スタンレーからの帰り道、金鐘のパシフィックプレイスに寄って夕食を買う。時間が遅いので、品ぞろえが限定されている中、ふとウニに目が止まる。この分量でHK$300弱(4,000円ちょっと)なのでどうしようかと考えた。ただ、思えば、香港駐在して20年間、幾度となくどうしようかと考えて、高いからと断念を繰り返してきた。一度くらいは買ってもよかろうと思い切ったが、結果としては買ってよかった。
外目からは分からなかったが、2~3重になっているので思ったより分量が有り味も良い。アジは、見切り品(値引き品)だけあって鮮度が落ちていたのが残念だったが(アジはHK$70程度)、日本酒と刺身でまずまず幸せな夕食だった。
まあ、ウニ・あじ・日本酒の3品でHK$600(8,500円)なので、見た目は質素だが、その実贅沢な自宅飯となったが、外国で和食の食材・日本酒をそろえるとこんなもんだろうと割り切る(普段は豆腐生活なので、さほど自炊に金はかかっていないが)。
最近、香港では自炊が非常に多い。一人で外食するのはまだよいが、そのあと家まで帰る道筋がなんともわびしく、また億劫になってきたためだ。
まあ、一人で自宅で食事をするわびしさと、外食してから家に帰るわびしさとどちらを取るかという問題で、どっちもどっち(慣れの問題)という気もするが。ともあれ、次回は、ウニといくらを揃えて日本酒の肴にしよう(下の写真は、別の日にイオンで買ったイクラを醤油漬けにして食べたもの。イオンで買えば価格も良心的)。