嫁さんから、「あなたは人の使い方が下手だろう」と言われる。
その趣旨は(おそらく)何でも自分でやってしまって、部下に任せないと思っているのではなかろうか。
丸紅時代も周囲から、コンサルティングは水野が一人でやっていると言われていた。
その趣旨は(おそらく)何でも自分でやってしまって、部下に任せないと思っているのではなかろうか。
丸紅時代も周囲から、コンサルティングは水野が一人でやっていると言われていた。
ただ、それは真実を見ていない。
僕の会社は、社員一人一人の力の集合体だ。
それが、長年一緒に働いた(僕と部下の)阿吽の呼吸で、役割分担されている。
人はそれぞれ異なった才能がある。
「それを業務に当てはめていく事」、「個々人の能力に合わせて、新しい仕事を創り出していく事」に関しては、僕は上手いのではないかとひそかに思っている。
コンサルティング業務開始の時は、僕個人の経験から開始したものだが、それに、部下一人一人の能力を元に、業務を補完したり、新しく創り出していき、業務範囲を拡大していった。
人はかならず、何らかの才能がある。
少なくとも、興味はある。
今までそれでお金をもらった事がない人間でも、上手く仕組みを作ってやれば、ビジネスに転換できる可能性は、沢山あるものだ。
それが上手くいったから、部下が成長した部分も大きいと思う。
勿論、本人達の努力が一番のポイントだが。
まあ、僕を実務者(コンサルタント)としてではなく、経営者・上司としてみた場合、どうか、と問われると、自分でもよくわからない。
経営より実務に興味が向くのは明らかで、その点では、純粋な経営者としての思考回路とはちょっと違う気もする。
今回の起業も、1年で会社を4つ作り、黒字決算を達成したので、経営者としての及第点は取れたであろうが、会社の規模がもう少し大きくなってくると、実務よりも経営そのものに専念する事を要求されたりするのかもしれない。
実務から経営に役割をシフトしていくのは、個人的にはちょっと本意ではないのだが、10年後を見据えると、その対応を考えていかなくてはいけないのは確かだ。
何れにしても、会社はしっかりと育てていかなくてはならない。
まあ僕の性格からして、実務から完全に離れる事は、あと30年くらいはないと思うけど。