中国入国規制(その2)

これも、弊社会報です。これは、規制強化と言えるのか、運用の明確化と言えるかは不明。一部、家族の渡航が不可になると報道されていますが、駐日中国ビザ申請センターのヒアリングでは、その様な事実は無く、ビザ申請を受理するという事です。

駐日中国ビザ申請センターより、2020年11月2日からの、ビザ発給に関する発表が有りました。ただ、発表内容からは、管理状況の変更が読み取りにくいため、弊社より、同センターに確認しました。その結果を踏まえて、下記します。

<2020年11月2日からのビザ申請条件>
1.既に渡航先の省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等より発行された招聘状を取得済みで、経済・貿易・科学技術関連事業に従事する申請者。
2.既に「外国人工作許可通知」、及び、赴任先の省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等より発行された招聘状を取得済みで、渡航先で就労する申請者。
3.重体や重病の直系親族の看病(父母、配偶者、子女、祖父母、孫)、或いは、直系親族の葬儀参加の場合、病院の入院証明書、或いは、死亡証明書、親族関係書類(出生証明書、結婚証明書、戸籍謄本、公安局の親族証明書、親族関係公証書など)のコピー。及び、国内の親族からの招聘状と招聘者の身分証明書コピーを提出する必要がある。
4 C乗務査証の申請者。

この発表で分からないのは、「有効期限内の居留許可を保有している場合、ビザ取得が必要となるのか否か」という点ですが、引き続き、不要(有効期限内の居留許可に基づき入国できる)との事でした。
よって、変更点は、有効期限が切れた居留許可保有者が、ビザを申請する際に、省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等の招聘状が必要な点が明記された点です(経緯は、下記ご参照下さい)。
また、家族の渡航が認められなくなったという報道が、一部でありますが、東京ビザ申請センターに確認した結果、その様な事実は無く、家族の渡航も可能との回答でした。

<東京ビザ申請センターでの確認結果>
① 2020年11月2日の発表に記載された、ビザ受理範囲に関して、日本人のⅯビザ・Zビザの申請手続に大きな変更は無い。招聘状が有れば、受理する。
② Ⅿビザ・Zビザを申請する場合、家族の渡航も認める。ビザ申請の注意点は、以下の通りである。
1) Ⅿビザ申請
省外事弁公室、或いは商務庁等が発行した招聘状が必要。家族の渡航が必要な場合、招聘状に帯同家族の氏名を明記する。
2)Zビザ申請
外国人就業許可通知書(中文:外国人工作許可通知書)、及び省外事弁公室、或いは商務庁等が発行した招聘状を提出する。
家族の渡航が必要な場合、招聘状と就業許可通知書には、帯同家族の氏名を記載すれば、受理する。
③ 居留許可証の期限が切れているが、中国訪問の目的が変わらない場合、期限切れの居留許可証、及び招聘状を提出すれば、ビザ申請を受理する。

<渡航規制の経緯>
① 2020年3月28日より
訪中ビザ、及び、居留許可を保有する外国人の入境を一時的に停止。また、15日以内の、日本人の中国滞在に関するビザ免除措置は、2020年3月31日正午から暫定停止。
但し、日本人が経済貿易、科学技術等の緊急需要がある場合、及び緊急の人道的な特別事情がある場合には、駐日中国大使館にビザ申請が認められる。

② 2020年8月22日より(規制緩和)
1)有効な居留許可を保有する場合、ビザを取得すれば、入国が可能となった。
2)居留許可期限が切れている場合は、招聘状を取得した上で、ビザを申請・取得すれば、入国が認められる。

③ 2020年9月28日より(規制緩和)
1)期限内の居留許可を保持する場合、ビザは不要となり、居留許可に基づいて入国可能となった。
2)居留許可の期限が切れている場合は、居留許可、及び、関連書類に基づき(招聘状の要否は明記されず)、ビザを申請・取得すれば、入国可能。

④ 2020年11月2日より
1)期限内の居留許可を保持する場合、ビザは不要。居留許可に基づいて入国可能(変更なし)。
2)居留許可の期限が切れている場合は、省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等の招聘状を取得する必要がある。その後、ビザを申請・取得すれば、入国可能(条件の明確化。若しくは、規制強化)

中国本土・香港の入国規制強化(その1)

先週に出した会報を貼り付けます。

<会報>
中国本土と香港の双方で、入国管理が強化されています。中国では、中国本土に渡航する場合、搭乗の2日前以内発行された、「PCR検査、及び、血清IgM抗体検査(新型コロナウイルス抗体検査)の陰性証明」が必要になるというもの。対応の指定病院は、URLご参照下さい。
また、香港は、中国本土・マカオ・台湾からの入国の場合を除き、ホテル隔離強制(自宅隔離が不可に)というものです。

新型コロナウイルスの世界的な感染者数増加を受けて、中国本土および香港入境に際しての防疫措置強化が公示されました(ビザ取得手続に関連するものではありません)。
なお、中国本土の措置は11月8日に、香港の措置は11月13日から運用が開始されますので、渡航予定がある皆様はご注意ください。
中国・香港の規制強化措置を、中国大使館・香港政府の発表を抜粋する形で、以下の通り記載しますが、詳細は元となるURLを記載しておりますので、こちらをご参照下さい。
尚、制度開始直後のため不透明な点も少なくありません。ご質問は、中国大使館などに直接お問い合わせください。
1.中国本土の防疫措置強化
2020年11月8日より、日本から中国本土へ渡航する旅客に対し、搭乗の2日前以内発行(検体採取日から起算。例:フライトが11月8日の場合、6日、7日、8日に検体採取した陰性証明が認められる)のPCR検査および血清IgM抗体検査(新型コロナウイルス抗体検査)の陰性証明の提示が要求されます。
(1)日本から直行便で中国本土へ渡航する場合
空港チェックインの際に、PCR検査および血清IgM抗体検査の陰性証明の原本とコピーの提示が要求されています。
※健康状況証明書の申請・提示は不要です。健康状況証明書はこちらからダウンロードできます。
http://www.china-embassy.or.jp/chn/lsfws/lstx/P020200818511761014904.pdf
尚、日本での検査機関リストは、駐日本中国大使館の公示をご参照下さい。
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1828630.htm

(2)日本から第三国(地域)経由・乗継で中国本土へ渡航する場合
日本と経由・乗継国における、2回のPCR検査および血清IgM抗体検査が要求されます。
外国籍の旅客は、陰性証明取得後に、パスポート(顔写真のあるページ)、陰性証明、署名済の健康状況声明書のスキャンを、指定メールアドレスおよび経由・乗継国の中国大使館(総領事館)へメールで送付します。
書類のチェックが完了した後、健康状況声明書がメールで返信されるので、これをプリントアウトして空港へ持参します。
本措置の詳細については、下記の中華人民共和国駐日本大使館の公示を必ずご確認ください。
また、本件に関するご質問は、駐日中国大使館・総領事館に直接お問い合わせいただきますようお願いします。
公示本文
(日本語)http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1828630.htm
(中国語)http://www.china-embassy.or.jp/chn/sgxxs/t1828624.htm

関連Q&A
(日本語)http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1828632.htm
(中国語)http://www.china-embassy.or.jp/chn/sgxxs/t1828626.htm

2.香港の防疫措置強化(ホテル予約確認書の提出義務化)
11月13日以降、搭乗日または搭乗14日前の期間に、中国本土・マカオ・台湾以外(ただしハイリスク地域は含まない)に滞在歴がある場合、香港のホテル予約確認書(中国語または 英語)を、搭乗手続前に航空会社へ提出することが要求されます。
またその予約期間は、香港への到着日から起算して14日間以上とされています。
つまり、中国本土・マカオ・台湾以外の地域からの香港入境は、自宅隔離が不可となり、ホテル隔離が強制されます。
なお、資料の提出の拒否や虚偽または誤解を招く情報を提供した場合は、最大で、1万香港ドルの罰金および6か月間の禁錮の罰則が適用されるので注意が必要です。
本措置の詳細については、下記の香港政府のプレスリリースを必ずご確認ください。また、本件に関するご質問は、香港政府に直接お問い合わせいただきますようお願いします。
香港政府のプレスリリース
https://www.info.gov.hk/gia/general/202011/03/P2020110300613.htm?fontSize
在香港日本国総領事館
https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_2020_72.html

久々に真木乃で会食(上海)

隔離明けの翌日、馴染みの真木乃に行った。本当は、隔離直後に行くはずだったが、隔離明けの日程が良く分からず、(自分の理解が、6日⇒7日⇒6日と動いたので)、こうなった。ともあれ、久々の訪問が嬉しい。

料理はいつものお任せで、日本酒は、スーパーで「上喜元」を購入して持ち込んだ。筋子と漬けマグロが、大変美味しい(写真での見てくれは良くないが、本当に良い味だ)。

イチジクの揚げ物(面白い)に、松茸のお吸い物(出汁が聞いており大変美味しい)。


魚料理に、最後は、鯛の鍋。最後に写っているのは、ローストビーフ。久々に堪能。昨今、香港でも上海でも、美味しい日本料理の高価格化が進んでいる。香港は、料理だけで一人3~4万円が当たり前になっている。完全に、羽振りのよい中国人(香港人)客にターゲットを絞った価格設定だが、真木乃のように、高価格化に走らず、美味しい食事を提供してくれる店は貴重で有難い。