香港(本社の後輩が結婚)

本社の同僚から電話があり、僕の1年下の同僚が結婚するという。

僕の1年下なので40才のはずだが、相手は25才の中国人の女性(某大学の留学生)との事。彼は、最近業務のストレスで随分まいっている様であるが、これで少しは精神的に救われるであろう。めでたい事である。

彼は、1993年〜98に上海・北京で駐在している。丸紅上海会社(保税区法人)は、1992年の開設だが、僕は出張ベースでここの社内制度を作り、出張所から現地法人への移管のスケジュールを決めた。こうして、一応僕が作った仕組みの上で、彼が実務を行ったわけだ。とは言え(僕が作った規則は、“さわり”程度のものなので)当時海外経験の無かった彼の立ち上げに於ける苦労は大変で、かなり辛い目にも有ったようである。とは言え、彼を始め、関係者の努力もあり、当時僕が立てたF/S(フィージビリティスタディ)では、黒字化が非常に厳しいと思われた上海会社も、現在は隆々とした会社になっている。あの当時、社内では、世界三大現地法人に位置付けられている香港会社と、出来立ての上海会社とでは、天と地ほどの規模の違いがあったものだが、10数年たった今、両者はほぼ同格になっている。まさに時間の流れを感じる。

昨年末から始めたホームページ開設作業が、着実に進んでいる。会員企業向け専用コーナーには、規定集だけでなく、契約書・申請書の雛型、開発区のデータ(地価・電気・水道代など)を入れる予定であるが、この収集・翻訳もほぼ完了した。

1月末の開設を目標に、作業を急ぎたい。


香港(決算作業の目処が立つ)

期末決算の目処がついた。

クロージングが来週の月曜日なので、かなりスムーズな決算である。

今期は、何度も何度も決算・見通し関連資料を作らされたので、いいかげんうんざりしていたが、実際の決算はその分楽になった。

コンサルティング関係の質問は、まだ比較的少ない。まだ、新年が本格的に動き出していないのだろうか。但し、企業誘致関連は非常に好調で、進出のサポートをさせて頂いている企業が、仏山、広州、恵州等に順調に決まっている。

進出場所の選定は、企業のニーズによって適切な場所が異なってくるので一概には言えないが、特に自動車関連においては、仏山市と言うのは良いロケーションだと個人的には考えている。

そんな事を考えていると、共同進出を検討している日本企業数社から、丸紅も含めて共同出資で会社を作れないか。その上で、こちらが管理機能を提供できないか。という提案を受けた。

その企業団は、深センテクノセンターを視察しているので、その様なイメージ(但し、国内販売をしたいので、独資企業を作りたい)を持っているのであろうが、少なくともコンサルティング部としては、この様な個別案件で投資を行う事はできない。又、その企業団も、生産が軌道に乗ってきたらスピンアウトしたい様なので、採算がたち難く、案件としては無理筋の感がある。

やはり、地方政府や開発区に仕組み(経理税務・労務・通関・その他管理業務に関するサポート体制+標準工場)を作ってもらい、僕(コンサルティング部)がそれをバックアップする形にした方が、実現性があるのではないかと思う。実際に、幾つかの地方政府から、この様なプロポーザルを受けているので、彼らのパフォーマンスを見た上で仕組み作りを考えたい。

今日は、そこそこの時間に仕事が終わったので髪を切りに行く。

2ヶ月以上切っていないので、髪がぼうぼうになってしまっていたのが、やっとすっきりする。

散髪後、軽食を取ろうと、一人でカウンターバーに行く。30分ほどで切り上げるつもりが、偶然、クライアントの方と隣の席になったので、2時間弱居座ってしまった。マスターも客も、ウィスキーのうんちくがたくさんある様で、それらを聞いていたら参考になったが、まあ、僕は飲んでるだけでいいや、という感じ。食事は、チーズをちょっとつまんだだけだが、大変美味しかった。因みに、今日の昼食はインスタントのダイエット食(写真)。

麦粥(70カロリー程度)、春雨麺(140カロリー程度)等、色々な種類が出ておりなかなか美味しい。最近、ブログに写真を載せていないので、ダイエット食の写真をとっていると、部下達が「暇だと思われるから止めてください」と非難する。

香港(仕事始め)

今日は仕事始めである。

朝一番で、両親を空港に送ると、会社の朝会に参加する。

朝会が終わると、期末決算に突入。大荒れに荒れた今期の決算を締めくくるべく準備をする。

昼食は、麦粥。インスタントなので、お湯を注ぐだけであるが、思ったより美味しくてよかった。2個食べたが、腹に力は入らない。

インスタント粥を食べながら、昼休みは、早稲田学報の原稿書き。今ひとつ取って付けたような内容になってしまったが、一応、以来通りの内容を1350字で書き上げた。

夜8時前に、最低限の決算準備が整ったので、家に帰って原稿を書く事にする。華南シフトの原稿の締め切りが明日だし、ブログ用の日記を数日分書く必要がある。

何やら、夏休み(冬休み)最終日の小学生の様だ。

家に帰る前に、行きつけの焼鳥屋で、おでんとタコ刺しをテイクアウトする。

原稿を書き上げたら、おでんを食べながら飲もうと考え、近くのコンビニでビールを2缶買う。ビールとおでんの包みを下げて歩いていると、なにやら漫画に出てくる、酔っ払ったサラリーマンのようで可笑しい。

ともあれ、今日からまた慌しい生活が始まる。


マカオ(カジノ見学)

ホテルにこもっていても暇なので、マカオタワーに観光に行く。

高いタワーであるが、展望台の床がガラス張りになっていたり、命綱を付けてタワーの外(空中)に出られたりと、想像を絶する企画が盛りだくさんである。

日本だったら、まず許可がでないであろう。

高所恐怖症の僕としては、足がすくんでしかたない。頭がふらふらするので、早々に退散した。

ホテルに戻り、ジムで9KM走る。

夜は、父親と一緒にカジノを見学。

父親は興味深げに、ルーレットやカードを見ているが、僕はさっぱり興味が湧かず。

やはり、賭け事には向いていない。

1時間弱でカジノを出たが、比較対照が無いので良さが今ひとつ分からない。

ただ、施設内の管理が良さそうで、思ったよりも安全なのが印象に残った。

しかし、賭けをしている人間が、思っていた以上に多くてびっくりする。


香港⇒マカオ(新年)

お昼のフェリーでマカオに向かう。

最近、マカオに縁がある。

ウェスティンホテルに宿泊し、あまりに暇なので、(ゴルフ嫌いの僕としては)滅多にやらないゴルフの打ちっぱなしをする。1時間ほど球を打ち、ホテルに戻ろうとしていると、「水野さん」と呼ぶ声がする。誰かと思えば、ビジネスパートナーのマカオ人の方であった。

マカオに行くと、この方には色々なところで声をかけられる。まさに狭い社会である。

クラブハウスでコーヒーを飲みながら、マカオの投資制度について雑談をする。

暫くすると、話が数ヶ月前にオープンした新しいカジノに及び、大変良い雰囲気なので、是非行ってみろと勧められる。僕は賭博に関する知識が全く無いので、行っても何も出来なさそうであるが、新しく開いたカジノは最近のマカオの景気を牽引する一つの要素でもあるので、後学のために見に行ってもいいかな、と考える。

因みに、カジノ内には、良いレストランがあるようだが、子供とマカオの公務員は、(例えレストランだけの使用でも)カジノ施設に立ち入る事が禁止されているらしい。意外に厳しい。

夜はホテル内の広東料理を食べる。

普段はあまり積極的に中華を食べない僕が、最近、やたらと中華が食べたくなるので不思議。

元旦だからという事で、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、20年ものの紹興酒を頼む。

やはり良い酒は美味しい。


香港(両親が来る)

両親が日本からやってくる。

僕が赴任して以来の8年弱で、両親が香港に来るのは3回目である。

全く英語が分からない両親なので、空港に迎えに行き、泊まりのコンラッド・ホテルまで送っていった。コンラッド・ホテルは、ここ数年間、うちの会社が集中的に客を泊めていたが、数日前に、何の説明もなく、4割増の価格でカンパニーレートの更改通知をファックスしてきた。結果として近隣のホテルで最高額になってしまったが、価格以前の問題として、あまりの対応の悪さに(確かにひどい)会社の総務が激怒し、使用禁止令を出してしまった。

ロケーションが便利だっただけに、少々残念であるが、これが最後の使用になってしまうのであろうか・・・

夜携帯に連絡があり、早稲田学報の原稿を書いて欲しいという。タイトルは、「香港と中国経済の今」という事である。

締め切りは1月4日という事だが、明日から3日迄は両親を連れてマカオに滞在なので、半日で書き上げねばならない。写真も必要という事で、持っている写真に合せると、書く内容も限定されてくる。スケジュールタイトであるが、1400字の原稿なので、何とかなるであろう。

明日からは新年である。


香港(仕事納め)

今日は今年の仕事納めの日である。

昨年までは、大晦日も半日仕事があったが、今年は12月31日〜1月4日の4連休となった。

日本が休日でもあり、今日は開店休業状態。今年で一番のんびりした日で、溜まっていた業務を全て片付けた。

未回答の質問にも全て対応できたので、無事、手持ちの球無しで年を越す事ができる。

夜は、以前仕事の関係が有った方々2名と会食。

開始が8時からなので、業務が終わるとジムに飛んでいき、30分間サンドバッグを叩き、1時間走る。ボクシングは、社会人になってから2年間かじっただけなので、既に動きもぎこちなくなっているが、無心にサンドバッグを叩くのは爽快感がある。

すがすがしい気持で会食に向かった。

会食場所は、会社の近くの日本料理屋である。

1年程前に開店したときには、メニュー・味と共に悪かったが、知らない内に料理人の方が代わったようで、すっかり美味しくなっているので驚いた。

僕は、意識して野菜ばかりを食べる。

一緒の方は食欲旺盛で、刺身、寿司、茶碗蒸、チーズ等を食べた上で、カツ丼とフォアグラ手巻きと炒めそうめんを一人で食べていた。

さすがにそこまでは食べられないが、節制中の身の僕には大変羨ましい。


香港(マカオ投資ガイド作成)

昨夜は、夜の11時半までかけて、マカオに関する膨大な英語の資料を読み、目が潤んでしまった。やはり、英語を読むのは疲れる(日本語以外はみんな疲れる)。

とりあえず、初歩的な状況は把握できたので、朝から「マカオ進出マニュアル」に取り掛かる。

業務時間中一心不乱に書いたので、夕方5時には書き上げた。

会社設立・外貨管理・輸出入管理・税制といったポイントを一通り入れたが、添付資料を含めて15ページ弱なのでいささか頼りない。ただ、マカオに関する日本語の投資ガイド自体が殆ど無いので、これでも無いよりはましだろう。

マカオのインキュベーションセンター(JBIC)の資料として使う事にする。

引き続きダイエットなので、昼は味噌汁とおでんの大根・こんにゃく・卵の白身だけ。

夜もサラダに焼き鳥3串なので、大変ひもじい。


広州⇒香港

年末の為、日本からの仕事の依頼はさすがに少なくなったが、経理の仕事はばたばたしている。

午前中は広州で仕事。午後2時広州発の電車で香港に戻った。車中で東洋経済より依頼された原稿を書き上げる。

しかし、広州は寒い。

一昨日、香港を出発する時に、「持ってきて損した!」と後悔したジャンバーを着てもまだ寒い。寒いと火鍋か東北菜を食べたくなるので、昼は東北菜を食べる事にした。

水餃子、ポテト、豚肉の煮込み、饅頭を三人で食べて、合計63元。

値段にも味にも大変満足する。

香港のオフィスに戻ると4時。

待ち構えていた部下の桑畑君が、「ブログ書かなきゃダメじゃないですか。マカオ以降、全然更新されてませんよ」とプレッシャーをかける。

23日は日本が休日でのんびり。24日も比較的のんびり。25日は土曜日で5時間サッカー(足が4回つりかけた)。という生活だったので、あまり書くことが無かったのである。

仕方が無いので、27・28日の状況を業務時間後執筆。

それが終わると、マカオ投資マニュアルの作成に取り掛かる予定なので、今日の帰宅は遅くなりそうだ。

因みに、昨日からダイエット開始。2週間で3kg減量予定。

昼をしっかり食べたので、夜はあまり食べられない。

残業後、行きつけの焼き鳥屋に行き、「こんにゃく・大根・昆布」だけのおでんをテイクアウトする事にしよう。


順徳・広州

華南シフト(コンシェルジュ)の締め切りを1月5日にして欲しいと、数日前に言われてうろたえる。旧正月の関係で締め切りが早まるようだ。

全く No Ideaだったのでどうしようか考えた結果、「順徳工業園」を取り上げる事にした。

半年ほど前に、あるTV局より、「珠江デルタで、日系自動車関連企業の進出により、町の状況が急激に変化した所があったら、水野さんが出演する事を前提に、取材協力して欲しい」という依頼を受けた。

この提案を受けて、先ず思い浮かんだのは順徳であったが、残念ながら、順徳政府との関係が希薄で対応に困難が予想され、結果としてドロップしてしまった。昨年まで、目立った日系企業の進出が無かったにも拘わらず、今年1年間で9件の日系自動車関連企業の進出が決まった順徳は、正にTV局の希望通りである。

また似たような依頼があるかもしれないので、遅ればせながら、順徳との関係作りをする事にした。勿論、2002年に順徳が市から区に格下げになり、仏山市に吸収された為、当方と誘致契約を結んでいる仏山市側で対応する事も可能であるが、地元とも親しいに越した事はない。

訪問した順徳工業園はまだ新しく、殆どの工場は建設中。

但し、第一期の開発区域は全て成約済との事で、誘致は大変順調な模様。ちょっと、田舎っぽいのは、初めて訪問した数年前と変わらないが、誘致担当者数名が流暢な日本語を話すので感心する。だんだん、誘致の技術もこなれて来たようだ。

誘致の対応の改善、立地条件(広州から車で1時間。南沙からも近い)が、誘致好調の秘訣であろう。

何分出来たてで、開発区としての状況は判断しかねるが、数年後を見てみたい場所である。


中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ