北京を離れ香港に

北京は2泊3日の滞在だった。
今回も、2日目から北方訛りに耳が付いてくるようになったが、慣れると早々に香港移動だ。
短い北京滞在であったが、改めて感じるのは、北京は街も建物も巨大で威圧感がある。
言葉も上海や広東省に比べると語気が強い。
タクシーの運転手は、怖い顔をして強い口調でマシンガンの様に話しかけ、最後に、「面白いだろ。ははは!」と笑ったりする。
言葉が分らない人だと怒られていると思うだろうな。
上海や華南になじむと、北方は何とも固い印象だ。

また、タクシー事情と空気の悪さは想像以上だ。
絶えず胸・喉に痛みを感じるし、何をするにしても、タクシー確保を考えねばならず、ストレスがたまる。
上海・香港の駐在が、如何に恵まれているかというのを実感した。

この状況下、1年後に北京に会社設立する事を考えねばならないが、さてどうするか。
悩みどころだ。

因みに、今回の北京滞在は、図らずしも柳条溝の日であったが(スケジュールを組んだあとで気付いた)、特に街に混乱は無く、僕が接する人は、総じて親切だった。
去年の9月18日前後の異様な雰囲気はいまだに記憶に強いので、本当に有難い限りであった。

尚、今回は、ホテルの手配、車の手配などに関して、丸紅北京が色々と世話をしてくれた。
いまだに、昔一緒に仕事をした事を、たくさんの人間が覚えてくれている。
拠点のない場所で、古巣の有難味を感じた。