朝9時50分頃電話がかかってきて、5分後に部屋を出る。それなりに辛かったが、お世話になったこの部屋ともお別れだ。
部屋を出る時、隔離期間(11月6日15時の隔離終了)が記載された自宅隔離移動許可、PCR陰性証明書、ホテル代の領収書(発票)を渡される。毎日2回、体温を計りに来てくれた不愛想な兄ちゃんだが、気を遣って、荷物を持ってくれたりとか、意外と良い人間なのが分かった。
長寧区に、もう1か所隔離ホテルがある事が分かった。僕のホテルから乗り込んだのは、僕一人。もう一つのホテルからは、15人ほど乗ってきた。もう一つのホテルの方が、明らかに良い。到着便によって、自動的にホテルが割り振られるのだが、後から乗ってきた一団は、2名外国人(日本人と西洋人)が混じっているのを見ると、海外からの直行便か。香港からの便は不利なのではないか、という気がするが、この点は、よく分からない。まあ、面白いレポートが書けたので、良しとしよう。それなりの苦労が無いと、面白みに欠ける。
そして、順に乗客の住居を回っていくので、一番、(長寧区の中では)ホテルから離れた場所にある僕の住居に着いたのは12時。2時間、あちらこちらを廻った事になる。各マンションでは、そこの担当者がいて、出迎えてくれ、その時点で、ホテルの隔離係員との間で引継ぎが行われる。因みに、自宅隔離になってからも、1日2回の検温はあるので(午前と午後に、防護服を着た担当者が来る)この対応ができない住居は、自宅隔離不可。とは言え、結構、小さな住居でも対応できているようなので、この点、上海の住居対応は、整備されている方だと言えよう。
尚、集中隔離ホテルに入る時もそうだったが、自宅隔離早々の登記でも、航空券を見せる必要がある。航空券を捨てないよう、注意が必要だ。
住居到着。良い部屋だ。この部屋を見るのは初めて。14日間の集中隔離を避けるため、到着前に、上海会社に探して、契約してもらっていた。そして、設営、食材の配備入れなどは、部下の王さんがやってくれた。どうも有難う。
殆ど済ませてくれていたとはいえ、自分自身でも、軽く設営が必要なので、昼はパンを齧りながら作業。夜は、うどん。
そんな感じで、自宅隔離初日は過ぎて行った。