部座席に倒れこんで、またもや「うぁー」と叫ぶ僕。

実は、痛さよりは、車にひかれたというショックの方が大きい。
再びうろたえ、手袋を脱いで、必死に僕の足をさする運転手のおじさん。

あまりうれしくない。

暫く、痛いー、とうめいていたが、どうやら骨には異常がなさそうだ(大丈夫そうだ)。
実際には、そこまでは痛くなかったのだが、まあ、腹いせだ。
取り合えず、「歩けないから(大げさ)、会社の門まで付くてくれ」といい、門の前まで行ってもらい騒ぎは終わり。

しかし、昔、鍛えられた腹筋の持ち主が、腹を車でひかせる、というショーがあり、それはどんなもんだろうと思っていたが、その気持ちがよく分かった。

ともあれ、自動車に乗っかられても、足は大丈夫、というのが分かったのは一つの経験だ。
もうしなくていい経験だけど。

7月は講演会4個(無料講演会もあります!)

7月は講演会4個。
その内、公開セミナーが3個。
これをこなせば、ちょっと一息つけると思うので頑張ろう!

という事で、公開セミナーの告知です。

1.7月17日(金)
先週、急転直下で講演が決まりました。
告知が短い(3週間弱)ので少々集客が不安ですが、無料セミナーですので是非。

主催:
日本貿易振興機構(ジェトロ)広州事務所

内容:
第一部:企業再編及び清算に関する問題について(トーマツ板谷税務ディレクター)
第二部:加工貿易企業の国内販売の展開について(水野真澄)

場所:
シャングリ・ラホテル(深圳)
深圳市建設路1002号電車駅東側

申し込み:
日本貿易振興機構(ジェトロ)広州事務所 担当:天野(内線140)、芳井(130)、董(155)
電話:020-8752-0060 FAX:020-8752-0077
E-Mail:PCG@jetro.go.jp

ウェブでの申し込みはこちら


2.7月25日(土)
これは以前ご案内した、天水倶楽部講演会です。
海外で起業するコツ、ネットワーク・ビジネスを作るポイント、本の出し方、その他、事業展開オンポイントというか、僕の経験談を語ります。
質問はその場で受けますので、無料コンサルティングも。

7月25日(土) 17時半~
参加資格無し(誰でもOK)。
会費は、講演のみは150元。講演+懇親会セットで300元。

申し込みはこちら

3.7月31日(金)
上海にて、無料セミナーを開催します。
企業再編、組織統合に付いて解説する予定。

詳細は、追って告知します。


起業する人へのアドバイスがまだできる身分でもないけれど・

昨日の会食の様子を、木津さんがブログにしていた。

僕にしても、起業まだ1年も経過していない訳だから、まだまだ成長過程。
人に偉そうにアドヴァイス出来るような事はないのだけれど、何事も1日早ければ、1日分のノウハウはある訳なので、そんな意味で、幾つか経験談を話した。

僕が起業したのが、昨年9月1日。
10ヶ月で、香港、上海、広州に会社を作って、今年の1~5月決算は黒字。
更に、日本に合弁会社を作って、7月に営業開始を予定している。

短期間で会社を作り仕組みを作る為には、過去のノウハウ、人的リレーションは総動員した訳で、確かに、順調な立ち上げだったと自分でも思う。
ただ、見方を変えれば、時間さえかければ、会社なんてのは誰にでも作れる訳なので、これ自身は、だからどうした、という程度のもの。
さして誇る事ではない。


自分がちょっと誇りに思っているのは、昨年4ヶ月間で見せた馬力。
業務提携企業(NAC, EH, NERA,NNA等)に多大な支援を頂いたので、起業早々ビジネスが取れたのだけど、僕が部下を迎え入れたのは、今年1月になってから。
昨年4ヶ月は、僕一人の立ち上げだった。

その4ヶ月間は、コンサルティングや顧客訪問は当たり前の事ながら、契約書・請求書の発行、封筒のあて名書き、郵便局での投函まで、全部僕がやった。
夏の華南で、汗だくになって、電車・バスを乗り継いで顧客回りを続けた。

45才。
大企業でも年齢的には部長席クラス。
人によっては、アシスタントもなしで働く事に抵抗を持つだろう。

でも、封筒の宛名を書いたり、郵便局で並んだりする事になんら疑問も感じなかったし、恥ずかしいとは思わなかった。
軌道に乗せるまでは、やるべき事は全部やったつもり。
その馬力は、ちょっと自慢。

まあ、アドバイスになるかどうかわからないけど、なりふり構わず、やれる事は全部やろう!って感じだろうか。
自分に言える事は。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ