客は神も特定条件下での事

1985年、大学時代に中国に行った時、一番印象に残ったのは、サービス業の態度の悪さだ。
例えばレストラン。
店員が笑わないどころか、注文を取りに来ないし、手を挙げれば目をそらす。
売店もしかり。
この状況は、競争原理が働かない状況だったというのが重要なポイントなのだが、もう一つの要因として、物資が不足していた事だ。

お客様が神様、というのは、物資・サービスが潤沢にある状況で初めて当てはまる言葉であって、物資が不足している場合は、物を持っている方が立場は強い。
つまり、店主・店員は神様という事になり、お願いして物を売ってもらわなくてはならなくなる。
物資の豊富な中、生まれ育ってきた僕には、そのギャップが鮮烈であった。
腹を立てる外国人も多かったが、冷静に考えれば、状況の違いだ。

あれから27年経過した中国、少なくとも沿海部では、サービス業の愛想がよい。
随分横柄な客も多い。
如何にもお客様は神様という状況になってきた。
経済の変化は、人の気持ちをこんなにも変えてしまう。
27年の変化を考えると、非常に興味深い。

大阪出張・忙中閑あり

一週間ブログが止まっていたが、大阪に行っていた(2泊3日だけだが)。
特定案件(1件のみ)での出張だったので、飛行機代を節約しようと、香港・大阪往復約25,000円の香港エクスプレスを手配。
今年に入り、オフィス拡張・人員増等で経費増となるため、旅費も削らねば、と安いチケットの使用が増えてきた。
今のところ、移動を減らすわけにはいかないので、うまく安いチケットを使えるかが経費節減のポイントとなる。

とは言え、慣れのせいかもしれないが、東方空港も快適に使用しているし、今回の香港エクスプレスも、サービスにも問題なく、特に、大阪⇒香港便は、非常口隣の席が3席とも無人だったので、席を移動して悠々と仕事をしながらの帰任。
体のダメージも少なかった。
まあ、収入の増加が経費増に追いついたら、変更が聞かない安いチケットでの移動はやめようと思っているのだが、まずは収入増達成が先。
もうひと頑張りだ。

さて、大阪では昨日、数時間ぽっかり空いてしまった。
クライアントの方が、「では、ミナミにお連れしましょう」と、典型的な大阪の風情を鑑賞。
グリコの看板を見たり、くいだおれ人形を見たり。
大阪はもう何十回も来ているが、こんなものをのんびり見る時間はなかったので、なかなか面白い。

そしてたこ焼き。
焼き立てが美味しい。
お好み焼き、たこ焼きにあまり興味がない僕でも美味しかった。
風情を楽しみながら食べたからであろうか。

まさに、忙中閑あり、という感じ。