香港と肇慶市共同セミナーに参加するため日本に

香港政府(香港投資署)と広東省肇慶市政府の共同主催セミナーでスピーチを要請されたので、香港から東京に移動する。

今回は、香港政府の招聘という事で、飛行機はビジネスクラス、講演場所の帝国ホテルに宿泊という、ゆったりした出張。

思い出すのは、2002年。
やはり、香港政府と広州市政府の共同主催セミナー(やはり帝国ホテル)にスピーカーとして招かれた事があったが、あの時は、僕も初めての本を出して間が無い時(つまり、あまり名前が売れていない時)だったので、なんと旅費自己負担。
感謝状とお茶をもらっただけであった。
「これはひどい」と思った当時の僕であったが、今回は、丁重に扱ってもらったので感謝。

勿論、5年前のセミナーは、香港政府と広東省の政府機関の共同誘致活動の第一弾(少なくとも、日本では第一弾)という記念すべきイベントで、それに参加できたのは楽しかった。
また、香港投資署(Investment Hongkong)には、後日、マイクローズ署長との面談をアレンジしてもらったり、ヘンリータンとの会食会に招待してもらったり、色々気を遣って頂いたので、結果的には参加して正解というセミナーであったのだが。


成田に到着したのが午後4時。
その後、帝国ホテルに直行して、懇親会に参加する。

2002年当時は、懇親会は、香港側、広東省側で別々だったが、今回は両政府機関一緒。
和やかな雰囲気での会食に、香港返還10年という時間の流れを感じる。

40人程度の会食だったし、講演者の中では一番若いので、寛いだ席に座ってのんびり会食できるかな、と密かに期待していたら、マイクローズ署長の隣。肇慶市長の斜め前。中国大使館の方の前という席で、日本語で雑談、という雰囲気とは程遠い状況であった。

とは言え、マイクローズ氏が、意外に気さくな方だったので、会話はそれなりに楽しかったし、酒が回ってきたら、一緒に、ロッドスチュアートの歌を歌ったりした。
それはそれで寛いで2時間を過ごす。


1年間で20代の筋力を取り戻そうと誓う

朝8時に家を出て深センに。
最近、華東地域にかかりきりになっていたので、実は深センに入るのは半年振り。
若干、朝のラッシュ時をずらしたせいか、通関もあっさり終了し、順調に面談先に到着。
合計4時間の深セン滞在だったので、今ひとつ状況つかめなかったが、久しぶりの深センは、便利で治安が良くなっていたような(表面的な印象だけだけれど)気がした。
深センには、この10年間数え切れないほど行ったが、1990年に初めて深センに行った時に、「怖い」という先入観が付いているので、今ひとつ深センに行くと構えてしまう。

昼は火間土で会食。
よく名前は聞くけど、行ったのは初めて。
当店人気1番という触れ込みの、温卵唐揚丼というのを食べる。
値段(確か、38元で味噌汁、ミニ肉じゃが付き)を考えれば、まあ悪くないという感じ。
従業員が、若干不慣れな感じがしたが、これもご愛嬌。



香港での就業後、ジムに行って走ろうと思っていたが、明日からの日本出張の前に、華南シフトの原稿を書かねばいけないことを思い出して断念。
10時前まで仕事して、近所のスーパーで生ハムとビールを買って家で食べる。

最近、やっと、走るのも筋トレも慣れてきたので、これを機に、20代の筋力を1年で取り戻そう!という計画を立てた。
大学時代は、80Kgのベンチプレスが持てた。
まあ、あれだけ練習すれば、普通の人だと100Kg持てるはずなんだけど、筋肉が付きにくい体質らしい。
今は、55Kgくらい。
あと、10年前まで、ボクシングジムに通っていた時は、56Kgの体重だった。
今は、6Kg増えてしまった(それ以上に筋力が落ちてるんだけど)。

この20年間(特に、最近10年間)の不摂生が目に見える形で提示されるのはきつい。
もう一度、過去ベストの体力を取り戻してみよう。

1年やれば、ベンチプレス+25Kg位はなんとかなるだろう!

増値税輸出免税と輸出還付打ち切りはどう違うのか

昨日ブログに書いた件。
中国ビジネス解説(NNA)の原稿で書いた増値税還付に関して、締め切りの勘違いにより、詰め切れなかった点というのは、「輸出還付打ち切り」と「輸出免税」の違い。

今回の通知では、輸出還付を打ち切る品目と、輸出免税を適用する品目が別々に出てくる。
勿論、免税適用品目は、切手、収入印紙、絵画、彫刻等、多くの日系企業にはあまり関係が無い内容であるが。

輸出免税というのは、「輸出に対して課税をしない」という事であるが、増値税は国内取引を課税対象としているので、輸出に対して課税をしないのは、ある意味当たり前の話とも言える。
但し、免税の場合、仕入増値税の還付(所謂、輸出還付)を適用しないのが、ゼロ税率が適用される一般の輸出とは異なる点である。
では、「輸出還付が打ち切られた品目」と、「輸出免税品目」ではどう違うのか・・・


という事を解説しかけて、昨年公布された、「輸出貨物税還付(免除)の若干の問題に関する通知(国税発[2006]102号)」を思い出した。
ここでは、国が増値税の還付(免除)を行わない事を明確に規定している貨物に関しては、輸出還付を認めず、更に、国内販売と見なして販売(輸出)に関する増値税を徴収するという事が規定されている。
とすると、輸出還付打ち切り対象品目は、輸出に対しても販売増値税を納付する必要が出てくる(実務的には、輸出FOB価格にのせざるを得ないであろう)。
とすると、「ゼロ税率適用品目ながら、増値税輸出還付打ち切り対象品目(変な言葉だ)」と、「輸出免税品目」では、明らかな違いが出てくるわけだ。

上述の国税発[2006]102号は、ある意味、懲罰的な増値税課税を既定した通知で、「申告期限切れ、証憑整備の不備」等が生じた場合は、輸出に対しても国内取引と見なして増値税課税を行う事を既定したもの。
これと、産業選別的な意味合いはあるとは言え、合法的な取引である、増値税還付打ち切り対象品目を同等に扱うのは、今ひとつ割り切れないものを感じるが、それはともあれ、
● 実際の運用状況はどうか
● (輸出に対する増値税課税はさておき)仕入控除の適用はどうなっているか
という点に付いて、運用状況も確認した上で解説をしたかったもの。

この点は、すぐに確認できるので、今週中に、新しい原稿にしよう。


思い起こせば10周年だ。香港も僕も

休日なので、昼までのんびりしてから、ふとE-mailチェックをしていたら、明日(7月2日)の中国ビジネス解説(NNA)の原稿が届いていないという連絡が入っていた。
香港が振り替え休日なので、本土も同様(休載)だと勘違いしていた。
あせって、1時間で原稿を書いて提出。1点、確認を要する点があったけど(明日のブログで書きます)時間の関係で、詰め切れなかった。
残念。

その後、ジムに。
1時間走って、筋トレをする。
最近やっと、走るのが楽になってきた。
ジムからの帰りに、オフィスの前のタマール広場を通ったら、セレモニーがある様で、随分人が出ているのが目に付いた。


そしたら、10年前の赴任したての頃を思い出した。
あれは1997年。
香港の中国返還の年であった。
当時、33歳だった僕が、丸紅香港会社の経理課長代理の肩書きで赴任したのが4月。
慣れない仕事で効率が悪かったので、いたずらに深夜残業・休日出勤を繰り返していて(今から思えば、さほどたいそうな仕事ではなかったが)、返還記念式典の6月30日にはくたくただった。三連休だった記憶があるが、これで緊張の糸が切れたもの。
夕方まで休日出勤してから、近所のスーパーで、シャンパンと持ち帰り寿司を買って、一人でTVで記念式典を見ながら食事をした。
ウニ・いくらと、シャンパンはちょっとアンマッチだった。
遠くで、「どんどん」花火がなっていたけれど、家からは見えずに残念だった。
実家に電話をして、「返還式典日本でもやってるでしょ。見てる?」と聞いたら、「暴れん坊将軍見てる」と言われた。
「歴史的瞬間なんだから見てよ」と言ったら、「いやさ」と言われて、ぎゃふんと言ったものだ。

翌日が7月1日。
その日も盛大な花火があったので、ちょっと体調が回復した僕は、夜に会社に行って花火見物した。
会社の窓から、花火が良く見えるので。
花火が終わり、地下鉄の混雑を避けるために、近所の日本料理屋で、カツ煮定食を食べたのをなぜかよく憶えている。
食べ終わって街中にでたら、街中を歩くたくさんの人達が目に付いた。
祭りの後、という感じであった。
中国に戻った香港。
少なくとも、街中を歩く人たちからは、その変化が感じられなかった。
あれからどうなるのだろうと考えて、10年が経過した。

金融危機やらSARSやら、色々な事があったけど、香港はたくましく生きている。
僕も、随分変化があった。
色々悩みもあるけれど、たくましく生きてかなきゃ!
この十年間を、瞬時に思い浮かべ、そんなことをふと感じた。
僕も、まだまだ戦える!

パスタ作りが上手いというのがくどき文句になるとは

朝9時に上海を出発して蘇州に。
ちょっと渋滞はしたが、1時間半で蘇州到着。
会場入りして講演会の準備。

大変順調な講演会で、一安心といったところであるが、ハプニングが無かったので、ブログネタにはならない。
ここらがちょっと残念。

蘇州で打ち上げをした後に、亀一&ブログにたまに登場する人物(女性)とバーで集合。
そこで話題に出たのは、「僕はパスタを作るのが上手いんだよ、という間接的なくどかれ方(誘われ方)をする事が多いんです」という内容。


水野
何でそれがくどき文句になるんだい。

女性
水野さんは鈍いですねぇ。料理はどっちかの家に行かないとできないでしょ。
チャーハンだったら、「じゃあ、ビール持って食べに行きますわ」って感じになって、発展しそうに無いけど、パスタだったら、ワイン持って、ちょっとおしゃれな格好して行きますって事になるじゃあないですか。

水野
へぇ。パスタ食うのに、そんなにかしこまらなくてもいいと思うが。
そんな風に言われる事多いのかい?

女性
上海に来てから何回も言われましたよ。
昨日も言われたところです。

亀一
広州にもそういう事いう人多いですよ。

水野
なんかのマニュアルに載ってるのかね。
そんな台詞でほいほい相手の家に行く女性いるのかね。

女性
いくらでもいます。
20代前半で、免疫無い人間結構いますから、そんな人間はほいほいついていきます。
で、水野さんはパスタ作るの上手いんですか?

水野
だめだな。
ただ、そばつゆなら作るの上手いぞ。

女性
そばつゆですか!?

水野
そばつゆを馬鹿にしちゃぁいかん。
例えば、フライパンに薄めたそばつゆ入れて、玉ねぎ煮て、コンビニで買ってきたとんかつ入れて、卵とじにすればカツ煮になるし、ご飯にかければカツ丼だ。
かくもさように、応用が利く優れものだよ。

亀一
どっちにしても、ワイン持っていく気にはならなさそうですよね。

しかし、パスタを作るのが上手いと発言する人がそんなに多いとは初耳であった。
なんとも興味深い話である。

善人夏栗から犯人夏栗に逆戻り

明日は蘇州セミナー。
会場収容人員の限界である160名の申し込みを頂き、お申し込みを打ち切らせて頂いております。ありがとうございます。

そんな感じで、順調な滑り出しを見せているセミナーであるが、僕自身は、またもや前日に風邪気味。
クーラーの設定温度を低めにしたまま寝てしまったのがよくなかった。
2月の外高橋保税区セミナーは、40度の高熱の中、4時間程度の講演をして、終了後にぶっ倒れてしまった。
今回はそうならなければよいのだが。

因みに、夕食に出かけようとしていたら、夏栗君より電話があった。
ブログに書いたお礼(彼は、ブログに書かれると、なぜか喜ぶ)と、6月25日のブログ内容の修正。
「厳密に言うと、水野さんの名前ではボトル入れていません。僕の名前で入っているのですが、水野さんが来たら飲ませてあげて下さい、とマスターに言っておいただけです」という事であった。

くそ~、ほめ過ぎた!

脱税を告発すると報奨金がもらえるという制度

今週のNNAの中国ビジネス講座で、「脱税の告発に対する奨励金制度」に付いて解説した。
タイミング的には、増値税輸出還付税率の大幅調整を書いた方が良いのであろうが、何分、2回分の原稿を6月10日に書いて提出してしまっていたので致し方ない。

ところで、この脱税告発奨励金、というのは、「納税者の税収違反行為の告発に対する奨励暫定弁法(国家税務総局・財政部令・第18号)」というのに基づくもので、平たく言えば、「脱税してそうな人を税務局に告発(匿名はだめ)する事を奨励する制度で、これが徴税に繋がった場合は、金額に応じて賞金を出しましょう」というもの。
ここまで堂々と、告発行為に賞金を設定するのはすごい事だ。

賞金の払い方は色々あるが、例えば、過少申告・不申告に対する報奨金は以下の通り。
● 徴収された税金が1億元以上の場合、10万元以下の報奨金。
● 5千万元以上~1億元未満の場合、6万元以下の報奨金。
● 1千万元以上~5千万元未満の場合、4万元以下の報奨金。
● 500万元以上~1千万元未満の場合、2万元以下の報奨金。
● 100万元以上~500万元未満の場合、1万元以下の報奨金。
● 100万元以下の場合、5千元以下の報奨金。

10万元の報奨金というのは、なかなかすごい。
勿論、1億元の脱税と言うのは、なかなか無いであろうが。

なんでこれをビジネス講座で解説したかと言うと、勿論、告発してお金を稼ぎましょうという為ではなくて、こういう制度があるので注意したほうが良いですよ、という注意喚起。
いかにも、解雇された人間が、逆恨みして使いそうな制度であるし、国税局も、その様な告発を奨励しているという事。
そんな訳で、こちらの意味からも、税金はちゃんと払っておいた方がよいという事。
言わずもがなであるけれど・・・


犯人夏栗疑惑のボトル進呈

香港で久々の宴席。
「寿司をカウンターで食べさせてあげよう!」という魅力的なオファーに素直に喜ぶ。
銅鑼湾での打ち合わせ(17;45~18;15)から、会食(19時)までちょっと間が空いたので、そごうの旭屋書店で本を買う。
本を選んでいると、店長の方から、「コンサルタントができるまで売れてます!。私の予想外れました。ごめんなさい!」と謝られる。
「いやぁ、良い所に平積みでおいて頂いてますから」と、素直にお礼を言う。


その後、更に本を見ていると、「犯人夏栗」から携帯に電話。
「今日、会食の後、どうするんですか?」という質問。
「何で」と聞くと、
「水野さんがたまに行くバーに、水野さんの名前でボトル入れておきました。僕自腹で入れましたので、好きに飲んでください」という。

なんて良い奴なんだ!

とは言え、何故、そんなよい事をしてくれたんだろう。
最近、彼に酒をおごった事あったかなぁ(ここ1~2ヶ月は記憶に無し)。
まさか、いまさら去年の6月に赤ワインを浴びせかけたお詫びでもないだろうしなぁ。

犯人夏栗だけに、何かたくらんでるのかなぁ・・・
とちょっと疑問に思いながらも、次回、ありがたく飲ませてもらう事にする。
あだ名を、善良犯人・夏栗に変えないといけないかな。

19時から寿司。
アワビをはじめとして、食べたいものを食べたいだけ食べて、八海山吟醸を冷酒で飲んで、会話も楽しかったし、大変幸せであった。

加工貿易品の香港経由再輸入が年内に禁止される?

朝、上海を出発して車で蘇州に。
来週の蘇州総合保税区セミナーの打ち合わせに、蘇州シンガポール工業園区、総合保税区を訪問した。
3時間ほどのミーティングであったが、その中で、「税関総局が、現在、加工貿易製品の香港経由再輸入の禁止を検討中で、年内にこのオペレーションが禁止される。但し、物流園区、総合保税区、保税物流中心B型の場合は、引き続き対応可能」という発言があった。
これは、香港に拘らず、一旦、外国に輸出したものを再輸入する事を禁止するもので、輸入時に原産地証明の提示を求め、中国製品の輸入を認めないようにしようという動き。
物流園区、保税物流中心等は中国内であるため、この規制対象から外れるという説明であった。
今年、1月の税関総署のセミナーでも、「保税品流通の全般的な規制変更(転廠を含む)を年内に予定している」という趣旨の発表があったが、これもその一環であろうか。

加工貿易製品の香港経由再輸入は、以前より、変則性が指摘されていたし、また、輸出・再輸入のオペレーションは、脱税に繋がる(高額輸出で増値税還付を受け、低価格で再輸入する方法)事から、何らかの規制が必要と言われていたが、その一環であろう。

現時点では真偽が判断できないが、実現するとすれば、大きな影響が生じる動きであり、対策を前広にとっておく必要がある。

午後に上海に戻り、面談をこなしてから、夜の8時半発便で香港に移動。
どっぷり疲れる。

上海でフィットネスに入会(がんばって痩せよう)

上海で、花園飯店のフィットネスジムに入会した。
この3週間で急に太ったと、皆から言われるためである。

理由は明確。
● 3週間前に、利休で食事をした時に、久々に鯛めしを食べたけれど、あまりに美味しかったので、われを忘れて、一人で大きな土鍋に入った鯛めしを四分の三食べてしまった。
勿論、その前に、あわび、トロ、などなどをたくさん食べている。
● その翌日に、食事をしてから2次会にシャンティに行ったが、「うちは結構食事も自信あるんです」といわれ、ラーメン雑炊(ラーメンのスープにご飯が入っているやつで美味しい)、その他を食べてしまった事。
● 更に、その翌日から日本に1週間行き、食事をたくさんしてしまったこと。
そんな2週間を過したためである。

とは言え、もう食事を減らすダイエットは辛い。
ひたすら体を動かしてやせようと思うのであるが、週末香港で走るだけでは足りない。
何しろ、1週間に4日は上海にいる訳である。
上海でフィットネスを探していたら、オフィスのある花園飯店でジムがあるのが分かり、早速入会したものである。

これで、週に4日は走れる。

がんばって痩せよう!


中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ