1年振りに外灘に行き、外灘18号にあるGinza Onoderaを初訪問する。お世話になった方を招待するので奮発した。
カウンター席に、日本人は僕だけ。あとは全て地元客。店の方々のサービスが非常に良い。日本人の板前さんの前の方が良いでしょうと、席を動かしてくれた。
日本酒が高い。普通価格だと、4合瓶が、2,000~10,000元程度(3~15万円)の値段が付いているので、メニューを見ておののく。ワインにしようかと思ったが見当たらない。幸い、本数限定割引メニューが有ったので、玉乃光(4合・2,000元⇒1,000元)を頼むが、それでも痛い価格だ。その後、入ってきたグループは、普通にワインを飲んでいたので、どうも、僕の探し方が悪かったようだが、それで、安くなったかどうかは不明。
中国は、醸造酒に対する関税、消費税(特定品目に課税される奢侈税)が高いので、これに増値税を加えると、本体価格の7~8割の輸入段階課税がかかる。これに、輸送費もかかるし、売れない場合のリスク分も考慮が必要だ。これだけでも、2倍以上。その上、日本酒は、需要も供給も限られているので、値付けが高くなるのはやむを得ない。羽田・成田の免税店で3,500円の梵が、近所のスーパーで、800元(12,000円程度)の値付けがされていたから、この店で、その値付けとなるのは致し方ない。それでも、良い日本酒が飲めるだけでも有難い。「では、水野は、1万元(どころか、2,000元以上)払って日本酒を飲むのか」と問われると、飲まない(というか、飲めない)のだが。
あん肝の赤ワイン仕立てと、銀鱈西京焼き。あん肝は、銀座本店と同じ調理ですとの事。
日本人の板前さんが、中国語で、ネタを説明しているので、大したものだ。魚の名前は、いまだに、十分単語を覚えていない。
鮨は、赤酢系で、小さめの握り。上品で丁度良いサイズだ。時節柄、ネタの仕入れも大変であろうが、頑張っている。カウンターは、8割の入り。鉄板焼き、天ぷらコーナーものぞいたが、そこは、満席に近い状況であった。カウンターの客は、見たところ、20代後半~30代が主流。その年齢で、一人3~6万円を、当たり前に使うというのは、どれだけ羽振りが良いんだと毎回思う。
追加で鉄火を握ってもらう。満腹の為、デザートは断念。料金的に、この店に、また来られるのは、かなり先の話になるだろう。こういう豪華なつくりの店、外灘というロケーションは、中国人の方には喜ばれるので良いのだが。
そんなこんなで、宴席終了。しばし、外灘の景色を眺める。