上海・買い物をする

上海は秋晴れ。青空が美しい。

そんな秋空を見ながら、必需品の買い物をする。住居を香港から上海に移したが、香港の住居に有った物は殆ど廃棄し、限られた靴・スーツ類も、香港のオフィスに置いてきた。今のままでは、上海の生活に支障をきたす。
靴は一足しかないので、取りあえず二足買う。コートも2着。そして、セーター。これで、取りあえずは大丈夫だ。
ついでに、久光で日本酒を2本購入する。宴席で真木乃を使う時に、持ち込み料を払って、飲ませてもらうためのもの。家に備蓄するのはビールだけ。それ以上アルコール度数が高い酒は、家では飲まないことにした。

楯野川(山形)と梵の艶(福井)で999元。良心的な値付けのもの(美味しい割には安めのもの)を選んだが、それなりに高くなる。ただ、30年前の福州発駐在の時は、日本酒を買うこと自体が困難だった。
当時、赴任して半年くらいたった時、ホテルの売店に、松竹梅の一升瓶が二本入荷されたので、早速買ったが、飲むと酸っぱい。茶色に変色してもいる。それでも、我慢して飲み切った。これに懲りず、もう一本はまともかと期待して買ったら、もっとひどいものだった、という思い出がある。あれは、広州あたりから流れてきたのだったのであろうか。その後、広州出張したら、茶色くなってない松竹梅が買えて、感動したものだ。
そんな昔を考えれば、旨い日本酒が、日本で買う価格の2倍ちょっとで飲めるのは幸せな事だ。飲む頻度が落ちるのは、やむを得ないものとしよう。