広州⇒廈門(物流園区訪問+元部下と宴会)

広州現法社長の高橋さんと廈門出張する。
高橋さんは、4月より廈門所長を兼務する事となった。
廈門出張所にとっては良い事であるが、過密スケジュールで動いている人なので、体を壊さないか、他人事ながら心配だ。
廈門は、以前、僕が所長を務めていたし(現法⇒出張所に組織変更した)、いろいろな経験を積んだ場所なので、大変思い出深い。
2年ぶりの訪問を楽しみにしていた。
残念ながら曇り空で、廈門の明るくさわやかな感じには欠ける一日だったが、かつての部下と会食し、乾杯合戦で盛り上がった。
廈門の部下たちは明るく素直なのでよい。

今回の訪問の目的の一つは、廈門物流園区訪問。
廈門は、第一号の外高橋に続いて、第二段として認可された7つの物流園区の内の一つである。
国務院の認可は2004年であるが、検収を完了し、正式稼動を開始したのは、今月早々(2006年3月)の事。
保税区の隣に、フェンスで囲われた、倉庫だけのこじんまりとした一角があるが、これが、廈門の物流園区。
この倉庫もまだ建設中(5月完成予定)の状態なので、現時点の活用は、加工貿易貨物の再輸入拠点、つまり、香港の代替機能の限定という事になっているようだ。
3月19日のブログで、「税関は、物流園区を、加工貿易品の再輸入拠点という目的では使わせたがらない傾向がある」という状況を紹介した。
今回は、物流園区管理委員会、区内の物流企業と面談したが、香港の代替機能を前面に押し出したい考えのようで、「廈門は絶対に問題ない」と力説していた。
正式稼動1ヶ月間で、既に、何件も実例があるとの事で、その物流会社は、「前回、そのオペレーションをやった際には、当日に中国で再輸入できた」と言っていた。
朝9時に物流園区に搬入し、輸出手続きをとった上で、午後3時には中国での再輸入手続を完了させたとの事。
本当だとしたら、かなり画期的な事であるが、もう少し時間が経過した時点で、再調査をしたいと思う。

因みに、物流園区の脇にある「保税物流園区検疫中心」というビルは、以前、(僕が社長をやっていた)廈門現法が入っていたビル。
昔の名前は、保税市場大廈とか、そんな感じの名前だった気がする。
本当に保税区の中にある(厳密に言えば隣だけど)珍しい保税区法人、と言われていた。
廈門は街が小さいので、保税区にオフィスがあっても車で15分程度で市街地に行ける。
よって、ここにオフィスがあってもあまり不便は感じなかったが、このビルは、外観はさておき、中がかなりぼろかった。
入居企業も少ないので、ガラーンとしているし、エレベーターも(電気代節約の為)止まっているのも有ったので、中で仕事をしていると、気が滅入っていやだった。

ここに、税関・検疫局が入っている。
同じスペースに、物流園区に登記された物流会社等が人を常時派遣し、通関手続などをやる事になるようで、軌道にのれば随分便利になるであろう。
ただ、まだ開いたばかりなので、人もまばら。