1985年、大学時代に中国に行った時、一番印象に残ったのは、サービス業の態度の悪さだ。
例えばレストラン。
店員が笑わないどころか、注文を取りに来ないし、手を挙げれば目をそらす。
売店もしかり。
この状況は、競争原理が働かない状況だったというのが重要なポイントなのだが、もう一つの要因として、物資が不足していた事だ。
例えばレストラン。
店員が笑わないどころか、注文を取りに来ないし、手を挙げれば目をそらす。
売店もしかり。
この状況は、競争原理が働かない状況だったというのが重要なポイントなのだが、もう一つの要因として、物資が不足していた事だ。
お客様が神様、というのは、物資・サービスが潤沢にある状況で初めて当てはまる言葉であって、物資が不足している場合は、物を持っている方が立場は強い。
つまり、店主・店員は神様という事になり、お願いして物を売ってもらわなくてはならなくなる。
物資の豊富な中、生まれ育ってきた僕には、そのギャップが鮮烈であった。
腹を立てる外国人も多かったが、冷静に考えれば、状況の違いだ。
あれから27年経過した中国、少なくとも沿海部では、サービス業の愛想がよい。
随分横柄な客も多い。
如何にもお客様は神様という状況になってきた。
経済の変化は、人の気持ちをこんなにも変えてしまう。
27年の変化を考えると、非常に興味深い。