対外借入制度の変更

5月14日(土)に日本から香港に移動。その週(先週)は、全般的に不眠に悩まされ、身体も疲れ切っておりぐったりとした状態で移動。その中で、NNAの連載を必死で書く。
2003年の外債管理弁法施行より外資企業に適用されていた投注差管理、つまり、国外からの借入枠が、2016年5月3日より変更されたので、その解説を2回に分けて行った。どう変わったかというと、企業(不動産、リース、投資性公司は除く)は、従来の投注差管理と、前年度の純資産をベースとして一定の調整を加えた管理手法の何れかを選択できる様になったというもの。
また、投注差管理に付いても、一律残高管理になるという重要な変更が有る。つまり、今までは、外貨の中長期借入や、期間を問わないクロスボーダー人民元借入は累計額管理であり、返済しても残高が復活しなかったのが、これからは投注差も一律残高管理となるため(純資産ベースも残高管理)、返済すれば枠が復活する。
ただ、残高管理への移行は、2に規定されているもの(上海の人民銀行と外貨管理局に確認したが、外貨でもクロスボーダー人民元でも全てが残高管理に移行しているとの回答)。つまり、自由貿易試験区に関する法的根拠であり、その他の地域に付いては、若干不透明な部分が有るので、今後の展開に注意を要する。
1.全範囲クロスボーダー融資マクロプルーデンス管理の拡大に関する試行通知(4つの自由貿易試験区に新制度の適用を認めるもの)・2016年1月25日施行
2.全範囲クロスボーダー融資マクロプルーデンス管理の拡大試行に関する外貨管理操作手引(2016年4月15日に外貨管理局が公布した1の実施細則)
3.全国範囲で全範囲クロスボーダー融資のマクロプルーデンス管理を実施する事に関する通知(新制度の全国展開)・2016年5月3日施行

香港帰任のJAL便でも、日本酒は獺祭であった。4月の搭乗時は、上喜元が積んであるのを見つけてもらってそちらを飲んだのだが、今回は残念ながら無し。獺祭を2本飲みながら移動。獺祭に縁が有った今回であった。
機内獺祭機内食