1997年、久しぶりに福建省に行った時の事。
福州研修時代に喧嘩した相手と、7年ぶりに食事をする羽目になった。
その間、彼との連絡は全くない。
彼の上司(僕を接待してくれた人)は、僕と彼が不仲な事を知らない。
福州研修時代に喧嘩した相手と、7年ぶりに食事をする羽目になった。
その間、彼との連絡は全くない。
彼の上司(僕を接待してくれた人)は、僕と彼が不仲な事を知らない。
「今日の宴会で食べたいものは?」
と彼の上司に聞かれたので、龍蝦(伊勢海老)は欲しいです。
と回答。
上司は彼に、「龍蝦を入れて。あとは、水野は久しぶりの福州なんだから、水野(日本人の客)が喜びそうなものを選ぶ事」と言う様な指示を出す。
いざ、会食が始まると、出てくるものは、
蛇の燻製、サソリ、蛙、その他のゲテモノばかり。
蛇は何度も食べたが、燻製は非常に食べにくい。
一応、龍蝦はあったが・・・
最後にデザートが出てきたら、相手がにやにや笑っている。
形状を見て、「これは噂に聞く蛙の卵ではあるまいか」と思い、食べるのをやめておく。
席上食べてる人は一人もいない(状況がつかめていない僕の上司を除き)。
食事が終わってから、隣にいた人間(彼の部下)に聞くと、やはり蛙の卵だった。
7年前の恨みを、日本人の食べられなさそうなもの尽くし(ゲテモノ食)で晴らされたか。
自分も殆ど食べられなかったろうに・・・
とげっそり。
因みに、その時一番の被害者は、僕と一緒に出張して会食に参加した僕の上司(中国語不可)。
「水野君、随分不思議な食べ物ばかりが出てくるねぇ。福州料理って食べにくいねぇ~」と、ちょっとピントが外れた発言をしながら、しっかり蛙の卵も半分食べていた。
さすがに、「あれ、蛙の卵でした」とは言えなかったなぁ。