上海隔離・12日目(自宅隔離5日目)

解放まで48時間を切ったが、このタイミングで辛さが来た。隔離期間も14日間となると、それなりに長丁場なので(場所によっては、もっと長いが)、波が出てくる。3日目から辛くなったという方もいれば、最後の1日が辛かったという方もいる。僕は、香港の時は、折り返し地点が辛かったが、今回は、このタイミングで、圧迫感と無気力感が襲ってきた。
とは言え、解放は、目と鼻の先だ。
因みに、日課となっている、朝の検温(毎日、10時と16時の2回)の後に、チャイムが鳴る。何かと思えば、PCR検査。これは、想定していなかった。中国関連では4回目だ。搭乗前(1)、到着時の空港(2)、集中隔離解放2日前(3)、隔離終了2日前(4)という感じ。次のステージに進むために、毎回必要となるというのは、ロールプレイングゲームの様だ。
香港(2回)も入れれば、40日間で、6回のPCR検査。随分やったが、後年、良い思い出話となろう。

この日の昼食は、冷凍カレーうどん。香港風のワンタンメンが食べたかったが、致し方ない。梅干しを入れたのがアクセント。
今日、部下とチャットしていると、知人(日本人)が南京で隔離されたが、食事が美味しくて1Kg太った、と言っていた。本当か?若しくは、よほどの強者か!?と思い、別の方に聞くと、「南京で隔離された後輩は、食事は美味しかったが、太りそうなので3日目から残すようにしたと言っていた」という類似の回答。南京での隔離は辛そうなイメージだったが、実は、穴場か!酒・食事のデリバリーは、やはりダメだったようだが。
因みに、上海の集中隔離場から解放される時、中国人女性が、携帯を係員に見せながら、「他の場所では、皆こんなに美味しいものを食べてるのに、ここの食事はひどい!肉ばっかり食べさせられて、毎日辛かった」と笑顔だが文句を言っていた。その後、目で同意を求められたが、自分は、ほぼ、持参食を食べていたので殆ど食べておらず、笑顔で受け流す。

集中隔離のホテルは、比較的清潔だったのは良かったが、暗い(閉塞感がある)、食事が悪いということで、外れホテルだったようだ。とは言え、今後、隔離を控えている方にとっては、僕の環境を覚悟すれば、ほぼ耐えられそうだ。それが分かったのは収穫。ともあれ、食料、カイロ、バスタオル(枕に巻く)など、備えあれば憂いなし。
蛇足ながら、中国人の友人とチャットしていると、「知人が、隔離中に酒が飲みたくなり、デリバリーで、ソフトドリンクと酒を頼み、その上で、ソフトドリンクは捨てて、酒を中に入れて届けてもらったとうだ。でも、外国人には無理だろうなあ」というので、「いや、アル中じゃないから、そこまでして飲みたくないし」と答えておいた。
酒を飲むことが禁止されている訳ではないので(係員の手を煩わすな、という趣旨なので)、法律違反ではなかろうが、その努力には敬服する。であれば、飛行機搭乗前にウィスキーを買って、預入のスーツケースに入れれば良さそうなものだが・・・