2年ほど前、元部下の蘆君に、上海で接待の為の日本料理屋を選んでもらった。
その折に、「日本料理屋はあまり知らないと思うので、電話掛ける時、置いてある日本酒の銘柄を聞いて、○○とか○○しか置いてない店はだめ。例えば、○○とか○○とかが置いてある店を選んでくれ」と指示を出す。
その折に、「日本料理屋はあまり知らないと思うので、電話掛ける時、置いてある日本酒の銘柄を聞いて、○○とか○○しか置いてない店はだめ。例えば、○○とか○○とかが置いてある店を選んでくれ」と指示を出す。
僕の考えでは(単なる主観で調査もしていないので、当たっていない可能性もあるが)、日本酒は保存が効きにくいから、仕入コストがかかる。
よって、良い日本酒が置いてある店は、回転も速いだろうし、料理に気を使っている可能性も高いという理屈。
まあ、単に僕が日本酒好きというのもあるのだが。
その時、蘆君は、何件も電話をかけて探してくれた様であるが、何故か、選んだのが、僕がダメ出しした、○○と○○の二種類しか置いてない店。
提携先の総経理も、「日本酒の味は分からないから何でもいいですよ」と言っていたのに、日本酒に手を付けたら、顔が曇り、急に酒が進まなくなってしまった。
結局2時間で、その店は他の客はゼロ。
おまけにそこそこ料金は高い。
更に、クレジットカード決済は、慣れていないのか、理由も言わずに何度も切らせる。
すごい店であった。
上海中探しても、なかなか見つけられないほど悪条件が重なった店。
という訳で、蘆君は、「まずい店選定チャンピオン」の称号(?)を授けられる事となった。
今では懐かしい思い出だ。
その宴席のあった年の冬(宴席から2ヶ月後くらい)、当時社長を務めていたM&Cの予算達成が確定した時に、「お祝いに、美味しい店連れてってあげるよ」、と言って蘆君と二人で食事に行ったのが、アイヌランド。
その店も今はない。
人は去り、会社は変わり、店も変わり、そして新しい縁ができる。
時の流れを感じ、そして縁は不思議と感じる。