書籍出版塞翁が馬

先日もブログで書いた「中国外貨管理マニュアルQ&A」が、その後もランクを上げて、Amazonの海外進出部門第3位に入った。

暫く前に出した、「中国ビジネス担当者マニュアルステップワン」の1巻と2巻も、最近またよく売れている様だ。という事で、出版元チェイスチャイナ(子会社)の社長をしている杉山君が、「嬉しいですねえ」と言いながら、珍しくほくそ笑みながら仕事をしている。

中国外貨管理マニュアルQ&Aは、初版(2012年)・第二販(2013年)は別の会社が出版したが、ここから改定出版を断られたため自社出版に踏み切った経緯が有る。それで子会社が潤う事になる訳で、まさに塞翁が馬である。
そうなると、この実績を評価され、先日、チェイス出版の図書は、日本の大手書店に直接搬入できるようになった。
日本の図書流通は、かなり敷居が高く、新規参入が極めて難しい。日本の図書流通業に顔が利く出版社から本を出す(若しくは、何らかの形で、そのした会社の力を借りる)という形を取らないと、大手書店で書籍を流通させる事ができなかった。自分の出版社でこれができるようになってきたというのは、最初の書籍を出版した2002年以降15年間の成果だ。この件に付いては、その難しさを分かってくれる方は殆どいないと思うけれど、個人的にはよくやったなと、ちょっと満足に浸る。

ともあれ、人生まさに塞翁が馬。
一つの事が吉と出るかどうかは、本人の頑張り次第だ。

井之頭公園で花見

先週末、丸紅時代の中国研修生仲間と井之頭公園で花見をする。
人が多いが、やはり有名な場所は綺麗だ。

今回は2か月ぶりの日本だが、20日近く滞在している。これだけ長く日本に滞在するのは20年ぶりだ。おかげで、桜をじっくり堪能できた。
ただ、これだけ長く日本にいると、任地に戻りたくなくなるというのと、体重が増えがちになるのが問題だ。

因みに、台湾研修生の後輩2人との会食。石川君は満を持しての参加。乗りに乗っていた。

セミナー後にシーガーディアンで酒を飲む

4月6日(木)は、外貨管理講演会であった。
これは、昨年末に出版した「中国外貨管理マニュアルQ&A」をそのまま教材に使用するというもので、今までになかった試み。
告知が後手に回ったため、お申し込みの出だしが良くなかったが、開催日までには一定のお申し込みを頂き、また、聴講者の皆様から満足のお声を頂いたのは嬉しかった。
このセミナーは、書籍の内容(100問)を、3時間x3回に分けて解説するので、通常の講演会に比べてじっくりご説明できる。
まだ2回分有りますので、是非、宜しくお願い致します。
詳細はこちらをご覧ください。

さて、本当は、その日は休肝日にする予定であったが、講演後会食が入り、その後、杉山君とバーで飲む事にする。
講演会場・会食会場が関内だったので、そこから歩いてホテルニューグランドに行き、シーガーディアンで飲む事に。


道中の桜がきれいで、歩くのも楽しい。そして、バーで静かに酒を飲む。
サラミを注文したのが当たり。ラガブーリンで流し込むと、脂がすっと流れていく感じがして美味しい。
次の日は、日中投資促進機構主催の講演会。

大都会の中の平穏

先週水曜日は都内周りであった。どこで昼食をどうしようかと考えて、昔懐かしい竹橋パレスサイドビルの赤坂飯店(但し、小さい方)で麻婆ラーメンを食べる。

麻婆ラーメンという食べ物が僕はかなり好きだが、その原体験となったのが、この店である。大きな方(正規の店?)では担々麺。このラーメンコーナーの方では麻婆ラーメンという感じで、丸紅時代は使い分けていた。
食べ終わると、次の面談まで1時間ちょっと時間が開いてしまう。お昼休みなので、コーヒーショップも座席確保が困難だ。
さてどうするかと考えて、皇居をぶらつく事にする。

よく考えれば、皇居の脇でずっと働いていたにも拘わらず、中に入った事がない。 今考えれば不思議だが、それだけ必死に仕事をしていたという事だろうか。


天気が良く人が多い。そしてのどかだ。平和の有り難さをかみしめる。



そして、一歩外に出るとビジネス街。ここからクライアント企業様との真剣勝負の面談だ。
気が引き締まるが、ともあれ、忙中閑ありのひと時であった。

シウマイ饅頭と日本酒

先週の講演会は、4月3日(月)・6日(木)・7日(金)の3回であった。その内、2回は関内。
関内駅に到着すると、構内に崎陽軒が有るので毎回惹かれる。今回は、講演中の腹の足しにシウマイまんじゅうを買う。
ウィチャットにアップすると、かなりの反響が有ったが、大部分は「シウマイをそのまま食べた方が良いのではないか」というものであった。それも一理あるが、見た目が可愛い。そして、腹の足しになるのでシウマイ好きのおやつとしては良い商品だ。

3日の講演が終わると新橋に移動。NNAの三井さんと久々の会食。お互い日本酒好きなので、野崎酒店という日本酒押しの店に決定。

上喜元、手取川、田酒など、好みの酒が多数あって嬉しい(残念ながら写楽は売り切れ)。

三井さんとは2001年からの付き合いなので、既に16年。
僕のコンサルティング活動が本格化したのは、2002年1月のNNA連載開始からというのは確かだと思うが、それから数年で僕は独立起業した。一方、NNAは共同通信の子会社となる(大企業グループになる)という事で、二人の立ち位置は大きく変わった。
もっと大きな視点でとらえると、2001年と言えば中国WTO加盟の年で、そこから中国の投資環境も大きく変わった。その変化は、驚嘆に値する。
16年あれば、色々なことが変わる。時の流れの速さを感じたひと時であった。

早稲田・高田馬場で

今週は講演会3回。少々忙しく、ブログを書く余裕が無かった。
先週末、早稲田の源兵衛で大学の同窓会を開いた。合気道クラブの集まりなので、参加者は9名と小規模。
源兵衛という選択が、如何にも学生時代を思い出すのに良い。


卒業30周年を記念して、と言われ、改めて時の経過を思う。
この30年間、色々あった。辛い事も嬉しい事もパンパンに詰まっているが、過ぎてみれば、全て良い思い出だ。
意味のない昔話をして笑うというのが、同窓会の良いところ。何も考えずによく笑った。

そして高田馬場駅まで歩いている時に、麻辣烫の店を発見。中国は至る所にあるが、日本にもできたんだと、これまた時代の流れを感じる。

オフィスから外を眺めながら

毎月1週間~10日は日本出張が入るが、東京都内で仕事をする日もあり、更には、国内出張にも行くので、横浜のオフィスで自分のデスクに座って仕事をするのは月に2回くらいか。
そんなレアな日の一コマ。

デスクの前で、「人生辛いよなあ」とつぶやいていたら、部下の横幕さんが、「水野さんの人生に、どんな辛い事がありますか!この景色を見ながら仕事ができる事を幸せに思ってください」と言って撮ってくれたのがこの写真。

この言葉には前ふりが有って・・・
現在では、顧問企業数300社、グループ8拠点、設立9周年となる水野コンサルタンシーであるが、2008年に起業独立した時は、顧問企業0からスタート。自分の会社が1年後に存続している保証も無く、不安でいっぱいだった。
その為、丸紅の退職手続で帰国した折、横浜ランドマークタワーを見にいき、「何時かここにオフィスを持つ」とポジティブなイメージを持とうと努めたが、その時、この写真(独立起業早々の頃のブログ)を撮ってくれたのが横幕さんだったという次第。
確かに、今見ると、不安で悲しげな顔をしている。

それから3年で日本事務所を開き、更に、3年後にはランドマークにオフィスを移した。当初予想していたよりはるかに順調に推移したのだが(起業当初のブログを書いた時は、内心では、20年後くらいに入居できればいいが出来るかどうか、という気持だった)、企業経営は、ストレスと不安の連続で、一つの目標を達成しても、その嬉しさは一瞬でなくなる。
結局、いつも不安を抱えている状況だ。
まあ、経営者は明るい悲観論者が良い、という(若干矛盾した)意見を持っているので、気苦労が多いのは、組織の維持と成長のためにやむを得ない事だと納得はしている。
そんなこんなから出た一言であるが、9年弱前に、外から眺めた場所を、今は内から眺めている。組織も順調に育っている。
こんな感じで、これからも、目標を一つ一つ達成していくか、と考えたひと時であった。

中国外貨管理マニュアルQ&A

中国外貨管理マニュアルQ&Aは、第三改訂版を半年くらい前に、子会社のチェイスチャイナより出版した。
数日前に、社長の杉山君より、「最近、Amazonでよく出ているなと思ったら、海外進出部門の13位に入っていました」との連絡が有った。

出したての頃ならさておいて、半年経過して。更に、この本は第3改定版(初版は2012年出版)。「なぜ今頃!」という感じもあるが、昨今、中国の外貨管理が強化されているためであろう。幻冬舎のオンラインで紹介された事も有るかもしれないが。

中国の外貨管理は、日本の昔の外為法もそうだったが、資本項目原則制限。経常項目原則自由となっている。
よって、資本項目は、経済動向に応じて規制強化・緩和が行われ得る。経常経常項目は、過去十数年以上、確実な規制緩和が続いてきたし、原則自由の位置付けより、露骨な規制強化はやりにくい。とは言え、取引時に行われる真実性の確認のさじ加減で、実質的な強化は実施できるし、その典型例が、この1年間で、決済制限がかかるようになっているオフショア取引決済。

ここ数年で規制緩和された対外送金の典型例として、クロスボーダー人民元、オフショア取引(核銷制度の廃止により2012年より可能に)、そして非貿易項目(業務委託料等)の対外送金、etc.が挙げられる。
ここ数年以内に規制緩和が行われた項目は、運用面で若干の揺り戻しが有り得る事も意味する。
今後の外貨管理動向で注意する点は、その様な内容であろうか。