上海⇒東京

朝8:50出発便に乗らなくてはいけないので、朝5:30に起きた。

睡眠不足で目が真っ赤だ。

成田の飛行時間は2時間半と短い。機内食を食べるとき以外は、ずっと寝ていた。

機内食は、海老カレーがでた。ゆでた海老(ルーで煮込んでいない)がそのままカレーに置いてあるのが不思議。エコノミーの機内食のレヴェルとしては、可も無く不可も無くといった所か。

隣の座席の人が、ビールを頼んで飲んでいる。それも、銘柄指定である。

自分が二日酔いだと、朝からビールが飲める人はすごいなぁ、と感心してしまう。

朝から体調万全、という感じで羨ましい。

成田に到着すると、リムジンバスで品川に向かい、ウェブ関連の打ち合わせを1時間半程行った。具体的な計画が、幾つか決まる。

品川から水道橋に向かい、ホテルにチャックイン。

今しがたの打ち合わせの議事録を纏めて、恵比寿に向かった。

香港時代の知り合いと会食である。

海外でしか会ったことがない人間と、日本で会うのは不思議な気がする。

ちょっと早く着いてしまったので、駅ビルに入っている書店をぶらつく。

なかなか品揃えの良い本屋であるが、これだけ多いと、何がおいてあるのかわからない。

時間が迫ったので、昔懐かしい、シャーロックホームズの本を1冊買った。

会食は、刺身、焼き物等、一通りのメニューが揃った、洒落た和食のレストランである。

刺身と、創作料理の鳥のから揚げが美味しかった。

今日も、よく笑い、よく飲んだ。

12時前に切り上げ、ホテルに戻る。

テレビをつけたが、あまりに眠く、そのまま眠ってしまった。


上海で仕事

朝起きると、誠に爽やか。

昨夜、あれ程飲んだので、二日酔いを覚悟していたのだが、不思議な事に全く問題ない。

やはり、楽しく笑いながら飲んだのがよかったのかな、と考える。

8:30から仕事を開始し、打ち合わせを5件こなした。

上海で、僕の本が着実に売れてきているようで嬉しい。

特に、用語集(中国ビジネス・会計税務用語集)は、中国現地法人の管理部門の方だけでなく、弁護士・会計士、中国人の方々にも使って頂いている様でありがたい。

掲載語彙をもっと増やして欲しいという希望を受けた。

現在の用語集は、500語程を解説しているが、2〜3年に1回の改定を行い、語彙を増やしていこうと思っている。最終的には3000語程度に出来るように頑張りたい。

但し、用語集は、執筆がかなり大変で、その際の苦労を思い出すと少々ぞっとする。暫く、先延ばしにしたいのが本音ではあるが、2006年の改定をする為には、そろそろ準備に取り掛からなくてはいけない。

来週には、新しい本も出版される事だし、そろそろ新しい作品の執筆に取り掛かろう。

打ち合わせの合間に、街を散歩してみた。

オープンカフェが多く、皆な和やかに昼食を取っている。

場所がわからず、3人くらいの人に道をたずねたが、親切に教えてくれる。

治安がいいんだな、という印象。

これが、深セン、東莞(特に夜)だったら、警戒されて、なかなか答えてくれない。

実際、誰に聞いても教えてくれず、難儀した事が2〜3回ある。

僕の格好が汚かった(Tシャツによれよれのズボン)せいかもしれないが。。。

夕方、会社に顔を出して、軽い社内打ち合わせ後、会食に出た。

宴会の掛け持ちで、3次会まで行ってホテルに戻った。

社内の飲み会は、話題が重くなりがちで疲れる。


香港⇒上海

午後の飛行機で上海に出張。

上海行きの飛行機、上海空港は何時も込んでいる印象があるのだが、珍しく飛行機は8割程度のオキュパイ、浦東空港では、全く並ばず入国手続を済ませた。

浦東空港に飛行機が付いたのが18:05、浦西のホテルに到着したのが19:10なので、ほぼ奇跡に近い状況といえる。

香港からの飛行機の到着が浦東に変わってから、それなりには改善されたものの、浦西(虹橋空港)の頃は、入国審査は毎回1時間〜1時間半待ち、タクシーも30分〜1時間待ちという状況だったので、上海出張があまり好きではなかった。

浦東に移ってからも、1時間程度入国審査で待った事がある。

毎回、こんなにスムーズだと有り難いのだが。

ホテルのチェックインを済ますと、直ぐに業務関係がある通信紙の方と待ち合わせ、食事をしながら打ち合わせをした。

打ち合わせの内容は、来週出版する本の話、今後の展開等であり、シリアスな内容ではない。30分ほどで仕事の話を切り上げて、後は、飲みに専念した。

なかなか洒落た日本酒が揃った店で、八海山が美味しかった。

その後は、最近出来た Jazz Barに行き、山崎を飲みながら雑談していると、彼の同僚(僕とも面識がある)が2名参加し、合計4人で楽しく飲んだ。

日本人が経営しているカウンターバーが、最近、香港にも上海にも出来てきた。

一人で飲みたい時に丁度良い。

今日、連れて行ってもらったのも、そんな感じのバーである。

ホテルに戻ると、自分が酔っているのが分かる。

飲んだ量は、恐らく、生ビール3杯、日本酒1合、水割り7杯といった感じだろう。

明日は二日酔いかなぁ、と思うが、楽しくて良い飲み会であった。

一次会の会話で、次の執筆のヒントを幾つか貰えたのも収穫。


香港(通常の一日)

週末のサッカー合宿のおかげで、全身筋肉痛である。

顔も真っ黒になったので、会う人会う人から「ゴルフですか?」と聞かれる。

僕はゴルフが嫌いなのだが・・・

朝一番で、山形県商工労働観光部の方が面談に来た。

昨年、香港貿易発展局主催のCEPAセミナー(在山形)で講演をした際に、お世話になった方であるが、香港で開かれている山形物産展の為に来港されているとの事。

中国東北三省(吉林・黒龍江・遼寧)に対する優遇政策の概要、対中輸出を行う際の債権保全策、人民元切り上げ観測に関して質問を受け、説明した。

東北の優遇政策に関する回答をしていて、僕が実務研修生時代(1989〜1990年)に、瀋陽出張所に駐在していた年下の駐在員の事をふと思い出した。

彼は、入社2年目で、立ち上げ準備中の瀋陽出張所に一人で駐在させられ(?)ており、正に右も左も分からない中、予算達成ノルマに苦しんでいた。

広州交易会で出会った折に、「楽しい事は何?」と聞いたら、「無いんですよ。強いて言えば、上司が近くにいない事と、冬にホテルのレストランで食べられる白菜鍋がちょっと美味しい事くらいですかねぇ」と、物悲しそうに語っていた。

さすがに15年前の話なので、今の瀋陽は違っているのであろうが。

彼は今どうしているだろうか。

尚、輸出に関する債権保全の方法としては、「L/C(信用状)条件しか認めない事です」で終わってしまったが、余談として、中国内での債権保全方法(国内信用状・銀行保証付き約束手形)や、信用調書の制度についても解説しておいた。

その折に、現金販売でも安全とは言えない、という実例として、中国の偽札の多さを例に出した。丁度、僕の手元に最近掴まされた偽札と、5年前の偽札の2種類があるので、それを見せながら話したのであるが、偽札も、ここ数年で格段に製造技術が上がっている。

昔の偽札は、カラーコピーの張り合わせであったので、濡らすと直ぐに半分に分かれてしまうチャチなものであったが、最近の偽札は、紙質以外は殆ど見分けがつかない。

よく気をつけないと、簡単に騙されてしまいそうである。

今日は、夜の10時半迄残業。

その後、馴染みの焼鳥屋に夕食を食べにいった。

この焼鳥屋の主人は、僕の元上司(香港華南会社副社長)であるが、何を思ったか、2000年に、急に会社を辞め、香港で今の店を始めた。

残業流れで、一人で食事をするときに重宝している。

丁度、新規メニューの開開発中だったようで、試作品を幾つか食べさせてもらった。

豆乳湯豆腐(お湯の代わりに豆乳を使った湯豆腐)等のアイデアメニューもあったが、美味しいものの、手間がかかる割にそれ程のインパクトがない。

両者の一致した見解で、ボツになってしまった。

新規開拓はなかなか難しい。


中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ