国を想う気持

最近、中国人、特に若い人と話していて思うのは、愛国心というか、中国に対する誇りを持っている人が随分多いという事だ。
こういう話をすると、教育による思想コントロールではないかとか、情報操作だと言い出す人間が多そうな気がするが、そう断定する事は間違っている。

僕の研修生時代(1989~1990年)に思い出に残る二つの出来事がある。
先ずひとつ。
取引先の国有企業の人(中国人)が、海外駐在になるという報告をしに来た時、同僚(中国人)が、「どこに行くの?」と言ったら、アフリカのどこかの国を答えていた(語彙の問題で聞き取れなかった)。
「それは大変だねえ」という同僚に対し、その駐在予定者の回答は、「まあ、どこだって中国よりはいいから」というもので、同僚も、「そりゃそうだ」と笑っていた。

次は、研修を終わらせ、福州から飛行機が香港カイタック空港に到着した時。
タラップを降りる時に、さっと海風が吹いたのであるが、その時、後ろにいた中国人女性が、「自由の空気はこんなに気持ちがいいんだ」と言った事である。

情報統制という意味では、当時の方が格段に厳しかった筈で、それでも生活に満足感が無ければ、こういう反応となっていた。
それが、少なくとも大都市では、生活に対する満足度が上がり、それが、自国に対する愛情と誇りになってきたという事だ。

愛情と誇りが活力を生むのは確か。
日本人も、自国を誇ろう。
あれこれ評論するのはよいが、基本は祖国に対する愛情と誇りだ。
そして、排他的なネガティブな愛国心ではなく、前向きで発展的な愛国心を。
これは日本も中国も同じだが。


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