駆け足の金門島観光

フェリー乗り場前で食事をすると、タクシーを借り切る事にする。
3時間でNT$ 1,500
金門坑道、蒋経国記念堂、古寧頭戦史館、その他、色々な場所を回ってもらう。

金門島は本土(厦門から10Km程度)に不自然なほど近い。
金門島の歴史を真面目に確認した事がなかったので、今までは、共産党側が、政策的に近場に国民党側の地域を保存しているのでは、と漠然と考えていた。
ただ、実際に現地を訪問すると、過去に凄まじい砲撃戦があっただけでなく、共産党軍が、数回にわたり金門島に上陸し、多数の死傷者を出す攻防が行われた事が実感でき、認識を改めた。
こういった生々しい歴史を見ると、台湾が1987年まで戒厳令下におかれていた(金門島は1992年)理由が実感できる。
僕が台湾で中国語を勉強したのは、1988~1989年。
戒厳令が解かれた直後で、今のおしゃれな台湾と違い、街もくすんだ感じであった。
写真は、両軍の攻防が行われた場所。
そして戦車。
戦車は、最初を驚いて写真を撮っていたが、島中にあるので、その内、興味を無くして写真を撮る気をなくしてしまった。

ここは有名な金門坑道。
軍事目的で、軍人が手で花崗岩をくりぬいた場所。
今では有名な観光地となっている。
因みに、下では魚が泳いでいるのが見える。

上は、有名な金門高粱酒の工場。
3,000人の従業員を抱える工場との事。
下は、毛沢東カフェの看板。
金門島で毛沢東の看板とは、以前だったら考えられなかったところ。
この看板を見た時が、時代の移り変わりを一番強く感じた瞬間。

金門島からフェリーに乗って厦門に。
僕の台湾を思い出し、同時に、その後25年の変化を、つくづく感じた短い旅であった。
これは金門島のフェリー乗り場。
想像以上に綺麗で清潔。