社長というものは

先日、池井戸潤の小説を読んでいたら、社長になって分かったのは、社長になどなるものではないという事だ、というセリフが有った。
これは、僕が最初に社長になった時の感想によく似ている。
この時は、丸紅の事業会社の社長、つまり、雇われ社長だったので、仮に失敗したとしても食うに困るような事はなかった訳だが、それでも辛かった。
社長になりたいです、という若き日の杉山君に、「辛いよ。やめといた方がいいよ」と言った事を思い出す。
社長の役割と言うのは、「決断する事」と「約束を守る事・責任をとる事」に尽きる。
統計では、ベンチャー企業の7割が1年以内につぶれ、9割が3年以内につぶれるというが、その中で、会社を存続させ、自分・部下の生活を守っていくというのは、覚悟が無ければできない事だ。
だから辛い訳である。

ただ、起業して5年半が経過して、部下にも顧客にも恵まれ、会社も安定した。
この状況になって、初めて「社長というのもいいな」という気持ちになっている。

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