外国に住んでいるとふと感じる時

イースターが明けて、通常業務に戻っている。
5日間ひたすら歩きくたくたになったが、ありがたい事に筋肉痛にもならず、ふくらはぎが若干重く感じるだけ。
それも、1~2日で治った。体調まずまず好調といったところか。

生活に大きな変化はないので、小ネタをいくつか。

個人の銀行口座としてHSBCを使用しているが、セキュリティデバイスが故障したので、イースター前に新規のものを申請した。
デバイスの申請やトラブル解決は、電話でしか受け付けないというので(銀行窓口でも、ホットライン番号を教えてくれるだけ)、ホットラインに電話をし、新規のものを取得する。
そこまでは良かったが、デバイスのアクティベーションには、新しいデバイスと古いデバイスの双方を使用する必要があり、(古いものの調子が悪いため)対応できない。
ホットラインに電話をかけ、機械音に基づきインプットするが、身分認証がうまくいかず、全くらちが明かない(番号インプットしても、「認証不能なので、ホーンバンキングを暫定的にストップしたよ。さようなら」というメッセージが流れるだけ)。
キーと叫び出したい気分になり、銀行窓口に直談判に行く事にする。
PCと無線を抱えて、案内をしている銀行員をつかまえ、「頼む、何とかしてくれ」と強引に引き入れ、手伝ってもらったところ、短い時間で魔法の様に手続が完了して感激。
少なくとも、この一週間で一番他人に感謝した瞬間だった様な気がする。
勿論、この一週間は、一人で歩いてばかりで、誰とも話をしていなかったが・・・
香港は便利だし、外国での生活にはすっかり慣れてしまったが(合計すれば20年間の外国住まい)、こうしたトラブルが発生すると、外国語(英語、中国語)で問題解決せねばならない事に、ちょっとしたストレスを感じる。
その分こうした押し(助けてもらうための交渉)も上手くなってきたという事か。

デバイスの問題を解決した後、上海に移動。
飛行機が1時間ディレイしたので到着は夜9時。
タクシー乗り場に並ぶと、何時もながら、誘導のおじさん(タクシーに、止まれ!あそこ行け!と大声でシャウトしている)が、ノリノリである。
ちょっと前のいう事を聞かない中国人女性には、「中国語が理解できないのか!順番だ順番!」とシャウトしている。
僕の番になり、僕の顔を一瞬見たかと思うと、「どこまで?」と日本語で質問される。
「古北」と中国語で答えると、「あのグリーン」と日本語で返された。
外国語を話す感じが全くないおじさんだったが、それでも小さな努力をしているんだなあ、と少々感心。

なんとなく、外国にいる事を実感する小さな出来事が2つあった昨日であった。

イースターを振り返る

イースター5連休山歩きの最終日。パーカー山に登る。
昨日、香港トレイル全行程(50Km)+ビクトリアピーク登りを歩き終えた時点で、気分は半分以上「終了」という感じであったが、雨が降らない限りは毎日歩くと宣言してしまった以上、けじめとして歩かねばならない。
家を出るとき小雨が降りだしたので、「恵みの雨(?)か!」と思ったが、登りだしたらやんでしまった。
少々がっかりしながら登ったが、ここは太古城に住んでいた時、何度も登ったし、緩やかな上り坂が続く短い行程(散歩気分で歩ける)。その意味では、それまでの4日間の行程のクールダウン代わり。
パーカー1
パーカー2

パーカー山自体は、3Kmx2(上り下り)という距離だが、歩く場所を付け足したので8Kmくらい。
結果、5日間で歩いた距離は70Km弱となった。
一人でささやかながら祝杯を挙げようと、太古城のレストランに行き、ビールとピザ。
誰から見られている訳でもないし、義務付けられている訳ではないが、終わった事にホッとする。
ビール
海老
ピザ

今回の行程は、最初は完全になめていたが、思ったよりも高低差があり、毎日歩くのは結構しんどかった。
運動不足を反省する事しきり。
初日こそは(20Km弱歩いても)余裕だったが、3日目くらいから疲労がたまり、4日目は足の痛みを我慢しながらの歩行。
おまけに、一人で山を歩いている以外は、洗濯&自炊という生活で、全く誰とも会わない、話しもしない生活。
香港の自然は堪能できたが、孤独感を抱えながら黙々と歩く単調な生活は辛かったので、明日から歩かなくて済むかと思うと、仕事をする事すら待ち遠しい気分になる。
リゾート地でくつろぐのではなく、学生時代に戻ったような生活をして、仕事に対するモチベーション・前向きな気持ちをつかんだ訳で、これは、予想外の効果であった。
まあ、無心になった効用なのかもしれないが。

ともあれ、起業後初めて、本当にイースターに休暇を取った。
それも今日で終わりだ。明日から全力で仕事に取り組もう。

山歩き4日目(アジアベストハイキングコースのドラゴンズバックを歩く)

イースター山歩き4日目。
酒をあまり飲まずにすぐ就寝するので、深夜2時、4時、6時と目を覚まし、結局7時半頃起き出した。
香港トレイル50Kmは、残すところセクション7と8。
ガイドブック(香港アルプス)を見ると、セクション7はあまり面白くないという事だったので、これを飛ばして8から歩こうかと思ったが、歩き通した方が悔いが無かろうと思い直し、昨日の終了地点(太潭水溏)より開始。
前半は7.5KMのコースだが、最後の長い上り階段(とはいえ、昨日に比べればいたって楽)以外は、平坦で歩きやすい。
コース7開始
時折、見える景色がきれいで、なかなか楽しく歩いた。
廃村
タイタムを眺める
これ(下の写真)はセクション7終了間際の岩山。
7終了間際の岩

こんな感じで、セクション7を終了し、最終セクション開始。
最終セクションは、アジアベストハイキングコースに選ばれている部分であり、ここから開始する人が非常に多い(セクション7は、殆ど歩いている人がいなかったが)。
セクション8の入り口にたどり着いたら、バスから大群が降り立ち、わさわさと登って行った。
いきなりの登り階段が渋滞状態だ・・・
そんな感じで、こちらは座る椅子もなく、7.5Km歩いた状態から、群れに押し込まれるようにして歩き出す。
ドラゴンバック
階段を上ると、こんな感じの尾根を行く。
これが、ドラゴンズバック(龍の背)と呼ばれる部分で、アジアベストハイキングコースに選ばれたゆえんだが、ここからの見晴らしが素晴らしい。
8石こうの眺め
石こうゴルフ場
とは言え、この4日間のコースは、結構どこでも眺めがよく、更に、このコースは人がぎっしりで、景色を楽しむ余裕もあまりない。
うれしさも中くらいなり・・・という感じである。
これは、ゴールの大浪湾を上から見たところ。
この時は、既に3時間以上座れず歩き通しだったので、「まだ、あそこまで歩くのか!」と絶望的な気分になったが。
大浪湾
ともあれゴールの大浪湾にたどり着き、本日の約16Kmは終了。
香港トレイル50Kmに加えて、ビクトリアピーク登り等々もしたので、4日間で約60Km歩いた事になる。
疲労困憊。足が痛い。
コースの最後は、久々に肉体苦痛を味わった。
香港の休日は明日までだが、中国は開くので、明日はパーカー山にちょこっと登り、昔よく行った太古城で昼食をしてから仕事をするか、と画策中。
ただ、やってよかった。
香港の自然、魅力を再確認した4日間だったし、この半年間、業務多忙を理由に運動から遠ざかっていた事を反省した。
体を動かすのは良い。
ともあれ、一人合宿状態のイースター、良い経験になった。

一人合宿生活

イースター休みに歩こうと思った理由は、特に無いのだが、しいて言えば、前から自然の中を長時間歩いてみたいと思っており、それを実現するチャンス(仕事から離れる時間)ができた、というもの。
何故、長時間かけて歩きたいかというと、「無心になってみたい」からであり、どうせ歩くなら景色のよい場所が良い。
ついでに言えば、ダイエットもしよう。という、ある意味軽いのり。

とは言え、歩くのを義務付けると、朝起きて、自分でおにぎりを作り出発する。
家に帰ると、衣類やタオルを洗濯して、自分で料理して食事という生活になる。
非常に規則的な生活で、言ってみれば、一人合宿状態という感が有る。

そんな訳で、食事も合宿の様なものだが(ダイエットも兼ねているので、夜は主食は食べない)、自動的に酒の量も減るし、こんな健康的な生活もたまには良いかなと思う次第。
あと2日。

初日の食事
初日の食事

2日目夕食。
2日目夕食。

2日目に作ったエビとパプリカのしょうが焼き。なかなか美味しかった。
2日目に作ったエビとパプリカのしょうが焼き。なかなか美味しかった。

山歩き3日目(景色はいいが階段登りが洒落にならない)

山歩き3日目。太もも・ふくらはぎに疲労が蓄積しているが、ともあれ朝8時半に出発。

バスで黄泥涌水塘まで行き、コース開始。
上り坂をそこそこ登ってコース入口(陽明山荘の脇)にたどり着くと、すぐに延々と続く階段が。
最初はこんな感じで緩やかだが、登るにつれて高低差が激しくなる。

延々と続く階段(これは開始早々の簡単に登れるもの)。だんだん高低差がひどくなる。
延々と続く階段(これは開始早々の簡単に登れるもの)。だんだん高低差がひどくなる。

長い登りの後に急な下り。その後、また延々と昇って下るという状態で、たかだか5Kmの距離が2時間以上もかかった。
ジムで2時間以上延々とステアマスターをやり続ける様な状態で、まさに生き地獄という感じであった。
石切り場の脇の道を歩いていく。
石切り場の脇の道を歩いていく。

ただ、眺めは良い。
3日間で一番だ。
ビクトリア湾側を臨む。
ビクトリア湾側を臨む。

オーシャンパーク側(昨日とは違う角度から)
オーシャンパーク側(昨日とは違う角度から)

貯水池を眺める。
貯水池を眺める。

息も絶え絶えで休憩場に到着。30分の休憩。
おにぎりを食べて体力を回復。
後半(4.5Km)は、数年前に歩いた事が有るし、平坦で歩きやすい道だ。もう終わったも同然。

タイタムの貯水池。
タイタムの貯水池。

タイタム
貯水池には鯉が泳いでいる。
貯水池には鯉が泳いでいる。

前半と後半は、ほぼ同じ距離なのに、前半2時間15分程度に比べ、後半は45分で歩いてしまった。
前半の厳しさがうかがい知れる。
ともあれ、今日歩いた距離は約10Kmと3日間で一番短かった(初日の半分程度)が、前半の辛さが洒落にならず、3日間で一番つらかった。
疲れがたまってきているからかもしれないが。

歩き終わると鯉景湾(太古城の近く)に。
太古城には12年間住んだので勝手知ったる場所だ。
スペイン料理レストランで、サンミゲルを飲む。つまみはスペイン風コロッケ。

鯉景湾でサンミゲルを飲む。
鯉景湾でサンミゲルを飲む。

つまみのスペイン風コロッケ。
つまみのスペイン風コロッケ。

飲み終わると、足マッサージ屋に行き、アピタで食材を買い出す。
この日も初日と同じく、北角からホンハム行きのフェリーで帰宅。

辛くなってきた!

山歩き2日目

イースターを利用した山歩き2日目。
自分にプレッシャーを与えないと中断しそうで怖いので、ブログでアップする事に。
2日目は15.5Km。
最初の8Kmは、平坦で歩きやすいものの、眺めが殆ど無く、退屈になる。
山道山道2川

長い階段
そこそこ長い階段を上から見たところ。

2時間で最初の8Kmを歩き、途中でおにぎりを食べ20分休憩。
前日の20Km歩行の影響で足が結構痛い。
後半の7.5Kmは、普通に始まったが、途中でそこそこ長い階段有り。これを登り切ったら、延々と続く上り坂でかなりきつかった。
それでも歩いていくと、景色は良くなり、オーシャンパークが見える場所に。
オーシャンパークが見える上からの眺め
無事歩ききったが足が痛い。
翌日(今日)は、8.5Kmと短いコースだが、今日以上の階段・登り道が有るという事で少々不安。
香港には高い山は無いとはいえ、疲れがたまり、足が痛い状況での上り下りは、かなりきつい。
昨日は、疲れ切って出口から車道に出ると、九龍側に行ってくれるタクシーがつかまったので、30分後には帰宅できた。
山歩きをした30分後に帰宅できる、という香港の便利さは素晴らしい。
帰宅してビール。
 ビール
ビール2

今年のイースターは山歩き

香港は今日からイースターの5連休だ。
起業後、毎年イースター(だけでなく、どこかが長い休みの時は)他の場所に行って仕事をしていたので、殆どまとまった休みが無かったが、今年は休もうと決めていた。
昨年11月から飛ばして、体力・メンタル的に負担がかかったいたので、いつか体を休めたいと考えており、それを4月のイースターと決めたからだ。
とは言え、ここ1~2週間でブレーキをかけたので、体もメンタルもそこそこ良い状態だが、決めたからには休もうと決意。
5日連続(でできるかどうかはわからないが)香港の山歩きをしようと考えた。少なくても、雨が降らない日は。
10年前からお遍路がしたかったので、その予行演習という感じか。お遍路は、毎日20Kmくらい歩くようなので、それができるかどうか、見定める必要もあるし(お遍路をするためには、ある程度まとまった休みがいるので、あと10年後とかであろうが・・・)。
ともあれ、今までは5日間まとまった休みが取れること自体がなかったので、香港山歩きで健康になろう、というのは良い試みだ。

朝起きて、1時間半ほど最低限必要な業務Emailをすると、家を出る。
セントラルから長いエスカレーターでミッドレベルまで。

ミッドレベルまで続く長いエスカレーター
ミッドレベルまで続く長いエスカレーター

そこから歩いてピークに上る。
坂道が結構きつかったが、こんな事でくじけていては、お遍路はできない。
ヴィクトリアピークよりの眺め
ヴィクトリアピークよりの眺め

これは何度も見た、ピークからの眺め(勿論、歩いて登るのは初めて。今までは、車とかピークトラムで登っていたのだけれど)。

ルガーロード
ルガーロード

山歩きのコースはこんな感じ。
休憩場より階段を降りる
休憩場より階段を降りる

山道
山道

低い山ながら、こうしてみると、結構風情が有る。
山の上山の上雲

ピークからアバディーンまで歩き、街に出る。
アバディーンを眺めるラマ島を眺める

本日は、山歩きコース17Km、街に出るのに1.5Km、ついでに、フェリー乗り場からイオンまでビールの買い出しに行ったので、往復1Kmという感じ。
合計20Km弱歩いたが、山歩きの17Kmは高低差が有るので、平地を歩くのに比べて何倍もつかれる。

今日はこれが限界だった。