出勤時に車にひかれる

出勤時にタクシーにのった。
会社の近くまでついて、料金を払って、一旦降りて鞄を取り出そうとしていたら(ドアは開いたまま)、車が動き出し、左足に乗っかる。

うぁー!と声を上げると、運転手が驚きブレーキをかけたので、タイヤが足に乗っかったままだ。

叫ぶ僕。
うろたえる運転手。

「早く車動かせ!バックバック!!」と叫んで、やっと車が動き足の上から離れた。
後部座席に倒れこんで、またもや「うぁー」と叫ぶ僕。

実は、痛さよりは、車にひかれたというショックの方が大きい。
再びうろたえ、手袋を脱いで、必死に僕の足をさする運転手のおじさん。

あまりうれしくない。

暫く、痛いー、とうめいていたが、どうやら骨には異常がなさそうだ(大丈夫そうだ)。
実際には、そこまでは痛くなかったのだが、まあ、腹いせだ。
取り合えず、「歩けないから(大げさ)、会社の門まで付くてくれ」といい、門の前まで行ってもらい騒ぎは終わり。

しかし、昔、鍛えられた腹筋の持ち主が、腹を車でひかせる、というショーがあり、それはどんなもんだろうと思っていたが、その気持ちがよく分かった。

ともあれ、自動車に乗っかられても、足は大丈夫、というのが分かったのは一つの経験だ。
もうしなくていい経験だけど。